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あのたび -雨季と親切なスタッフ-

 バコロド(BACOLOD)の宿はもっと寝ていたいほど快適だった。朝食はBBQwithライス15₱+7up7₱。パン6個8.5₱。今いるネグロス島からパナイ島への行き方をスタッフに聞いたら、すぐにどこかへ電話して船のスケジュールと値段を教えてくれた。なんて親切なんだ。20年前スマホのない時代、情報に強いのは宿で働いている方たちであった。

 教会近くまでジプニーで4₱。歩いて港へ。SuperCatとWeesamという2つの船会社があり210₱と160₱。SuperCatが100₱のキャンペーンをやってるらしいと聞いたのだが無くなったらしい。仕方なくWeesamへ行くとエコノミー席は売り切れで1stしかないと言われる。高い1stに乗る理由もないので次の便の16時まで待つことにした。

 バーガー15₱パン5個10₱ペプシ12₱で昼にする。待合席でケーブルTVが流れていた。ビリヤードを見る。7ボールとはなんだろう? ボクは大学のときビリヤードサークルを創って活動していた。8ボールと9ボールのルールは有名で知っていたのだが。日本代表のサッカーの試合もちょっと流れていたので見た。このときは日韓共催2002年ワールドカップで盛り上がっていたあとだった。

 船が出発し所要1時間、17時イロイロ(IlOILO)に着。早い。ぐるりと町を一周りしてOng Bun Pension Houseという安宿発見。5階建て。150₱(≒330円)。

 散歩するとコンクリートコートで審判付き本格的なバスケの試合をやっていた。残り2分で負けているチームがしっかりファールゲームとかしてくる。素人のチームのようだがちゃんとした大会だったのかもしれない。

 ロビンソンズという大型ショッピングモールへ行く。フィリピンは各街にとんでもなくでかいショッピングモールが必ずある。平日なのに人もいっぱい訪れている。日本だと土日は混雑しているが平日は閑散としているという所が多いと思う。フィリピンだと土日平日関係なくどこからこんなに人が集まっているのだろうというほどだ。経済的に発展しつつあるまっただなかなのかもしれない。その中の書店でようやくロンリープラネット・フィリピン編第7版を発見。2000年発行のものだった。849₱(≒1870円)で購入。

 ロンリープラネットとは、欧米圏の旅行者のおよそ9割が所持しているガイドブックだ。特徴は小さな町でもほぼほぼ地図があり、詳細の移動手段と宿が、相場とともにたくさん載っている所。移動が多い長期旅行者には便利。写真が少なく現地のものは自分で見ろという編集方針のようだ。
 日本の地球の歩き方というガイドブックは、写真とご飯屋さんが豊富で短期旅行者向けというイメージ。

 インドネシアを数ヶ月旅行する際にロンリープラネットが大変役に立ったのでフィリピンでも欲しかった。情報ゼロの状態で現地の人に聞きながら旅をするというのも、味があって良かったがまあめんどくさい。相場もわからないのでぼったくられているのかもわからない。知ったかぶりして嘘の情報を堂々と語る人もいたりするからね。悪気はないんだろうけど。

 夜はセントラルマーケット奥の焼き魚+ライス21₱。うまい。魚のはらわたをくり抜いた部分にトマトを詰めて焼かれていてこれは新体験だった!
 イロイロも割と住みよい街だったが移動。同じパナイ島北部のカリボ(Kalibo)へ。また宿のスタッフがそこへ行くならと電話で移動手段を手配。バスターミナルまでジプニーに乗せてくれた。フィリピン中部の人たちはほんとどこでも親切で助かる。

 バスでカリボへ141.5₱。所要4時間。LM Lodhe200₱。雨ばかりの一日で萎える。すこし雨があがったときに散歩して水屋さんを見つけて1.5リットル7₱で補充してもらう。屋外の公園では音楽隊が演奏練習をしていた。近々パレードでもあるのだろうか。夜はレバー+かぼちゃ+ライス30₱ パン5個10₱。

 翌日も朝から昼間で大雨。しかたなくもう一泊することに。200₱。雨季なのだろうか。旅行に向かない季節ではある。部屋でロンプラを読み込んで今後の予定を立てることとする。パナイ島から近いボラカイ島というのが、めちゃくちゃ小さな島なのだが、近年人気のビーチリゾートであるというのを読み、次の日はそこへ向かうことにする。

 昼過ぎ散歩に出て、レバー+じゃがいも+ごはん35₱。おやつにエッグパイ+バナナケーキ15₱。孤島へ行く場合、物価が高いだろうことを想定して、食料を買い込むこととした。パン1斤+お菓子いろいろ97.05₱+でかいオレンジジュース64₱。お釣りで95セントを渡されても困った。使いみちないよ。

 次回ボラカイ編。

フィリピンルート

(つづく)


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