[詩]茨の道
君の置き忘れていった荷物は
不思議にも気に留めてなかったもので
頑張っていた君の後ろ姿が
僕は忘れられない
机の上にあったオルゴールが
四畳半の部屋に響き渡る
今度君に会ったら
あの時、分かれ道に立っていたあなたのことが
少しは分かるかな
そんなことを思いながら
君の後ろ姿を探している
間違っていたのは誰かなんて
その答えはこの世にはない
僕らは何を目指せばよかったのだろう?
そんな命題が、いつも頭の中を占めている
好きなことをして生きている人たちはカッコいい
そんな人たちの後ろ姿をどんな顔をして
僕は見ていたのだ?
今、進もうとしている道は
きっと過去の小径に過ぎない
決して、やりたかったからという
大きな因果はないかもしれない
それでも、嵐吹くこの道を
ひたすら歩むことで
答えらしい何かを見つけられればそれでいい
後悔は後にも先にも役立たずであろう
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