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アウトプット|香りはなぜ脳に効くのか②

本のアウトプットを3回に分けて配信しています。

今日は2回め。

今日は、香りが脳にどのように届くのか、そのメカニズムについて、まとめてみたいと思います。

ナードアロマテラピー協会のアドバイザーコースのレッスンでは、香りを感じる仕組み(嗅覚の作用)をこんなふうに学びます。

芳香分子(におい物質)が鼻腔に入ると芳香分子は嗅上皮の粘膜層に溶け込んで、嗅毛でキャッチされて、嗅細胞に刺激を与える。
それが電気信号によって、嗅神経から嗅球、そして大脳辺縁系の扁桃核に伝わって、そこから視床、視床下部に伝わり、免疫系、内分泌系、自律神経系にも影響を与える。

と。

この嗅覚への伝達をこの本を参考に、もっと詳しく紐解いていきます。

前回の記事で、人が認識できる香りは3000~1万種類だということを書きましたが・・・

においを識別できる嗅細胞は1000万~2000万ほどあるそうです。

嗅細胞の鼻腔内には突起した頂部にふくらみ(嗅小胞)があって、嗅腺(ボーマン腺)から分泌される粘液ににおいの分子が溶け込む。

鼻腔粘液には1つの細胞から20本ほどの嗅小毛が出ていて、におい分子はこの嗅小毛と接触する。

嗅小毛の表面には嗅覚受容体があって、嗅覚受容体とにおい分子が結合すると電気信号が発生する。

簡単にまとめると・・・

におい分子が鼻の奥にある嗅覚受容体にカチッとはまると電気信号を発信。

その信号が嗅球を経て、梨状皮質、扁桃体、視床下部、大脳皮質の嗅覚野(眼窩皮質)へと一瞬で伝わる。

そして最終的ににおいの感覚が嗅覚野で何の香りが識別される。

※つまり、においの分子が嗅覚受容体にはまらなければ(キャッチされなければ)香りとして認識されないってことでもあります。

このにおい分子と嗅覚受容体が結合すると電気信号が発信されて、においを認識できるようになる。

このにおい分子がどんなふうに電気信号に変換されるのか・・・

そのことについて、次回は深堀していきたいと思います。

ということで、今日はここまで。

* 第二回目のまとめ *

においを識別できる嗅細胞は1000万~3000万ほどある中で、ひとがにおいをキャッチできるのは3000~1万ほど。

それも嗅覚受容体とにおい分子のカギがカチッとはまったときにしか、識別することはできない。

カチッとハマると電気信号が発信されて、大脳辺縁系の扁桃体や視床下部などに伝わり、最終的に大脳皮質の嗅覚野でなんのにおいなのか識別される。

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