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ゴルフと小説は似ている

ゴルフと小説は似ている。そう言ったら、笑われるかもしれませんが、小説の作業をしていると、ゴルフをイメージすることがあります。

ゴルフは、ティーショット、セカンドショット、パットを経てカップインします。飛距離が違う複数のクラブを使い分けて、最短でホールを目指します。
どんなに長いショットも短いパットも一打は一打です。どんな素晴らしいショットでグリーンに載せてもパットを失敗してしまえばバーディーは奪えません。
ゴルフでは、長いショットを打つ力と正確なパットでホールに沈める能力が求められますが、その2つはかなり異なる能力ですし、トレーニングの種類も違います。

小説も同じような気がします。
物語を構想するときは、どういう話にするか、どのようなテーマを据えるか、細かいことは気にせず、まずはストーリー全体を大きく考えます。
全体が決まれば、プロットに落とし込みます。ゴルフに例えると、これはセカンドショットですね。
そして、執筆。1つずつのシーンを考えて描写を書き込みます。
書き終えたら、推敲、改稿をして小説は完成です。

物語全体を考える脳と、それを文章にする腕、問題がないかチェックする目、良い小説を作るためには、そのすべてが必要になります。
物語の構想力、文章にする筆力、推敲する力、これらは全然違うとは言わないけど、かなり異なる能力だと思います。
漫画なら、原作を考える人と絵を描く人が違う場合もありますが、小説では原作者と執筆者が異なる例はあまり聞いたことありませんね。映画のノベライズとかはありますが。
校正作業は、プロの校正さんと分業しますが、最終的に判断するのは小説家です。
本来は違う能力の仕事だと思いますが、小説を完成させるためには、小説家はその全てをやれないといけません。どの能力も高水準でできるように精進する必要があります。
これって、ゴルフと似ていますよね。えっ? 似ていない?



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