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中学生の話を聞く活動をしています。今まで出会った子どもたちとの交流での出来事や感じたこ…

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中学生の話を聞く活動をしています。今まで出会った子どもたちとの交流での出来事や感じたことを書いてみたいと思います。

最近の記事

給食食べていけば?

校内支援教室に登校している男子生徒。毎日1時間自分で決めた学習をしている。小学校では、たまに放課後登校をしていたけど、ほとんど家にいた。中学生になって、家の近所にある中学校の中に不登校対策のための校内支援教室があると知り、登校するようになった。 初めは、衝立の中の個室のなかで1時間過ごして帰っていたが、ここ2ヶ月ぐらいは、学習が終わると衝立の中から出てきて、他の生徒がいても一緒に過ごせるようになった。12時まで学校にいられるようになった。相談員の私とも色々な話をするようにな

    • 私のために、あなたのために

      私が相談員としていつもいる不登校校内支援教室には、同学年4人組がいる。 そのうち2人は足が遠のいて、残りの2人はその子たちの登校を心待ちにしていた。年明けには宿泊学習があり、4人で行きたいという希望を持っている。 ある日、休んでいた1人がある行事の時登校してきた。クラス担当の先生が連絡しても、本人と話せず、お母さんからは「学校へ行く気持ちが低くなっているみたいです。」とのことだった。じゃ、どうして登校してきたのかというと、それは友達からの声かけだった。そして、もう1人も2ヶ

      • 信じたいけど、信じられない

        教室に行きづらい生徒と不登校支援の教室で毎日色々な話をしている。 家族の話、好きなことの話、教室に行った時の話、友だちの話、小学校の時の話。もう1年近い付き合いになるけど、「え、そうなの!」ということがよくある。その度、人を様々な側面から見ることの大切さを痛感している。 昨日は、「教室に行った時に声をかけられること」について話があった。 この教科は、教室に行けると勇気を持って教室に行く。すると、「あ、〜来てる!」と大きな声で言われる。クラス全員が注目。「おいおいやめてくれ。

        • そばにいるだけの存在

          登校はしたいけど、教室に入りづらい、入れない生徒が通う校内支援教室の相談員をしています。 「この教室に来た頃の先生の記憶がないんです。」昨年5月からほぼ毎日中学校で顔を合わせている生徒からこんな事を言われた。 私は週4日、1日5時間この生徒と毎日顔を合わせていた。だから、「え?」っと初めは思った。確かに私はいたし、初めて話した言葉も覚えていたから。でも、後からじわじわと嬉しさというか達成感のようなものが感じられた。それは、どうしてかと言葉にするのは難しいけど、いつも生徒の

        給食食べていけば?

          誕生日の日に(幸せと感じること)

          今日は、誕生日だった。子どもの時は、お盆に誕生日なんて嫌だなと思ってた。でも、今はお盆だから家族が帰ってきてくれる、お祝いしてくれると思うといい時期だったなと思う。毎年もう50回以上繰り返してきたこの日だけど、今日はちょっと今の気持ちを書き残しておきたい気分になった。 1つ目の幸せ 今まで子ども中心に生活をしてきて、いつもお祝いをする方だったのに、立場が逆転したようだ。息子の運転でお墓参りや買い物へ連れて行ってもらったり、息子たちがお金を出し合い、プレゼントを準備してくれ

          誕生日の日に(幸せと感じること)

          泣くな、強くなれ・・・

          今回は、前回書いたnoteの最後に出てきた子についての話を綴っていこうと思う。この文章は、私とある女子生徒にスポットを当てたものなので、周りで関係してくれた方々が様々な手を尽くしてくれたことについては、割愛している。それぞれが、それぞれの立場で彼女の生きづらさに関わっていた。 その子は、いつも言われていた。「家族は変えられない。泣くな。お前が強くなれ。」まだ中学生の彼女にとってそれはとても難しいことだった。 「どうして私は生まれてきたんだろう。」「どうしてこんなに辛いのに、

          泣くな、強くなれ・・・

          別れの日(離別式)

          今年度は今日で終わり、明日からは新年度が始まる。今日は12年間相談活動を行ってきた地域の中学校での最後の日だった。私は先生ではないけれど、学校の配慮により体育館のステージに上がり、転出・退任される先生方と一緒に離別式で送られることになった。 私は12年同じ地域の小中学校で生徒の話を聴く活動をしてきた。最も付き合いが長かった子たちは小学校1年生から中学校卒業の9年間同じ時間を過ごしてきた。「おはよう、元気?、何かあった?、がんばってるね。」といつも子どもたちのそばで成長を見続

          別れの日(離別式)