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ルールが暗黙を作っていくのではないか

みなさんはパートナーとのルールはありますか?
社会で生活していくにあたって誰もが守るべきルールではなく、お互いに設定した二人だけのルールだ。

最近、周囲も同棲や結婚などパートナーと歩みを進めていく人が増え、その中の話題で「ルールを決めた」「ルールを話し合う」といった言葉を聞く。その話を聞いて納得する面もあるのだが、ルールなんてないに越したことはないと思ってしまう自分がいる。


私たち夫婦には、決まったルールはない。作ろうとしたこともない。(そもそもルールという言葉の響きが、何かに縛られている感じがして、私は好きではない)

それは、お互いの価値観が近いからでしょと言われてしまえばおそらくその通りであり、こればっかりは「こんな夫と出会えてラッキーだな」というのが本音だ。
だけど人は移り変わっていく者。ルールなんて決めてもすぐにそれを破ってしまうような例外が出てきたり、そもそも環境や立場が変わってそのルールが今の自分たちにベストでなくなることも多い。
だからその都度話してルールを作り直したらいいのではないかというのも、少し違和感がある。

私は、ルールという決まりが、相手への暗黙の了解の強要 ≪ 言わなくてもわかるでしょ ≫ に繋がってしまうのではないかと考えてしまう。

実際にルールの種類は様々だと思うが、よく聞くのが家事の担当。
例えば、私が洗濯物を畳む係だったとして、体調が悪く仕事を早退して帰ってきてすぐに休んでしまった。しかし、次の日残っている仕事をするために早めに仕事に向かう。洗濯物は昨日のうちにもちろん乾いているが、「ソファに置いておいていいからね~帰ってきたらやるね~」なんてパートナーに言っておいて家を出る。
こんな場面を想定した時に、パートナーは「まあ元気そうだし、帰ってきたらやるだろうから任せておくか」なんて思いながら洗濯物は放置して出かける。私は「もしかしたらパートナーが畳んでおいてくれるかも」なんて期待しながら仕事に向かう。しかし、帰ってきたときに何も変わっていない洗濯物の位置を見て、どちらが早く帰ってきたとしても少し嫌な気持ちになりそうだ(笑)
そして、「でも二人で決めたルールだから私がやらないと」と思いながら黙って作業をこなすだろう。


ルールなんて誰も破りたくない。ルールは守らなくてはいけないと言われて育ってきた私たちにとって、決まっていることを変えるのは怖いもの。
そう分かっているからルールは決めたくないのだ。

そんなものを決めなくても、どうすればいいか悩んだ時、ぶつかった時にお互いに話して、こうしたら良くないのかもね、次同じようにことが起きたらこうしてみようか、なんて話せばいいじゃないか。色々試してみたらいいじゃないか。

ルールの使い方によっては良い面もあるが、良くない面もある。
相手を縛ることでいつのまにか自分自身が縛られていた、なんてことにならないようにしていきたい。


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