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学生が勉強をしていて思うこととして多く挙げられることが

『勉強に何の意味があるの?』ということです。

初等・中等・高等教育と教育の上積みができていく中で、
勉強も最初は国語や数学などですが、
理科社会、英語、物理、数学III、倫理、世界史・・・などなど
勉強する内容も多岐に渡っていきます。

こんな様々なことを勉強して、役に立つの??
国語なんて必要なの??

など学生はしばしば考えることでしょう。私も学生の頃はそのようなことを多く考えてきました。ここでは学生が勉強をする理由について簡単に説明していきましょう。

①「勉強をする」ことへの価値


そもそも勉強をするということは一生重要な資質になります。
例えば、弁護士の人を見てみましょう。
弁護士は罪の疑いをかけられた多くの人を守る唯一の味方です。
その人がいくら世紀の大悪党であっても、その大悪党の味方になって法律の抜け穴や真実を探して疑わしい人(容疑者)の弁護をすることになります。
袴田事件など容疑者が死刑などを求刑されながらも弁護士らの訴えによって判決がひっくり返った例も存在します。そのように弁護士は孤独と戦う容疑者の唯一の味方として真実を究明してくれる人となるのです。

弁護士の仕事を簡単に要約すると、日本の法律に則って裁判や争いが公正に行われるように一方を擁護することですが、その際には弁護士は日本の大量の法律を知っている上でその法律と現状が合っているか照らし合わせて判断する能力が求められます。よって日本の法律、日本国憲法及びその他の民法や刑法などなど大量の法律を理解している必要があるのです。

そんな膨大なことを理解するためには勉強が必要です。生半可な知識では弁護士はできません。弁護士の例は少し極端かもしれませんが、将来仕事に就くためには、弁護士においては"法律の勉強をする"など何らかの勉強をしてその筋の専門家になることが必要なのです。弁護士になるためには、自分からこのように沢山勉強をして法律の知識を実務レベルで使える状況にする必要があるのです。

一般人は法律などの知識がないのでその人たちに知識を聞き、対価としてお金を頂きます。勉強をすることによって得た知識が将来自分の給料に結びつくのです。要するに、勉強をすることは将来自分が生活していくために必要な能力であり、勉強をすればするほど一般的に年収に影響していくのです。

学生は将来勉強をするための予行練習期間です。
学生期間には親御さんがお金を払うことでお子さんたちは勉強をする練習をし、将来自分たちで勉強をする必要ができた時にスムーズに自学自習ができるよう練習をしているのです。

②数学や国語などの見えない財産


①で勉強をする理由は分かりました。「じゃあ最初から法律の勉強をした方がいいんじゃない?」や、「もっと料理だったりマナーだったり生活に役立つことを勉強した方がいいんじゃない?」という実務志向な意見を聞きます。実際に、法律を最初から学ぶなど実学をしていけば弁護士になれる可能性はグンと上がるのでいいかもしれません。しかしそこまで甘くないのが世の中です。

今の義務教育のカリキュラムは国のお偉いさんが作ったものです。教育に精通した方々が子供が何を学べば将来日本のために活躍する大人になるのかということを考えた結論が今のカリキュラムなのです。学生の期間は義務教育期間でいうと9年間です。9年の間に本当は法律の勉強や料理の勉強、簡単なマナーから将来仕事をしていくためのビジネスマナーなど学ばせたいのですが、できないのです。なぜなら、9年は意外と短いからです。

この9年という短い時間でじゃあどうしたら子供がしっかりと社会に役立つ人材になるのかと考えた結果行き着いたのが、今の国語や数学、理科社会などのカリキュラムなのです。
国語は読解力や思考力に直結します。将来色々な人と話していても話を理解できない人とはなかなか話が続きません。数学は計算力や頭の回転に直結します。理科社会は教養力に直結します。このように意外と将来の自分を構成する能力に義務教育が影響していくのです。

法律の勉強や料理の勉強はいわば専門分野です。
専門分野を学ぶ前に基本領域を学び、基礎教養を知ること、いわば"地頭"を開発することが義務教育で必要とされているのです。

最近よく言われる義務教育で学ぶことが無意味なのではないかと声高に騒がれることがしばしばあります。私はそのような意見も一意見として問題ないと思いますが、私個人の意見としては、義務教育や学校教育は将来の自分の基礎となるゆえ、重要視した方がいいのではないかと考えています。今はなかなか分からないと思いますが、いつかその教育をされてよかったと思える日が来ることでしょう。


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