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猫にホステス・・・円環と直線とカレーニン


著者 スコット山田

家政婦のアレさんは
無類の酒豪で、酔うと必ず
『やだもぉ~カクテル1杯で酔っちゃったぁ』
と、出来てないボケをかまし
小生を抱きかかえる。そんなルーティーン。

伴侶には奇跡的に恵まれた。
なぜなら、酒好きが高じて
激烈にうまい酒の肴を作るからである。

秋刀魚のコンフィ

まぁそれだけではない。
小生も10年以上彼らと共に暮らしているが
2人の共通点は多い。

読書傾向がほぼ同じ角度。
笑いのツボが一致する。
足のニオイが同じ。小生もトリップできるレベルだ。
おうどんは関西以外認めない。
猫と小一時間会話する。
ネズミーランドに行ったことがなく
おそらくこの先 その予定すらない。

閉じ込められた じゃむたん

先日、2人で晩飯の片づけをする際
Milan Kunderaの
「存在の耐えられない軽さ」について語り合っていた。
 人間は円環で生きていて
 猫は直線で生きている。
ざっくりいうとそんな内容だったと記憶している。

ながら作業で手元が狂ったのか、
家政婦が小皿を1枚粉砕してしまった。

ご主人さん『それ、なんの円環ですか?』
家政婦のアレ『心配せんでえぇ。あたしは直線で生きてんねん』

しばし沈黙の後、2人は笑い崩れていた。
小生は全く理解できず
否、しようともせず
のわぁ~んと大きな欠伸をして
ボクを膝にのせなさいという念をこめ
ど直線でビームを放った。
でも、届かなかったのサ。ニンニン。

指を突っ込むのは 飼い主あるある哉



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