#小説 コンプライアンスの番人・・・社外取締役監査等委員の正義・・・7
《第七章:エピローグ》【エピローグ 2】
「両角さんは、本日の展開は、どこまでご存知だったのでしょうか」
「本日の展開というと」
「社員持ち株会有志である流山工場長の山村氏、樹脂原料の重要仕入先である滋賀ポリマー株式会社の法務部長の出席と高梨氏の社内情報量の凄かったことについてです」
「解りましたか。やはり。でもそんなに絡んでいません」
「では『そんなに絡んでいない』程度でかまいません」
「実は、発端は、山村氏からの電話でした。エイシア・ジャパン社からの株主提案の変更通知が