見出し画像

翼の生えた相棒と大切な事


クリスマスプレゼントで家に来たチェリーと言う名前のコザクラインコの話です。
青っぽい子毛色の男の子でしたが今思えば、名前的には悪い事をしたかなぁ…と思う事が有ります。
そんなチェリーでしたが10才でこの世を去り、死因は老衰でした。
最後まで良き相棒でした。
私には相棒と呼べるような子達が今の所亡くなった子を合わせて2頭と1羽居ますがその1羽がチェリーです。
最初は流血する程噛まれる日々でしたが、徐々に私や家に慣れて仲良くなりました。
もちろん努力もしました。
コザクラインコの性質を調べたり、チェリー本人の好きな事や嫌いな事を覚えたり、噛まれながら怖く無いとアピールしたり…
ペットショップでも少し大きくなって嘴がまだ黒い位の時期に家に来たので突然の変化にも驚いたでしょうし、ペットショップでは人が世話をしますが親鳥の様に付きっきりでは居て貰えないので人馴れはしてなかったでしょう…
とにかく、最初はチェリーも戸惑いや恐怖が有ったと思ったので頑張りました。
そのうち仲良くなって勝手にケージを開けて飛んで来るようになりました。
そして、いつだったか犬の散歩に出た時です…
通行人の目が気になる日が有りました…


何だろ?と思ってたらある人に「背中に鳥着いてるよ?」と言われました。
背中に手を回してみると聞き覚えのある声と覚えのある毛が有りました。
チェリーも「バレちゃった?」みたいな顔でとりあえず肩に登って来ました…
あの時は本当にびっくりしましたが、そのまま散歩を一緒にして家に帰りました。
どんぐり拾ったり、枯れ葉を齧ったりとだいぶ満喫してましたが「行くよ〜」と声をかけながら迎えに行けば手に乗って戻ります。
それからです。
「簡単な指示なら理解出来そうだな」と思ったので試しに塾に行くときに首の後ろに隠れて貰って車に乗りました。
普通にバレると思ったのですがそのまま到着…
やっちゃったかなぁとは思ったのですがとりあえず先生にチェリーを預けて教室へ…
そしたら先生振り切って私を探しに来てしまいました。
仕方無くチェリー同伴で勉強してたら親を呼ばれてチェリー回収、説教確定の合図…
帰りには塾の同じ中学の奴らに広まり、「なんで逃げないの?」とか「どうやって隠してたの?」とか質問攻め翌日には中学の一部生徒にも広まってました。
でも、その時は何か特別なんて思っても見無かったし、本当にわかりませんでした。
一応同級生達の話を聞くと「窓から逃げた」とか「懐かない」とか…
その方がわかりませんでした…
飛んで行ったら迎えに行けば普通に帰って来ると思ってたし、大切にしてれば普通にいつかは懐く物だと思っていたのでそう答えましたが、その方が相手には理解不能だったようでした。
その後もチェリーは逃げた事は有りませんでしたし、鳩を追い払ってドヤ顔して帰って来るような子でした。
元気に遊んで、ワガママやって、病気1つせずに老衰で亡くなりました。
とても親孝行な可愛い息子でした。
今思えば、同級生達が疑問を抱いたのは動物と人間、ペットと主人のような枠にハマっていたのでは無いでしょうか?
もちろん、線引は大切ですが枠にハマって考えたらそれは懐かないし、距離も縮まらないので逃げても仕方無いでと思います。
言葉が通じ無くて、姿や習慣が違うだけの他人だと思えば良いのです。
そしたら自ずと出来る事や、距離を縮める方法がわかります。
例えば相手が外国人なら身振り手振りで英語が出来ない人は伝えようとしますよね?
でも、国1つでもジェスチャーは違います。
おもてなしをするつもりでも食べてはいけない物や体に合わない物が有るかもしれません…
それならどうしますか?
仲良くなりたいなら相手を知る事から始めますよね?
そのうち交流が増えて信頼関係が出来れば0からだったとしてもその調べた知識で何となくこの場合どうするとか、この人はこれが好きだったとかがわかるようになりますよね?
同じ事です。
そこで、枠にハマってはいけません。
基本は同じなんですから動物であっても習性や本人の性格等を知る事が出来ればそれを素にどうしたら良いかと考え、行動出来ます。
少なくとも、それが人間と言う者だと思って居ます。
それさえ出来れば自然と動物でも人間でも仲良くなれるハズです。
ですが、相手に合わせる必要は有りません!
相手に合わせ過ぎてもこちらが疲れてしまいますし、それでは媚びて居るのと何ら変わり無いです。
自分をしっかりと持ち、本当にやりたい事をやって居ればそれが貴方です。
もしも、これでも駄目な人が居たら自分には合わない…それも有りです。
これは1つの例ですので、参考になれば参考にして下さいね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?