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10月三連休、本の旅

皆様、こんばんは。
今回は2023年の夏の思い出もすっ飛ばし、直近の本のイベントごとに塗れていた10月7日~9日までの出来事を忘れないうちに語っていこうと思います。
このイベント私も行ってたよ。って方はコメントとかでお話できたら嬉しいです。


1日目

10月7日(土)。この日は、前日から用意していたお泊まりセットの入ったボストンバッグといつも相棒にしている本や資格本、ノートにペンケース等々いつでも読書、勉強なんかができるセットの入ったトートバッグを連れて、目指すはもりのみやキューズモールBASE!
なぜなら、この日だけまちライブラリーが主催のブックフェスが行われているからだ。
それにしてはなぜお泊まりセット?と思った方は、後で説明するのでとにかく目的地に話しを進めよう。
もりのみやキューズモールBASEには、人工芝が敷かれたトラックがある。大阪城を眺めながらランニングやウォーキングができる、が売りの場所だ。
そこに参加を申し込んだ個人や店舗が自分のスペースで、本を譲ったり、売り買いしたり、読書会なんかもしていたようだ。
あと、現地で宣伝なのかずっと走ったりして参加している不思議な人たちもいたのだが、残念ながら全てを確認する時間がなかったので真相は謎、みたいになりました。
今回の目的はいつもお邪魔しているブックカフェの店長が出店する、と言っていたので何をするのかおせっかいながら確認をしに行ったのだ。
すると、段々涼しくなってきて尚且つ風が結構強い会場ではあるが日光も容赦なく強い場所に発見した。
カフェの看板を立て、数冊の見本本を置き店の宣伝チラシを置いて人工芝に三角座り、あるいは体育座りをしていた店長に思わず笑ってしまった。
今日という日を迎えるまでに何度か何をするのか聞いていたけれど、ノホホンとしていたので心配だったのが、ある意味的中し、まさにあの店の雰囲気そのものがやってきただけだ、とお約束を見た気持ちで笑ってしまいしばし歓談。
ある程度話したら他の出店している人たちを見て、次の目的地へ!と考えていたところに隣のブースの方からお声がけいただき、人生初の読書会にお邪魔しました。

読書会、と言っても一風変わった読書会だな、と思ったのはまず、自己紹介と今日の目標を紹介する。次に自分の紹介したい本をその場で選び表紙と裏表紙、作者経歴にあと帯があれば帯を眺めて各自本を紹介する。
気になった疑問などを選んだ本の作者に問うつもりで質問を書き、目次を見て該当しそうな箇所を読み回答を書く。そしてそれを紹介し、最後に気付いたことや目標を達成できたか、などを語って〆る。
本を読むのが苦手な人でも軽い気持ちで参加できるような読書会だと思った。(ただ、その時あった本の一部は科学とか苦手な人には数ページ読んで説明するのも苦労しそうな分野もあったから、選書によるかもしれない)

こうして人生初の読書会を終えて、私は急いだ。
なぜなら次なる目的地は、枚方だったのだ。

この日、15時から枚方蔦屋書店では、寺地はるなさんのトークイベントとサイン会が待っていた。
ひらパーがモデルとなったほたるいしマジカルランドの話しもだが、サイン本集めにハマっている私にとっては、またとない機会だ。
流石に寺地作品全てを買ってお願いします!などと言う無茶ぶりは、ご本人の大切な腕のためにも、また休職中で侘しい財布のためにも実現は不可能だと思い、前から読みたいと気になって機会を逃していた本を悩みに悩んで数冊、イベント開始前に店舗で買っておこうと急いで向かったのだ。
オマケに、以前ほたるいしマジカルランドをオススメしたところ、とても気に入ったらしい母がイベント開始前に合流すると言うのだ。
母はチケットがないので、外で待つしかないのだがなぜかやって来た。
私は、母の分もサインしてもらえるか確認するから、一冊好きなの持って来て、と母に伝え母は、私がオススメした「水を縫う」を選んだ。
結果、私は5、6冊の本と共にイベントに参加することになった。

イベントは読書月間として蔦屋書店が気合いを入れるだけあって、スタバとコラボしてオリジナルブレンドのコーヒーの試飲、気に入ったらその場で1杯購入でき、トークを聴きながらゆっくりとコーヒーが飲めるスタイルになっていた。
慌てて移動したので喉の乾いていた私にはありがたいサービスでした。
肝心のイベントは、寺地さんがなぜ小説家になろうと思ったのか、普段の読書スタイル、ほたるいしマジカルランドの誕生秘話、実は単行本と文庫本でだいぶ内容を改訂していること等々司会のコンシェルジュさんの質問もさることながら、寺地さんの答えが思わず共感したり、ビックリしてしまったり、笑ってしまったりと終始楽しい時間だった。

サイン会は、後ろの席の人から順にということだったので、最前列で見てた私はほぼ最後の方、待っているのは少々疲れるがやたら冊数を持っているヤツが迷惑をかける人数は少なくて済むようだからホッとした。
その間、私のお泊まりセットを預かると会場の外のカフェで待っていた母は、疲れたようなので一足先に別の場所へ行き、実家へと帰って行った。
そう実は、私の実家が今回のイベント会場のある市内なので、翌日のためにも久しぶりに里帰りなるものをするためにお泊まりセットを用意していたのだ。

それはさておき、寺地先生にサインをしてもらう番になってドキドキしつつ、1冊だけ母の名を入れて貰えるようにお願いをした。
それまでに何十人分のサインもし、お話しもして大変だったろうと思うのに、笑顔で応じてくれた寺地先生に、勝手に今後もついていきます…。って思ったのは、納得してもらえると思う。
しかも、サインを書きながら私の話しも聞いてくれて、後でゆっくり確認させてもらうとメッセージが本ごとにそれぞれ違うものを入れてくれていたのだ。
文章が上手いだけでなく、人気な作家はこういう気配りまでできる凄い人が活躍するんだな、と感嘆の思いで実家にたどり着き、母へと手渡すのだった。

その後は、久しぶりに父とテレビの内容を観ながら短い会話をし、弟妹はとてもテンションが上がっていたような気がする。
……とにかく、数年ぶりの実家での寝泊まりは、実家の家族にとってテンションの上がるイベントになったようで何よりだ。

2日目

10月8日(日)。この日は朝から京都へ行くことにしていた。狙うは下鴨中通ブックフェスだ。
まだ夏の思い出を書いていないので、補足すると紀伊國屋書店梅田本店のフェアで知り合った出版社さんがいくつか出店すると、X(旧Twitter)で知り2日目ならば参加できるスケジュールだったから、計画していた。
7時台に起き……いや、それよりちょっと前に母に結果的にたたき起こされ、余裕をもって出かける準備ができた。
母は、私より先に東京の推しに会うためドタバタと準備をしていたので、元々睡眠導入剤を飲んでも途中覚醒する私が目覚めない訳がなかったのだ。
前日は同じ部屋で準備してて足とか踏んだりしたらアカンから……とか何とか言って自分の寝床を譲ってくれようとしていたが、そもそも物音がデカすぎてその気遣いは意味をなさなかった。
私は母を見送り、仕事に行く準備をしている父が気を使って母の置いていった玄米餅を焼いてくれたり、私の方がはやく出るとわかった時は玄関先まで見送ってくれ、実家の鍵を持っていなかった私の代わりに戸締まりをしてくれた。

……なんだか結婚をして、家を出たらなんだかんだと実家で甘やかしてくれているのは父ではないか?とこの日1日で、実感することになるが一路、京都へ向かう。

京都は今年2回目の訪問だ。前回はまた別の機会に書くが、とある出版社のイベントに参加するために数年ぶりの訪問をしたのだ。
今回も本のイベントなのでつくづく自分は本がないとアグレッシブになれない人間なんだな、と内心密かに笑う。
下鴨中通のイベント会場は、初めて訪れる場所だったので、少しさまよったが開始時間丁度には到着できた。
この日は雨が午後から降る予定だ、ということで午前のみの開催となり、そのせいで出店店舗が本屋も飲食店も減っていた。
それでもお目当ての西日本出版社さんと140Bさんには行けたのでよかった。
西日本出版社さんでは、社長と奥さま、でよいのか確認し忘れたがお二人が切り盛りしていた。ここの出版社さんの好きな点は、自分たちが作った本を愛情を持ってオススメしてくれ、著者の人となりなどがわかること、出版社のロゴのキャラクターは猫なのだけれど、いのざえもんという猪のキャラクターも可愛いのだ。
どうせ今日はいっぱい買うから、といのざえもんの入ったトートバッグ、万葉集の写真入りの本や能の本などを買い、他のお店も眺めた。
その中で、英明企画編集という出版社さんが激推ししていたイタリアの本が、最初から最後までがっかりする話という不思議な作品で、思わずクリアファイルと一緒にお迎えしてしまった。
他のお店でも何冊か本を買わせていただき、少し休憩をしてから、次なる目的地へ向かおうと飲食スペースに向かった。
すると、飲食スペースが3店舗しかなく確かに約2時間のためには来たくないところも多いだろうと天候の影響とはいえ、少し寂しい気持ちになりつつもヨコシマ珈琲の列に並んだ。
この珈琲店の面白いところは、手伝ってくれてる人がなぜかけん玉名人で待っている間けん玉の技を披露しつつも、カフェオレのミルクを温めたりする助手を務めていた。
ユニークなお店だな、と注文したカフェオレができるのを待っていると隣の京大カレー部のカレーが完売していた。
何食分用意していたのだろう、まだあと数十分以上イベントは開催しているのに、と思っていると別のお店も店主不在になっていたのであまり売れ行きを期待していなかったのだろうな。なんて訳知り顔で一人飲食スペーステントで席に座り珈琲を飲んでいると目の前の母娘らしき方たちが珈琲あるのか、と気付いたようで買いに行こう、そう行って早々とカレーを食べ終えて席を立たれた。
思いがけず宣伝になれて何よりです。

珈琲を飲み終わった私は、イベント会場を後にして同じ京都市内で開催中の日本史研究会の会場に潜り込んだ。
なぜ、潜り込んだと表現しているか?それは私は会員でもなく、ましてや非会員として料金を払うでもなくただただnoteのために専門書を買い漁りにきた者だったからだ。
何せ、歴史をはじめ専門書は必要とされて買われる数が小説などよりも圧倒的に少ない。自然、1冊辺りが2000円を少しだけ越えるのはまだ安い方、みたいな世界になりがちなので私のように職業として研究していない人間には、なかなか買えない代物だ。
だが、この研究会の書籍販売ブースでは普段の2割引というありがたい販売が行われているのだ。
どうせ元々京都に行く予定だ、予定が合うなら行くべし!と急遽決めて向かった。

会場が駅からなかなか遠かったが、何とか欲しいと狙っていた本や思いがけずこれは必要になるのでは?という本にであえ、テンションが上がった。
じゃあ、あとは帰るだけか、と皆さんは思ったでしょう。
残念ながらそれはハズレです。
昨日と同じ枚方蔦屋書店へ京都から向かうのでした。
この日の大本命というか、最初にスケジュールに入れていたのは、岡崎琢磨さんのトークイベントとサイン会だ。
前から気になっていた鏡の国という本がなぜか関西だけサイン本がなかなか作られなかったので、もうほとんど勢いで申し込んだと言っていい。

雨に降られ、慣れない路線の電車に乗り、とバタバタしていたら何とか開始時間数分前には到着できた。
ホッとしつつトークを聴いているとコンシェルジュさん、編集さん、岡崎さんの3人のトークが面白くてまだこの時読んでいなかった本がきっと面白いんだろうな。と想像しつつケラケラと笑ってしまった。

肝心のサイン会では緊張しすぎてこちらからは話しかけられず、どこから来てくれたか、という質問を受けてやっと話せた状態だ。
休職してから、少しづつ人見知りだと思っていたものが、メンタル由来だったのかも?とか思って改善してきたのに、修行はまだまだのようでした。

さて、ここでお気付きの方もいるかもしれませんが、私はここまでうっかりお昼ご飯を食べる時間を逃していました。サイン会が終わったのが16時すぎくらいだったので、ほぼ夕飯に入る時間やん!ってツッコまれそうですが、遅めのお昼というかオヤツを補給し、再び実家へ。
両手にいっぱいの本を抱えていたので、お泊まりセットを持っていかなくて正解だった。と思いつつ、弟に家の鍵を開けてもらいました。

弟は申し訳なさそうに晩御飯の材料がない、と言うのでどうするか、考えている横で父がラーメンなら作れる。
そう言って袋麺の上に、卵と野菜を載せたラーメンを作ってくれました。
実家をでる前は散々、料理しろとか女らしくせねば離婚されるぞ、とか喧嘩を売ってきた父なのに、恐らく自分と同じ持病を発症し、似てるようで似ていないメンタルダウンを起こしたから同士のような気持ちになったのだろうか。なんて、本音をいつも教えてくれない父の気持ちを推測しながらありがたくいただきました。

オチとしては、野菜が余ったのでお腹がいっぱいだという弟にまで、食べられるだけ食べろ。と巻き添えを喰らわせたことくらいでしょうか。

最終日

10月9日(月)。世間で言う三連休の最終日。母が一緒に大阪市鶴見区にある正和堂へ行きたいと言っていたので、自宅に帰るついでに行こうと決め、私はさっさと用意をし、あとは母の用意を待つばかり……となった段階で夜勤明けの妹が帰ってきました。
家に帰る私と一緒に出かける母を見送るため、眠いのも我慢して弟と3人、スイカゲームに挑戦してくれ、とか今度ここへ遊びに行くとか色々話していても待てど暮らせど母の準備が終わりません。
気付いたら既に正午をすぎ、妹は母に激怒という事態に……そりゃ、お姉ちゃん見送ってあげるって頑張って起きてるし、そのお姉ちゃんは帰る準備できてるのに、付いてく人がめちゃくちゃ待たせてたら普段以上に不機嫌になっても仕方ない、のかな。
前日、日帰りで推しに会いに行ってたから家事をしたいって言う母の気持ちもわかるが、私のお腹は無情にもすいてしまう。
荷物、いっぱいだから何かは食べないと動けないしなぁ。ってちょっと、遠い目をしつつやっと出発。

私も母もお腹がすいたので、先に書店の向かい側のところのカフェに入り、桃のフルーツサンドといちじくの乗ったティラミスアーモンドトーストをそれぞれ注文して半分ずつ分け合いお腹を満たす。
そしてやっと、この三連休の最終目的地へと到着。
3代目さんに、新婚旅行行けておめでとうございます。と直接言えて何となく自分の中のミッション達成した気分でした。
可愛い雪だるまのブックカバーとミトンのブックカバーに包まれた本を2冊母に買ってもらい、無事に家路に着くのでした。

本日のまとめ

結婚して、実家をでるまで無茶苦茶シンドかった家族関係が、本のイベント目当てでお泊まりくらいならむしろめっちゃ喜ばれたに変化したのが驚いた。
それでも長期滞在するのは、まだまだシンドいかな?とは、思いつつ夫は良かったなぁ。と喜んでくれました。

また、イベントを通して本をゲット!だけに留まらず色々な方と交流したり、作家さん本人のお話しを聞けて作品を読む深さももちろんですが、このnoteにまとめている歴史や文化についてますますやり切ろう!とパワーをいただけました。
3日間でお会いした皆様、大変ありがとうございました。
これからもどうかよろしくお願いいたします。

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