突然ですが、果実とは何だと思いますか？

働いている農園のレモン達を見ながら・・・木にぶら下がっている子供たちって、最初は思っていました。

今年は気候が温暖で、まだ沢山のレモンがついているにも関わらず、蕾ができていました。

本来、果実と花は一緒にできてはいけないそうです。

なぜかというと、果実を作るにも、花を咲かすにも、それらを維持するにも栄養が必要なため、木に負担がかかりすぎてしまうから。

そこで僕は思いました。

「木は苦しんでいる。」と。

早く実を外へ送り出したいのだと。

そこで見解が変わった。
彼らはまだ胎児で、母親のおなかの中、つまり、まだ果実母親の体の一部なのではないかと。

そうなるならば、僕がレモンを収穫するという作業は、ある意味助産師なのではないかと思っていた。

話は変わりますが、なぜ子供を作るのでしょうか？

それは子孫を残すためですね。

僕は進化論ベースで物事を考えることが多いのですが、木も同様に子孫を残すために果実を作ります。

枝を上まで伸ばしたり、横に長く伸ばしてみたり、伸びるところまで伸ばしたら果実を作る。

どこに作ったら大きく育つか、立派に育つか、風雨にも負けない強い実に育つか、木なりに生き残る可能性を散りばめていると感じました。

だから、その伸ばした結果、色味がどうとか、日当たりの関係で焼けたり、綺麗な色になったり、大きくも小さくもなったり、同じ木でも色んな可能性を秘めた、愛情の籠った実が出来上がるわけですね。

皆普通に話せるのに、下っ足らずで活舌悪くて何言ってるか分からない奴が混じるのも、人が生き残るためには必要な可能性を秘めているわけですよ。（何の話）

見た目で判断するのはもったいないと書きましたが、僕が伝えたいのはここで、木は1つ1つの果実に種の存亡を懸けて育てていると思います。

だから、１つ１つがサイズも色も違う、けど、どれも美味しいんです。

本当はそのまま食べてもらいたいけど、見た目が綺麗なら皆さんが普段目にするレモンとなりますが、そうでなければ、加工に回ります。
中には処分されてしまうこともあるみたいです。

でも、同じレモンなんです。
そこを本当に食べてほしいと心から思います。

レモンだけじゃなく、他の野菜や果物、食材全てに同じことが言えます。

明日から視野広げろ！という訳ではないですが、もし少しでも響いた方は、フードロスコーナーなども最近はスーパーで見るので、見てくれで判断せず、手を出せるところから始めてみていただけると良いなと思います。

#果実 #島レモン #八丈島