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飛騨の寸景:桜街道 下呂編③

こんばんは!
下呂編②の続きです。
下呂市の南部「金山町」の、更にはずれにある「八坂(はっさか)」の桜です。
一帯は、ダム湖畔の田舎道で人家もまばらな地域ですが、桜の開花時期だけは多くの人々が訪れます。

この日のために、住民の方達が、田んぼに水を引き数百メートルの水田の鏡を作り出します。

ライトアップ期間には、立錐の地なしの賑わいなので、私はいつも前日の準備時間に訪れます。
私の楽しみ方ですが、ただひたすら無心で水面を眺めています。
周囲から聞こえる音は全くなく、無音室に入っているような環境です。

水田の鏡面に映っている桜を見ていると、天と地の境が危うくおぼろげになり、どちらが実物の桜なのか分からなくなります。
虚と実。

私の立ち位置も、虚なのか、実なのか。
虚と実の閾値が、音のように無くなります。
ふと、風が吹いて湖面を揺らします。

水田の水面が波立ち、桜も溶けるように揺らぎます。
やっと、我に返ります。
人工的に作った光と、昔からある水田。
この一週間だけの幻想的な世界を演出している桜。
いつまでも、この安らぎが続きますように。

余談ですが、私は毎年この画像を見ながら、二胡の演奏をBGMにして見ています。
特に気に入っている「蘇州夜曲」です。
拡大して聞きながら、見ていただけたら幸いです。

八坂の桜。開幕です。

湖畔の桜をライトアップしています。
手前が、水田です。

水面には、星も綺麗に映っています。

視点を左へ90度変えると、ハートが見えます。

全ての桜が満開です。

通過している車も水面を走っているように錯覚します。

ご覧いただきありがとうございました。
おまけですが、下呂温泉の夜の駅前も見てください。


老舗、小川屋です。
大浴場が、素敵です。

次回は、飛騨の山奥の桜と、高山祭をアップする予定です。
ではまた。

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