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お昼の生放送で630万回も耐久テストをした椅子をぶっ壊した人たち

「#オードリー椅子破壊記念日」

令和3年2月24日、Twitter上にトレンド入りしたハッシュタグである。

そう、“あの事件”から5年の月日が経過したらしい。

我らがライブドアニュースさんも、さすがの対応力である。

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あの日、僕はまだ大学生で、“あの事件”が僕の視界に飛び込んできたのは、大学の教室でTwitterを眺めてた時だったと記憶している。

事件が起こったのは、お昼の生放送帯番組「ヒルナンデス」。
オードリーが2人で商品をプレゼンするコーナーで、IKEAの「ポエングアームチェア」を紹介する回だった。
ポエングアームチェアは、IKEAのおしゃれな椅子で、一見不安定そうな見た目にも関わらず630万回の耐久テスト耐えた椅子として紹介された。
ようは“壊れない”が売りの椅子。
そいつを盛大にぶっ壊したのが、オードリーの2人なのだ、しかもお昼の生放送で。
椅子を紹介する際、耐久性の強いという紹介をフリして、力を込めてグイグイ圧をかけて跳ねる春日さん、そして春日さんの跳ねに合わせて右肘を押す若林さん、まるで男子高校生の休み時間のような光景だったが、突然ですが「バキッ」という音ともに2人の一脚が崩れていった。
調子乗りすぎてやりすぎちゃう、これまた男子高校生のような様だった。

この動画を初めて拝見した時の僕の感想は
めちゃくちゃカッケー と
めちゃくちゃオモシレー の
2つのみだった。
我ながら偏差値の低い感想である。

しかし時間が経つにつれて、少しずつ不安が芽生えてきた。
「…オードリー大丈夫だよな?」、と。
いち企業様の看板商品のセールスポイントを覆した上での破壊。
オードリーのレギュラー番組が減ったりするんじゃないかと不安が募ったのを覚えている。

あれから5年経ち、今もなおオードリーが大活躍しているのが素直にうれしい。
これも全てIKEA様の寛大なお心添えあってのもの。
IKEA様、ありがとうございます。

いまではオードリーの2人も、椅子破壊の件を弄れるようになってて、尚の事素晴らしい。



ヒルナンデスで椅子を破壊した直後の、オードリーのオールナイトニッポンが凄く印象に残る回だった。

若林さんは、自身のレギュラー番組「しくじり先生」で日々感じていたことと踏まえつつ、
しくじる人はしくじるずっと前から心にしくじりのタネがあって、それがある事件によって表層化する、
(オードリーも)こころがずっとしくじってた。
という話をしていて、非常に感銘を受けた。
心がずっとしくじっている状態に、いかにして陥らないかが、大切なのだと。

この放送で、もう一つ非常に感銘を受けた発言がある。
おそらく私以外は気にも止めない発言だろう。

その発言とは、この件に関して春日さんが放った「大人にちゃんと聴かなきゃダメだ」という発言だ。
勝手に飛び跳ねたりふざけたりせず、周りの指示を仰ごうという趣旨なのだが、私は少し違うところに引っかかった。

当時30代中盤の春日さんが、おそらく周りのスタッフさん達に対して“大人”という表現をした点である。

当時、僕自身は20歳を超えた頃で、自分の描く大人と実際に自分がなった大人(成人)の乖離に悩んでいたのですが、30代の春日さんが周りの人を“大人”と表現したことで、なんとなく悩みが吹っ切れたような感覚を覚えたのだ。
春日さんのような大きな人間は、僕みたいな小さな人間の悩みを、無意識に上回っていくことに感動したのだ。

そのラジオが強く私の中で印象に残っていたということもあり、“あの事件”は、僕にとっても思い出深いものになっている。


今後もオードリーが活躍を続ける限り、2月24日を祝っていきたい。
そして、オードリーが活躍を続けていること、さらにはIKEA様への感謝を心に刻む日にしていきたい。



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