札幌バスターミナルの閉鎖

 北海道新幹線沿線に関連した再開発に伴い、札幌駅のエスタが閉店し、その1階にあったバスターミナルも閉鎖されるというニュースがあった。

 札幌に住んでいた頃、バイト先に行くために週2回ほど利用していたほか、函館や釧路に行く高速バスに乗るために利用していたことを思い出す。便利かというとそうでもなく、かなり古い感はいなめず、新しくなって便利になるのはいいことだが、他方で知っている場所がまた一つ姿を消すのは少し寂しい。

 なんだか最近、昔住んでいた場所の知っている場所が閉鎖されたりするニュースを多く目にするなと思っていたが、新しく何かができるというニュースに身近さはなく、何かがなくなるというニュースは身近に感じられるからだろう。
 遠く離れている場所のことは、どうしても自分が知っているもののことには気が行っても、新しく何かができるというのは、よほど大きなことでなければ目につかない。
 札幌近辺でいうと、エスコンフィールドができたことは流石に知っているけど、他にも多分、規模は違えどいろいろできているに違いない。戻ったときに、新しいものを見て新鮮に感じる楽しさはあるだろう。

 都市は変化するのが生態であって、そういう意味で札幌はなにも変わっていない。ただ、見ている私の視点が変わっているだけなんだと思う。

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