見出し画像

Remake『ホワイトな学校へ』#0 プロローグ

今日も職員室から、楽しそうな笑い声、話し声が聞こえてくる。校長室のドアはいつも開けてあり、私は、その声を聞いているのが好きだ。話の内容はよく聞き取れないが、明るい職員室の感じが好きなのだ。

世間では、学校がブラックだと言われている。本当にそのような学校ばかりなのだろうか?

管理職によって、学校は変えられる。
私は、10年前に校長になったとき、先生方や子供たちが毎日楽しく生き生きと活動している学校にしたいと思った。当たり前のことであるが、当たり前が最も大切だ。では、実際にどうすればいいのか?

そうだ、自分が教員の時に、「おかしいな…」と思ったけれど、変えられなかったこと、「やりたいな」と思ったけれど、できなかったことをやればいいのだ。校長であれば、それができる。
しかし、ここで気をつけなくてはならないのは、一人で突っ走らないこと。振り返れば誰もついてきていない、これでは本末転倒である。先生方に納得してもらいながら、しかもスピーディに改革していく。
重要なのは、リサーチと根回し。

そして、改革は、二つの側面から。
先生方の仕事の物理的、時間的な負担を減らす
授業力、生活指導力、対応力を高め、精神的な「負担感」を減らす
先生方にゆとりが生まれれば、子供たちにゆとりをもって接することができ、子供たちの満足度も上がる。
目指すは、この好いスパイラル。

働き方改革を行うときの曲者は、この「負担感」である。仕事をして給料をもらう以上、ある程度の精神的、肉体的、物理的負担はついてくる。
それを「負担感」ではなく、「やりがい」「達成感」に変換できるかが重要である。

というわけで、この10年間で、私なりに考えたこと、取り組んできたことを、伝えたいと思っています。

ここで、疑問をもった方がいると思います。
「本当にあなたの学校は、ホワイトなんですか?」
「それこそ、校長のあなただけがそう思っているのではないですか?」
はい、私もそこが気になって、発信を躊躇するところもありました。

私の学校がホワイトかもしれないという根拠としては、まず、みゃー先生の記事の中で、私のことをこのように書いてくれていること(たぶん)↓↓↓

でも、これだけではみゃー先生が、私に気を遣ってそう言ってくれているのかもしれません。

もう一つの根拠は、ここ数年毎年行われている、職場のストレスチェックなるものの結果です。
地区の全校の結果が無記名で棒グラフに表されており、自分の学校の数値をみるとだいたいの順位がわかるようになっています。
私の学校は毎年、ストレスレスの上位で、最後の方はたぶん1位でした。
(産業医が、職場のストレスが少ない理由を、聞きに来ました。)
順位がいいからといって全職員にストレスがないわけではなく、高ストレスの人がいることも肝に命じていますが、一つの指標にはなると思います。

これで、本当にホワイトかもしれないと思っていただけましたでしょうか。

まずは、先生方の負担を減らすことからお話します=^_^=

#創作大賞2024
#ビジネス部門

この記事が参加している募集

自己紹介

仕事について話そう

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?