見出し画像

【モンテディオ山形】山田康太が抜ける影響と2023年にトップ下を務めるのは…?

山田康太の流出

 2022年11月24日、背番号10の退団が正式に発表された。移籍先は昨シーズンJ1で7位の柏レイソル。山形にとっては非常に大きな痛手であることは間違いない。


 2022年は山田康太にとって少し苦しいシーズンになったか。シーズン序盤~中盤にかけての怪我の影響で、欠場や途中出場が続いた時期があり、先発出場は 27 試合に留まった。2021シーズンは、41 試合に先発を飾るなど、一年を通して攻守において大車輪の活躍を見せていただけに、本人にとっても悔しかったはずだ。我々山形サポーターの中にも、試合前のスタメン発表で彼の名前がないと知った瞬間に、ため息をついた人も多かったのではないだろうか。

 とはいえ、出場した試合では抜群のパフォーマンスを見せてくれた。6月15日のアウェイ岩手戦(△3-3)では残り30分からの途中出場だったものの、出場後一気に空気感が変わり、ボールがスムーズに回るようになった。彼のサッカーIQと止める蹴るの技術力の高さ故のものだったのだろう。結果的に康太自身もゴールを決め、さらに後半アデショナルタイムにデラトーレのゴールで追いつきドローに持ち込んだ。また、アウェイ町田戦の独走ドリブルからの同点ゴールやJ1参入プレーオフの熊本戦のミドルなど、大事な局面での勝負強さも発揮した。
 加えて、チームが調子を落としている時などに、チーム内の雰囲気の甘さを指摘できる数少ない選手でもあったと感じる。7月2日のホーム栃木戦(0-2敗戦)後のインタビューでこう語っている。

7月2日ホーム栃木戦の山田康太
モンテディオ山形公式サイトより引用

正直、日々の練習から、苦しい試合を自分たちのゲームにして勝っていくようなチームの雰囲気ではないなと、最近感じていて、それを僕一人が感じているのか、チーム全員が感じているのかはわからないですけど、日々の紅白戦で、サブのチームがスタメンのチームに必死に食らいつくとか、そういう些細なことですけど、それが足りないなというのはここ数週間感じています。自分もコンディションが上がらずにサブ組として紅白戦でやるときがあり、ただの調整じゃないし、チーム全員で競争性がないと強いチームにはならないと僕は思っているので、そこは自分自身ももっとやっていかないといけないし、チームとして「仲のいいチームだね」で終わっちゃダメだと思うので、そこは突き詰めてやっていくべきだなと思います。

モンテディオ山形公式サイトより引用


 このように、チーム内の雰囲気の甘さを見抜き、それを外に発信してくれていた。実際にチームメイトに対して直接檄を飛ばしていたかはわからないが、メディアに対して発信するだけでも似たような効果はあると思う。なぜならば、これらの発信はサポーターだけでなく、確実に内側の選手の耳にまで届くからだ。チームメイトの意識を変えるために、康太はそれを分かって発言していたのかもしれない。思い返せば、一昨年の冬に山形に完全移籍をした時も、このチームはもっと勝利に飢えなければならない、とコメントを綴っていた。これらのことから、康太は本気で山形を戦える集団にしたいと思っていたと想像でき、そのことを効果的に外に向けて発信していた。
 だからこそ、山形にとって康太の流出は色々な意味で多少のダメージはある。来シーズン以降は、チーム内の雰囲気に喝を入れられる選手が増え、勝利に飢えに飢えまくった集団でい続けることを願う。そして、勇敢な青年「山田康太」の今後のサッカーキャリアにも注目し、応援していきたいと思う。(僕より年上なんですけどね)

2023年のトップ下候補


 かといって、康太の移籍に悲観的になりすぎる必要もない。2023シーズンに向けて新たな選手も加わった。トップ下候補には清水から加わった後藤優介、仙台からの禁断移籍で加入した田中渉、さらには、昨シーズンも山形で活躍した河合秀人、高卒2年目の荒川永遠などが挙げられるか。

後藤優介  契約満了で清水を退団した
田中渉  昨季は山口でプレー

後藤優介

これまでは、ちょっとカッコつけて堅い文面にしましたが、ここからゆる〜く喋っていきたいと思います。笑 新加入の2人に関してはシーズンを通して追っていないので情報が断片的になります。色んな媒体に乗っている情報や各サポーターの反応から考察していきたいと思います。間違っている事を言っていたらごめんなさい!素人なので大目に見てください!笑

さて、話を本題に戻します。まずは後藤優介についてです。大分時代のイメージが強い人も多いのではないでしょうか。成績的にも大分の時の方がインパクトが強いですね。2019年から J1 に4年在籍しましたが4年間のリーグ戦の合計は4ゴールと物足りない印象です。ポジションは大分時代はシャドー、清水ではクラモフ体制の時はほぼ全てトップ下起用だったので、モンテでもトップ下、二列目想定でしょうね。2021年のサカダイ選手名鑑には「ボックス内で勝負していた大分時代とは打って変わって、清水では前線からの献身的な守備や攻守の中継役として評価を高めた」と書いてあります。守備で気を吐けるタイプは嬉しいですし、チャンスメイクやリンクマン的な役割もできそうです。

下に大分が J2 にいた2017、2018年をピックアップしました。2017年は17ゴール、2018年は10ゴールをあげています。シュート成功率もまずまずといったところでしょうか。(シュート成功率に関してなんですが、ミドルからバンバン打つ人だったら成功率は下がりますし、ボックス内でしか打たない人は自然と上がるので、参考程度でお願いします)康太は二年続けて9%弱だったので康太以上の数字を残してくれる可能性もあります。ちなみに、去年の藤本佳希は29.2%、ディサロも25.0%でした。バケモンです。意味わかりません。

football lab より引用


Twitterで清水サポの後藤優介に対する反応を調べてみたんですが、「シュートまでは完璧」「決定力が…」的なコメントが散見されました。ちょっと気になりますが、全部完璧な選手なんてJ2 にいないと思いますんで割り切りましょうか。笑 そもそもこの反応はJ1時代だし、大分の時とポジションは違えど、J2だったら結構決めてくれるんじゃないでしょうか。実際2018年も先発19試合、途中出場9試合で10点も取ってますし。期待しましょう。ちなみに大分時代のこのゴール好きです。


田中渉

彼は正直、チームが、ボランチとトップ下どちらを想定して連れてきたのかは分かりません。ですが、トップ下起用も十分考えられるでしょう。実際去年のレノファでもトップ下やインサイドハーフで結構出ていたようです。


 彼の特徴は何と言っても、左足のキックの質と視野の広さでしょうか。上の動画は今年の8月の月間ベストゴールに選ばれた超ロングキックですね。インタビューによると、ボールを持ったらまずはゴールを意識するそうで、1番遠い選手から見ると語っています。うーん、にしても凄いキックっすね〜


そしてスルーパスも一級品。自分でも決めれて、チャンスメイクもできます。素晴らしい!

ハイライトを見た感じ、ハーフスペースからのクロスの精度もめちゃくちゃ高いんで、そのクロスに対して逆サイドの加藤やチアゴ、ゼインとかWGの選手が飛び込んできたら面白そうですよね。

そんな田中渉さんですが、2年前くらいまでは守備の軽さが目立っていたようで、色んな媒体でそんな感じのことが書いてありました。ですが去年からかなり改善されたようです。


 これは山口新聞の記事です。会員登録をしないと途中までしか見れませんが、ボール奪取から得点に繋げた事や、前の年より守備が良くなった事が書いてありました。(僕は途中までしか読んでませんが…)球際や強度が強くなったのではないでしょうか

そんな訳で田中渉にはめっちゃ期待してます。
ダービーでは、渉のゴールで彼を手放した仙台を奈落の底に突k…おっと誰か来たようだ

去年からいる選手

去年から、康太が居ない時からトップ下は河合秀人が務めていました。河合が、トップ下で先発で出た試合もかなり良い試合ができていましたし、それは河合の能力が非常に高い証拠だと思います。ターンやパスの技術も相当高くて守備強度もめちゃくちゃ高いですよね。去年、藤本と共存してた時間はかなり限られていたので、仲の良い2人が先発で揃ってでたら、上手く噛み合いそうな気もしますね。

 また、高卒2年目の荒川永遠もいます。僕個人的には、1番期待していると言っても過言ではありません。現在、御前崎市で行われているキャンプでも好調ぶりをアピールしているようで、練習試合でもゴールを決めたり、チャンスにも多く絡んでいたようですね。興國高校出身ということもあって、技術に関しては頭1つ抜けていると思いますし、将来的に物凄い逸材になるんじゃないかって思ってます。ブレイク頼みます!トワーズマン!

そんなこんなで、色んなことを綴ってみました。繰り返しになりますが、素人なので大目に見てください!今シーズンも一緒にJリーグを楽しみましょ〜




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?