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営みと、嗜み

営み(いとな・み)とは?

【営み】
1.しごと。はたらき。勤め。
2.したく。準備。
 「冬の―をいそぐ」

へー。営業の「営」がつくから、やはり仕事とか、やんなきゃなこと、な色合いが強い。
「設営」という言葉は、上の「準備」の意味合いが強いのか。
例えば、2歳児の朝の支度。
①朝起こして②着替えさせて、③顔拭いて④ご飯食べさせて、⑤歯磨きして⑥園に送迎。

これらは、2歳児の子育ての「朝の営み」と言えるかもしれない。

では対して、嗜み(たしな・み)って何?

【嗜み】
1.好み。特に、芸事などに関する心得。
2.慎み。「―がない」。ふだんの心がけ。
 「―がよい」

だそうな。

(営み)は、とてもタスクっぽくて、義務とか課題めいたもの。(嗜み)は、自分なりにアレンジして、よりやり易くしたもの、ってことなのかしら。責任感が強いのが営みで、より自分のやり方や美学が色濃い、「アーティスティック」なのが嗜み、ということなのでしょう。

だから、息子と子育てを「嗜んでいる」と、奥さんから厳しいダメ出しが出て、即座に気が引き締まり、「営み」に変わる場面が、多々ある。

最近はビジネスシーンも、「営み」よりも「嗜み」を重視する方向に移行してるような気がする。「営み」的な業務はアウトソーシングやAIに任せて、「独自の色」や「個性」「センス」をいかに際立たせるか、の「嗜み」大喜利が為されてたり。
(企業の対外戦略的なYouTubeチャンネルや、芸人さんが趣味でキャラ付けしてお仕事に繋げる動きなどなど。)
または、「嗜み」に寛大であるアピールする企業とか?「嗜み」大いに結構!崩しのアクセントとして「嗜み」を持ち出す。
「嗜み」を全面とは言わないが、割と目立ったとこに出してくる流行りらしい。

まあ、個人としては、面倒くさいことはせず、楽しんでストレスなく仕事できれば、これ幸せだろう。しかし、「アリとキリギリス」の物語宜しく、そうやって「楽をして」、来たる「冬」に備えなかったことで、凍えて死んでしまうのではないか?と心底恐れ、ただひたすらに営みに徹するというのは、日本人特有の、古い考え方なのかもねぇ。

年齢や国境関係なく「嗜み」を、世界に発信する。そういうあざとさというか、したたかさが正当に評価される時代に、アップデートされたのが、今なのかも。

さて。仕事を「嗜む」ように「営みたい」ものだ。

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