見出し画像

シルキー兄妹の物語

シルキーの卵を3つ孵化させて育てる過程の話です。
家では3つ孵化して男の子1女の子2羽が産まれました。
自力で殻を破れた子も居れば手助けが必要な子も居ました。
丁度、家には赤い実のなる木が3種類有ったのでサクラ、ロラ、クコと名付けました。
そのうち羽が乾いてフワッフワッのヒヨコになりました。
毎日餌をプラケース内に撒いて食べさせて、冷えない程度の時間遊んでやりました。
少しでも私の姿が見えないと大鳴きするので基本は部屋に居るか、懐に入れて過ごしました。
遊んで居る時も姿が見えなくなると急いで走って追いかけて来ました。
ケータイを見ていると注意が逸れているのがわかるようで、不満なのかケータイを攻撃します。
しばらく教えて居ると物を攻撃してはいけないと学び、私も遊ばせているときは控えるようにしました。
そうこうしてる内に外に出ても大丈夫な位に羽も生え揃い体も大きくなりました。
もう、赤ちゃんではありません。


プラケースも狭くなってきたので大き目の猫用ケージを買い、そこに引っ越してもらいました。
初めてのケージなので少しパニックにはなりましたがしだいに慣れてハウスを覚えました。
鶏は人の顔を覚えたり、仲間に愛着を持つ位の知能が備わって居るらしいですがこの子達はどう見ても少しおバカな犬位の知能は有ります。
簡単な人間の言葉や指示はわかりますし、この頃芸も覚えました!
お手と回れですが、卵を買った先の人に伺うと鶏は足を触られるのを嫌がるそうです。
少し不思議でしたが、それだけ信用されてるのかなって思って納得しました。
そして…それだけに知能が高い生き物は犬も鳥も必ず反抗期が有ります。

成長に伴い、ホルモンバランスが変わるのでイライラして周りに当ってしまうのが反抗期らしいです。
当然家も有りました…
芸もその時のはしてくれませんでしたが、それは別に良いです。
イライラしてるのですからあれやれこれやれ言われれば攻撃的になります。
私も当然当たられましたし、信用出来る相手で無ければ気軽に当る事も出来ないだろうと思ってやり過ごしましたが喧嘩をする事が出てきたのが個人的には辛かったです…。
とても仲の良い兄妹でしたし、皆団子の様になって横向きで寝る程だったのに…と少し寂しかったです。
それも終わり、卵を産めるようになるとロラが烏骨鶏にしては相当の頻度で卵をくれるようになりました!
烏骨鶏は一週間に数回だと調べた中では有ったのにほぼ毎日卵を産みましたので嬉しい誤算でしたが最初は少し殻が薄く、牡蠣殻を食べてくれないので心配でした…。
でも、餌で体調を崩す方がもっと心配でした…。
何故なら餌を切らした時に仕方無く、市販の餌を食べさせましたがお腹を壊してしまいまして調べたら安い飼料や普通に売ってる飼料はポストハーベストと言う農家や古い油粕、遺伝子組換えのコーン等不安要素てんこ盛りでした…。
「あぁ、鶏に毒や毎日ジャンクフードを食べているようなものじゃないか」元々、大体の養鶏場が鶏の事を考えない劣悪な環境で飼ってる事も知ってたので人間として恥を感じましたし、自分達もそんな物を食べているわけですから食の安全についても失望しました。
なのでせめてもと安全な餌を探しましたが見つかりませんでした…。
なので、探しつつも自分でマシな物を作りながら毎日食べさせてました。
そんな時にYouTubeで百鶏園と言う養鶏場の作る飼料が売り出されると聞きました。
入ってる内容も、品質も、信用出来そうなので試しに買って食べさせて見ました。
そしたら…、食付きも良いし何よりお腹の調子向上し、殻の問題も解決しました!
(宣伝ではありません)
でも、本当です。
もう本当にあの時はホッとしました。
お値段は中々するのですが、毎日使ってます。
話を戻し、問題も解決した頃に烏骨鶏を飼いたいと言う人が居ましてロラが卵を良く産むからと安請け合いしてしまいました…。
凄く後悔してますが、ロラの子供を養子に出す事になってました。
結局、なあなあになっていったので私もキレて縁を切りました。
オスなら引き取れないとか言い出したので、最初は雄か雌かもわからないと言う話は了解済みだったのに雄なら引き取れないと言う流れになってきたので結果2羽の子供の内2羽とも女の子でしたがそれを告げる事はせずに、私は、その事に対しての怒りを覚えました。
元々、雄は卵も産まないしコストもかかると不用品扱いで産まれた瞬間殺される事が決定します…。
それと同じような事をしないと約束したその口で言うのです。
ちゃんと雄であっても雌であっても大切に飼うことを約束したハズです。
そんなこんなあって2羽の雌鳥が仲間入りしました。
2羽とも白かったのでお姉さんは小雪、妹は白玉と言う名前になりました。
そこからロラの育児が始まりと思いきや…私も参戦(強制)が始まりました。
普通に託児所やってました…
ケージの中ではロラが面倒を見て、ケージの外では私が面倒を見てました。
そのせいか、脱走してこっちに来てロラが呼んでも行かないので強制送還なんて事も有りました。
小雪と白玉が大人になり、ロラに体質は似たようで卵を毎日とは行きませんが、割と産む子に成長しました。
そして、子供も居るし自立するかな…と少し寂しく思って居ましたが…。
そんな事は無かった!
約2年!
ベッタリマザコン健在です!
散歩の時間に集まって来て寛いだり、おやつの手渡しを求めたり、「運動しろ!」と笑いながら言うのですが、中々…私も子離れ出来そうに無いですね…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?