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11月3日奈良の鹿どころじゃなかった話

皆様、こんばんは。
今回はドタバタだった1日をご紹介したいと思います。
このネタ書くとしばらくまた室町時代の文献を調べに潜るか、昭和のキャバレー文化とか辺りを書くと思います。(あまり自信ないですが、思い付いたら即やる人なのでなんかまた違うネタ書いてる可能性もあるかもですが)

この日は、ボランティアで行なっている伝統芸能のメンバーから今、奈良県立美術館ではこんな催ししてんで。とチラシをもらいました。
それは奈良で発掘された古代の仮面や猿楽、能楽などの面についての展示だったのです。
普段大阪の猿楽座関係ばかり調べていたので、奈良の歴史も将来的には知識として必要ではないか。などと考えて、奈良の春日大社とか興福寺とか近くにあるのに、それらは時間の都合でそっちのけにして夜の予定の都合上、予め作っておきたかった工作物を朝、寝不足でフラフラの頭と戦いながら一目散に展示へと向かいました。
到着した時は12時前後、次の予定が14時からだったので美術館を1時間も滞在できない!

焦る気持ちもありつつ、事前に図録が売っていることを確認していたので、最悪説明文章が思い出せない……となったら、そちらを何かの機会に執筆する際には参考にさせていただこうとまずはしっかりと展示されている仮面やこれは何を目的につくられたのか、など現地でしか感じることのできないものをしっかりと観ようと心がけました。
幸いだったのは、展示点数がゆったりと観られるようなつくりにされているおかげで、時間ヤバい!!と焦らなくても何とかキャプションも速読で観られるのんびり過ごすのに持ってこいの空間だったことです。
心残りでいえば、展示の途中で約40分ほどの仮面劇のようなものの記録映像が、観られなかったくらいですね…。

そうして私はお目当ての図録と正倉院紋様に惹かれたノート、それから能楽と狂言の入門書を念の為購入しました。
なんでこいつ今更入門書買ってんねんについては、機会があればお話したいと思います。

奈良県立美術館を後にした私は、時間のこともあり、次は郡山を目指して移動です。
いやぁ、奈良の中ならそんなに時間かからないかな?とか思ってましたが、意外と時間かかったなぁ。うっかり寝てた…という感想を持ちつつ、啓林堂書店 郡山店へとお邪魔しました。

この日、以前読書感想文を書かせていただいた『真田の具足師』の作者武川佑先生のトークイベントとサイン会に参加することがメインイベントだったのです。

そこに会期が12日までだった奈良県立美術館の展示の情報があったので、朝に行けば余裕だろう!とか予約していたいつもの整体の時間を1時間予約変更したら解決!と万全を期していたところに、数日後に迫っていた地域の催し物の打ち合わせが入るという。
鬼スケジュールのおかげで、トークイベント開始数十分前に会場入りしたけど、何も食べておらずな私は、スタッフの方に申し訳ないですが、場所を確保して少々店舗から離れて食事をしてきてもよいか?と訊ねると、スーツの方がめちゃくちゃ優しく、我々が荷物見ておくので安心して食べてきてください。と送り出してくれました。
おかげで近くのたこ焼き屋とフルーツサンドが併設しているお店で季節のフルーツが入った美味しいサンドを堪能させてもらって、無事に開始時間ギリギリでちゃんと席に座ることが出来ました。

トークがはじまると、武川先生の具即愛と武田愛がスゴくて、つい高校時代に卒論もどきのレポートを作って発表させられたことを思い出しました。
あの時、上杉謙信と武田信玄について、当時のわかっている範囲の逸話とか政策について調べてどっちが今の時代のリーダーとしては求められるのか、みたいなこと書いたなぁ。……結論忘れたけど。などと脳内蛇足しつつも、知らなかった具足の世界をほんの少し垣間見て、私も具足の図鑑欲しくなりました。
オススメの具足図鑑聞いとけば良かったなぁ。

またこの日のために、真田の具足師を買わずに来たため、主人公は実在した人物だと言うこと、奈良が具足の産地だと知らなかったので、三好長慶が松永久秀に奈良の統治を任せたのは、このことも含めてか?と別件まで推測してしまうのでした。

今は、武田愛に溢れる武川先生は敵方だった上杉から見た武田とかも興味があるそうで、いつか作品になったら読もうと思います。
もう次の別の作品には取り掛かられているようですが、一読者としては大変楽しみです。

そして、トークイベントが終わったあと、サイン会へと移行するのですが、なんと『星落ちて、なお』などで有名な澤田瞳子先生と『焔と雪』を8月に発刊された伊吹亜門先生が一観覧者として参加しています。と紹介されたことに度肝を抜かれ、武川先生が他の方にサインをしている間に私は慌ててお二方の本を書店にないか、探して回り澤田瞳子先生の本はいくつか文庫を見つけて興味の惹かれた内容をゲットしました。
しかし、伊吹亜門先生の本がどこにも見つからず、スーツ姿の書店の方かPHPの方かわからないのがめっちゃ申し訳なかったのですが、どちらかに在庫ありませんか?とお訊ねして無事に『焔と雪 京都探偵物語』をゲットできました。
これは私の流儀として、その場にいらっしゃった先生の本は必ず1冊は購入し、どのような作品を書く先生なのか、を知るのとあわよくばサインを…ってヤツでした。

ここでまた、スタッフさんの優しさ炸裂で、先生方にサインお願いしましょうか。と仰ってくださって、お二方とも急遽にも関わらず快くサインしてくださって本当にあわよくばが叶ってしまった嬉しさと、優しさ炸裂のPHPと啓林堂書店凄い……と自然と頭を垂れる思いでした。

無事に武川先生にもサインをいただき、ついでになんか歴史を知る上で役に立つ本はないかな、出来れば具足…とか思って慌てていたのでじっくりと見られなかった店内を拝見し、南北朝の歴史が明治末まで論争していたのか~。と興味を惹かれ本を1冊追加してお店を後にしました。
いつか、室町時代の調べ物がある程度区切りがついたら、明治末の政争についても触れる機会があればなぁ。と先を見据えての衝動買いでした。

その後、慌てて大阪へ戻りいつもお世話になっている整体で施術を受けて、諸々打ち合わせを頑張って無事に帰りました。

大阪で、奈良で鹿見た~?って聞かれたのですが、結果『鹿どころじゃなかった』って一日となりました。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。
次回もまたどうかおつき合いくださいませ。


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