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TRONSHOW2023

TRONSHOW(正式な名称はTRONシンポジウム)が本日(12/6)から3日間開催されています。

TRONSHOWは、TRONプロジェクトに関する展示や講演などを行うシンポジウムです。年に1回開催されています。

TRONプロジェクトは坂村健(東洋大学)が中心となって進めているリアルタイムOSを中心としたコンピュータコンピュータアーキテクチャの構築や普及などを行っており、来年で40年になる息の長いプロジェクトです。なぜだか日本ではあまり評価されていませんが、海外では高く評価されていると思います。

TRONSHOWは東京ミッドタウンで開催されていますが、講演会や展示のセミナーなどはオンラインでも聴講することができるので、家からオンラインで参加しています。ログイン登録すれば、誰でも無料です。

今回は、DX2GXということで、局所最適化のDX(Digital Transformation)からGX(Green Transformation)という世界的な規模の全体最適化へ向かいましょうということがテーマのようです。

坂村先生の基調講演では、IEEEマイルストーンへの認定されたことを話した後、キム・スタンリー・ロビンスンの「未来省」という小説で描かれている世界を引き合いに出しながら、カーボンニュートラル、Web3.0型のDAO(分散型自律組織)、生成系AI、最近TRONプロジェクトで注力しているAggregate Computingモデルなどの話がありました。

特別セッション「コンセプトとしてのTRON」では、Tngible bitsで有名な石井裕(MITメディアラボ)と、人間拡張のインターフェースなどの研究をしている暦本純一(東大、SONY CSL)のお二方を迎えてのパネル討論会でした。
坂村先生を含めた3人のこれまでの研究内容や、現在の研究などのお話の後、3人でのディスカッションがあり、とても興味深かったです。
最近のAIに関しての話もあり、「津波のようなもの。過去にしがみつくのではなく、その波の中で生きていくことを考えないと。」とか、「会話により何でもできる。一文で百見ができる。」などなど、今後どうなるかは予想できないが、これからどうなるのかわからないことを楽しんでいるようでした。
期間中はオンラインで講演の録画を見ることができるので、TRONに興味が無い方も、3方の研究に興味がある方は見られると良いと思います。


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