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歌い手さん必見❢『ダイレクトモニタリング』レコーディングについて

ダイレクトモニタリング、なんか聞いた事ある様で意味がわからないという方の為にダイレクトモニタリングの機能説明と、メリットについて記事にしました。

■ダイレクトモニタリングとはなんぞ■
レコーディングでは、自分の声だけを録る為ヘッドホン🎧を着用してレコーディングします。ヘッドホンかはらオケが聴こえます。そして自分の歌声も聴こえてくるわけですが、通常のモニタリングの場合DAWソフトを経由するわけで、自分の声がオーディオインターフェイスでデジタルに信号変換して、USBケーブルで伝送して、DAWで処理。その処理された音声が、またUSBケーブルを通り、デジタルがアナログに変換され、自分の耳に届くわけです。当然にここでは、処理上の遅延(Latency)が発生するわけで、速い曲、マシンのスペックによってはこの遅延は歌い手さんにとって歌いにくい原因となります。
一方のダイレクトモニタリング機能があるオーディオインターフェイスは、マイクの録った音声を直にヘッドホンに伝えます。上記で書いたデジタル/アナログ変換、USBの伝送、PC上の処理が無い分遅延は限りなくゼロに近づきます。
※画像はEDIROLのインターフェイスのブロック図です。ダイレクトモニタリングをオンにすると入力と出力が直結されるのがわかります。参考にしてください。

■そもそもダイレクトモニタリング機能ある?■
一万円以下のオーディオインターフェイスになると、モニタリング機能はあるものの、ダイレクトモニタリングが付いてないインターフェイスもあります。もしこれからオーディオインターフェイスを選ぶ時はダイレクトモニタリングが付いたものをチョイスしましょう。
ダイレクトモニタリング機能の操作は、インターフェイスによって異なります。僕が所有するEDIROL,EMUは『DIRECT MONITORING』というボタンがあるので、有効にするときはそれを押すだけです。Steinbergの場合URシリーズは調べたところMIXという摘みをinput側に回すとダイレクトモニタリング、outputに回すとDAWを経由した音声が出るようです。(ちなみに中間だとダイレクトの音声と遅延された自分の声も聴こえてくるのでエコー効果が期待できるかなぁと思います。処理速度の遅れをエコーに使えるっていうのはとても面白い機能かと思います。どこが歌いやすいか摘みを触りながら調整してみると良さそうですね)

■まとめ■
ダイレクトモニタリング機能が付いてる方はオンにしてレコーディングをしてみて下さい。ただ、ダイレクトモニタリングをオンにしたところで、完全に遅延をゼロにならない場合があります。それでも歌いにくい場合はモニタリングはオフにして、ヘッドホンではなくて、イヤホン等を使い、自分の声の反響が耳に入りやすい様にすればいいのかなぁと思います。(この場合マイクがオケを拾うのでそこら辺は割り切りですが‥‥)
あと、ダイレクトモニタリングの場合リバーブ等のエフェクトが掛かりません。それが気持ち悪いっていう人もいるらしいです。その場合の対処方はハードウエアベースのレコーディング環境を整える事になるのかなぁと思います。

おわり

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『ブラザー・トスビーについて』
大学の専攻は電気工学、その後メーカに務め鉄道制御装置の評価試験に携わる。得意なことは伝送、ノイズ、各種測定器の使用。
作曲は趣味ですが経験値は20年以上。

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