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アジ釣りについて🎣

普段、食卓に並ぶことも多いアジだが、釣りで狙うときはマアジと呼ばれる種類がメインとなっています。マアジは全国各地の沿岸部に生息するスズキ目アジ科の魚です。全長50cmほどまで成長するが、岸から釣る場合は30cmくらいまでのことが多いです。湾内などに居付いているものは黄色がかった体色をしていることが多くキアジなどと呼ばれています。
逆に回遊性の高いものは黒っぽい体色からクロアジなどと呼ばれています。一般的にはキアジと呼ばれるアジのほうが美味しい。湾内に多いことから釣り人が釣り上げる確率も多いです。他にもシマアジ、ムロアジなどマアジと似ているがタイプが違う種類が釣れることもあります。

1、アジの習性と生態

アジがエサとしているのは、アミなどのプランクトン、イソメやゴカイなどの多毛類、小型のエビやカニなどの甲殻類、それにイワシの幼魚といった小魚です。それらのエサを求めて日中は沖を回遊したり深場にいることも多いです。しかし、夜になると常夜灯が照りつけて明るい漁港や堤防近くにエサが集まりやすく、そのエサを狙ってアジも回遊するため夜は岸から釣れやすくなっています。

しかし、満月の夜は周囲も明るくなってしまうため、常夜灯の効果が薄くなってしまうので釣れにくいといわれています。また、地域差はあるが冬~初夏頃に産卵をし、夏~秋は生まれたばかりの小さいアジの数釣りが楽しめます。寒くなってくる晩秋や冬になると大型のアジが釣れるチャンスも高くなってくるが、基本的には一年中楽しめる釣りとなっているそうです。

2、よく釣れる場所
一番手軽に釣りをするなら、漁港や堤防といった港湾部の護岸された場所です。夜になれば漁港などに設置されている常夜灯の明かりにアジが集まるので、それを釣りにやってくる釣り人が多く集まるエリア。また、漁港でも堤防の内側は小型のアジが群れていることが多く、数釣りがしやすいです。

逆に堤防の外側は暗くなっているが、大型のアジが釣れるチャンスがあります。漁港以外でも、足場は悪くなってくるが磯場などもよく釣れる場所として知られています。それ以外に砂浜やゴロタ石のある場所などもあるが、初めて釣りをするなら足場が良くて釣りがしやすい漁港周りがおすすめ!

3、釣れやすい時間帯は、夜!
アジが釣れやすい時間帯は、途中の解説でも入れてあるように夜です。周囲が暗いなか、常夜灯がこうこうと照り付ける明かりにアジもエサも集中。それを狙って釣っていくのが一番お手軽。ただし、日中もアジが回遊さえしていれば釣れるチャンスはあります。

その条件となってくるのは、アジのエサとなる小魚類の群れが漁港に多く入っていたり、外海が荒れて時化(しけ)ていたりする場合になります。また、朝や夕方といったマヅメ時に岸を回遊する場合もあり、エサを喰う気満々の高活性のアジが入れ喰いするパターンもあります。

5、これだけは揃えよう!アジングに必要な道具と装備

お手軽なアジングとはいうけど、いろいろややこしい装備も必要なんじゃ…。そんな心配は無用!ここではすぐにアジングが始められる必要最低限の装備に絞って解説します。

ロッド:軽いルアーをキャストできる専用のものが望ましい!

ルアーをキャストするためにもロッドは必要不可欠。現在、いろいろとアジング用のロッドが出ており、専用のものが扱いやすいのでおすすめです。使うルアーや釣りをする場所によって変わってくるが、漁港周りで初めて釣りをするなら6~7ft(フィート)のものが扱いやすいと思います。メインルアーとなるジグヘッドとワームは非常に軽いので、ティップ(ロッドの穂先部分のこと)が柔らかいウルトラライト~ライトアクション(UL、Lといった表記が多い)のものを選びましょう。

リール:ロッドに合わせて軽量のものがベスト
ラインを巻いておくための道具がリール。アジング用のリールもあるが、専用リールでなければなるべく小型で軽いものがおすすめ。メーカーにもよるが、1000~2000番という小型リール表記のものを選ぼう。リールにはそれぞれラインの糸巻き量表記があり、ラインの号数が1号もしくは3~4lb(ポンド)が100~150m(メートル)ほど巻ければOKです。

ライン:アジングのために生まれたエステルラインがおすすめ!
エステルとは糸の素材のこと。一般的にはナイロン、フロロカーボン、PEと呼ばれる素材のラインが重宝されるが、アジ釣りのために特化したのが、ここで紹介するエステルライン。近年急速に普及しはじめたライトゲーム用のラインで、特徴は伸びにくく、水馴染みが良いこと。伸びにくいということは、繊細なアジのアタリも感じやすいということです。

基本的にリーダーと呼ばれる“はりす”を先端に1mほど繋いで使用することもありその手間がデメリット。少しだけ釣りとしての性能はエステルに劣るが、フロロカーボンラインを使うのも手。フロロカーボンラインはそのままルアー(ジグヘッド)を先端に結んで使用できる手軽さがビギナー向き。

リーダー:エステル系ラインやPEラインの使用の場合に必要!
フロロカーボンラインはリーダーを使用せずにそのままルアーを結べばOK。しかし、エステル系ラインやPEラインを使う場合は、リーダーと呼ばれる補強的なライン(はりす)を使用することになる。リーダーは、ルアーが海底の岩や海藻などの障害物に当たっても切れにくいように、または魚が掛かって取り込むまでの衝撃に耐えるように強度の高いものを1mほど付けているラインのこと。リーダー自体は障害物のスレに強いフロロカーボンラインを使用することが多いです。

ジグヘッド:オモリとハリがセットされたアジングに最適な仕掛け
アジを釣るためには、ロッド、リール、ラインの次に必要不可欠なのがルアー。アジを釣るルアーは、オモリとハリが始めからセットされているジグヘッドとワームを使用するのが基本となります。このジグヘッドは軽量なものの方がアジの喰い付きも良くおすすめ。ただし、軽すぎてルアーを感じ取れない場合は、重めのものから使って慣れていこう。大体、1グラム前後がメインとなるが、軽さに慣れない場合は2グラム前後のものから徐々に慣れていきましょう。

ワーム:ジグヘッドにセットする柔らかいルアー
ジグヘッドに付けるルアーは、ワームと呼ばれるイソメやゴカイのような形をした細長くて柔らかい素材のものとなります。このワームはソフトルアーと呼ばれ、水中でクネクネとまるで小魚のように泳ぐことから、より自然にアジを誘ってくれます。各メーカーから様々な種類のものが販売されているが、初めてならストレート系と呼ばれる長細い形状のワームが扱いやすい上に、ポイントやアジの活性を選ばないのでおすすめです。

他にも太め形状のワームや、ゴカイのようにヒダ状のものが付いているワームなどがあり、好みで使い分けてみるのも楽しみ方の一つです。

便利装備:夜なら手元を照らすヘッドライトがあると便利!
これまでがアジングに必須な装備(タックル)となります。他にも釣りをする上で便利な装備があり、夜に釣りをするなら手元を明るく照らしてくれるヘッドライトがマストアイテム。さらにラインなどを切るためのハサミや、釣れたアジの口からワームを外したりするペンチ(プライヤー)。また、釣ったアジを持つためのアジバサミ、アジを入れたり手を洗うためのロープ付きバケツ、アジを保存しておくクーラーボックスなどもあると非常に便利です!

安全装備:いざ!というときのためのライフジャケット
便利装備とは異なるが、海で釣りをする場合におすすめなのが安全のための装備。足元がしっかりと護岸された堤防であっても、落水の可能性はあります。いざ…というときのためにライフジャケットは是非揃えておきたい。浮力体が付いている大きめなライフジャケットもあれば、より軽量で体にフィットする膨張式(腰巻きや肩掛けで膨らむタイプ)のライフジャケットもあるので、自分のスタイルにあったものを選んで装備しよう。

アジを釣ってみよう!アジングの釣り方と注意

ジグヘッド+ワームで実際にどうやって釣りをするのか?アジングの基本的な釣り方を始めての方にも分かりやすく紹介していきます。まずは軽いジグヘッドをキャスト(投げること)…これから始まります!アジングの第一歩として、ジグヘッドにワームを刺したルアーを狙ったポイントまでキャストしてみよう。軽いジグヘッドを使用しているため、50cm前後はラインを出した状態の方がルアーを飛ばしやすい。最初は振りかぶるように大きめな動作で試していき、慣れていけばシャープに振り切るように速い動作でキャストしていこう。ルアーをキャストした後は、ラインがしばらく出る状態にしておき、ルアーが底へ落ちるのを感じ取ってみよう。それからはたるんだラインを巻き取りながら巻いてきて待つ。これの繰り返しでルアーが水中で上がってきては下へ落ちていくという動作をし、アジのアタリを取っていく。アジのアタリはググっと持っていくようなものもあれば、吸い込むようなクン…という軽いアタリもあるので、ちょっとした違和感があればロッドを素早く上げてアワセてみよう。   たるんだラインを巻き取りながら待つ…この動作で釣れなければ、底からゆっくりと巻きながらロッドの先を軽く上下させてルアーにアクション(動作)を付けてみよう。それぞれの釣り方の意味としては、ゆっくり巻くことでルアーが落ちるでもなく上へ上がりすぎることもなく、一定の水深の層を引いてくることができる。また、ロッドを軽く上下することでワームが水中でクネクネと泳ぐようにアピールし、周囲のアジへよりルアーの存在を気付かせてくれる。これがアジを「寄せて」「喰わす」釣り方となってくる。さらに慣れてきたら、底まで落ちる時間を数えていき(カウントダウンと呼ぶ)、水中の表層から底まで全ての水深層を探っていく…など、ベテランも虜になる奥の深さがアジングにはあるので、徐々にいろんな釣り方を覚えていってみよう。

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