シンプルな事象

デッキが先かプレイヤーが先か

実にシンプルな議題であるが

回答の出ないテーマである

まず第一前提として

多くのプレイヤー、いや多くの人間は
「自分は普通ないしは、普通以上」だと思って
物事を考え始めることにことの始まりがある。

例えば率直に
某トッププレイヤーが示したデッキをもって
「このデッキは安定性が足りない」だとか
「このデッキは自分に合わない」だとか
何か苦言を呈する者を見たことがあるだろうか

例えば
「デッキは悪くなかった。プレイヤーが弱かった」
みたいな謎の反省を見たことがあるだろうか。

「プレミは無かったが引きが弱すぎた」
みたいな根本解決に至らない実例を見たことがあるだろうか。


非常に高度な議論が展開されたところで
聞き手がそれを理解できなければ意味が無いように
常に真っ先に求められるべきものは

プレイヤーの
ポテンシャルとバイタリティなのである。

簡単に問うとすれば

「ここに世界を救った勇者が使った剣があります。
 では、それを用いて世界を救ってください」

と言われて、君は世界を救えるだろうか。

もし、世界を救った勇者ならば
違う剣を渡されても世界を救ったのではないだろうか?


人間は自分自身の
軟弱・貧困・貧相な知識を認めず
その手にしたデッキの性能ばかりに目を向けがちであるが
根本的に強いプレイヤーはそもそも何を使っても強いのだ。

「弘法筆を選ばず」とはよく言ったものである。


この記事では最初から結論は決まっていたのだが
プレイヤーが先というところに焦点を当てて物事を進めていこう。


TCGにおけるプレイヤースキルとは

一体何があるのだろうか?
いまいち勝ちきれない自分には何が不足しているのか。
指針となるものがないだろうかと迷子になりがちである。

多種多様な要素が必要なのは言うまでもないが
あえて事例を出すとすれば

「想像力」

「記憶力」

この2点にウエイトがあると明言できる。
想像とは予想であるがそれを行う為の理由を明示する上で
記憶力は必要な要素となってくる。

一概に「記憶力」と言われると非常に難しいのは分かる。
では何を覚えている必要があるのか?というお話である。

60枚の山から4積のカードを7枚の初手で1枚引ける確率は39%だ。

上記のようなバリエーションをありとあらゆる数字ケースで
覚えておく。それも超人たるプレイヤーになる為には
必要な要素かもしれない。つど計算する力があっても良いが
実際のところ…それは序盤には必要な要素ではない。


語る前にもう1個の前提情報を出すとすれば

1試合は25分しかないし
1試合では60枚×2の120枚のカードしか盤面に登場しないのだ。

さらにゲーム高速化が進む今日では試合ターン数も短く
瞬間的にリソースの把握ができればそれで十分とさえいえる。
そして、そこから得た情報を元に相手の動きを想像するという
ことに繋がっていく。

これらの情報を元に試合を四次元的に捉えて組み立てていくと
見えてくるものがあるのだがその話はまたの機会にしよう。


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