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これは、私の問題。


#あの選択をしたから

まだ24歳の私が「選択」について何かを書こうとするなんて、人生の先輩方たちから鼻で笑われるかもしれない。でも、毎日は何かを選ぶことの連続で、長く生きていた方が大きな決断に迫られる機会が相対的に多いというだけのこと。別に誰かに喧嘩を売られたわけではないのに、こうして周りの反応を先回りするのは私のよくない癖だ。

私はよく、バスに乗る。
というのも通っている大学に最寄駅が無く(正確にいうと、ある。ただ、遠すぎて最寄りではない。)、通学にバスを使わないとたどり着けないからだ。だから、家からまず電車に乗って字面だけの「最寄駅」に着き、そこからバスに揺られて大学に行く。ということは、必然的に電車とバスの乗り継ぎという問題が生じる。最寄が最寄としてきちんと機能していれば、直面しない問題。ここに私が選択する余地が生まれる。
大学から帰る際に、バスが「最寄駅」に着いた。
選択1.できるだけ急いで、なるべく早い電車に乗る
選択2.ゆっくり歩いて、乗れる電車に乗る
この2つだ。前提として、乗り換えアプリは使わない。毎日使う路線にそんな贅沢なものは使ってやらないというポリシーがある。

皆さんは、どうだろうか。1を選んだ場合、疲れるし、今のような暑い時期には鬼の形相になる。しかし、自分は頑張ったという満足感と、一番早い電車に乗れたという達成感がある。一方、2を選んだ場合、1を選んだ時に乗れたはずの電車には乗れない。しかし、心のゆとりと正常な脈拍が保証される。きっと現代を生きる皆さんは1を選ぶのではないだろうか?

私はこの場合、2を選ぶことの方が多い。
それは、心と体の健康に加え、お得感を重視するからだ。

言い忘れていたが、私の家は急行が止まらない駅にある。ということは、急行に乗った場合、乗り換えなければならない。つまり、急いで乗った電車が急行だったら、乗り換えの必要がある。各駅停車に乗ったとしても、ほとんどの場合、急行の接続待ちがある。
だから、結局待たなくてはならない。
それなら、無理して急ぐのも馬鹿らしくなる。ゆっくり歩いて、落ち着いて電車に乗った方がお得である。もちろん、バイトがある時や予定がある場合は、私も頑張る。

ここまで読んでくださった方々の、心の声が聞こえてくる。
「ちょっと急いでも、早く着く方が良くないか?」
「そもそも、急行が止まらないという情報を先に言うべき。」
「その時の気分だろ。」
「….どうでもいいなぁ。」

おっしゃる通りである。電車に急いで乗ろうが、ゆっくり乗ろうがどうでもいいし、こんなこと、1000文字も使って考えることではないのだ。ただ、毎回バスを降りて、駅のホームに向かうとき、なぜかこの2つの選択が頭をよぎる。だから、これは私にとっては無視できない。


そう、これは、私の問題なのだ。


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