異能力を分類してみない?

異能力を考察する上で、何らかの一助になれば幸い。
大体、こんな能力の体系になっていると思うよ。

身体干渉系
物体干渉系
具現化系
精神干渉系
時間・空間干渉系
異能干渉系

身体干渉系
中島敦を筆頭に、フィッツジェラルド、宮沢賢治、条野採菊など。治癒能力の与謝野晶子なども含めていいと思う。
単純に身体能力を強化するだけではなく、人体に様々な効果を発揮する。

物体干渉系
身に纏う衣類を操作する芥川龍之介や、手にした武器の能力を跳ね上げる福地桜痴、触れたものにかかる重力を操作する中原中也などを該当者としたい。葡萄の木を操るスタインベッグもか。
立原道造など、直接手に触れていなくても作動させられる異能もある。

具現化系
筆頭は尾崎紅葉や泉鏡花の夜叉だが、森鴎外のエリスや、場合によっては小栗虫太郎の完全犯罪も入れてもいいのではないか。

精神干渉系
夢野久作、シグマ、坂口安吾など。小説版を入れたら京極夏彦が凶悪極まりない。
記憶に関わる能力は精神系だと思っているが、坂口安吾は対象が人でも物体でも発動する。

時間・空間干渉系
ムルソーの猫女(相互さん命名)を筆頭に、ポォ、ランボオやモンゴメリ、オルコットなど、海外勢の異能力者が多数該当。
しかし谷崎潤一郎や大倉燁子など日本人も該当。
ある意味、中也の能力はこちらとも言える。

異能干渉系
異能力に直接干渉する、ある意味で超級の能力。
もちろん太宰治が筆頭だが、福沢諭吉も該当する。

さて、ドストエフスキーはどんな能力なのか、楽しみである。
本人の言及や原作での描写から、身体干渉または精神干渉ではないか、と推測しているが……。
実はこれについては、アクロバティックな考察もある。

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