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現代短歌2023...7/6『 色彩 』


色彩の おおくはやがて 仮色なり おぼろのちぶさ あわゆきのちぶさ

母よ母 うれてゆく実は 夏の日の おだやかならぬ プラムの色か

夏霧は かくしたまうな この道を あやしきこころ かなわぬこころ

あまたある 色はどれとも いいがたし ましろきはなを ただ愛せると

ゴーギャンの えがけるひとの 島ありて いまのいまこそ その背にふれる


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