見出し画像

MD-5500マイクロドライプリンター(もはやロストテクノロジ-)

アルプス電気のMD-5500というプリンターを動かせるようにしました。20年くらい前には使っていたのですが、置き場所がなくなり、いつかは復活させて使いたいと思ってしまっておいたものです。

MD-5500はマイクロドライプリンターと呼ばれる物で、インクリボンのカートリッジをセットしておき、プリンターはカートリッジを自動で入れ替えながら印刷します(カートリッジが足りない場合は、印刷途中で入れ替えるように促されます)。

MD-5500のカートリッジ

下地(白など)を印刷してその上に印刷する多重印刷や、金とか銀とかの光り物も印刷できたりします。紙の種類やインクによるにじみもなかったりするので、模型のデカールを作るのに便利なプリンターだったのです。

普段使っているノートPC(Window11)から印刷するため、VirtualBoxにWindowsXPをインストールして、そこからプリンタに出力するようにしました。
WindowsXPは、古いWindowsのバックアップファイル(.bkf)を復元したくて、ちょっと前にVirtualBoxにインストールしてありました。
USBデバイスがうまく認識してくれなかったのですが、「ツール」→「機能拡張」→「Install」で「Oracle VM VirtualBox Extension Pack」を指定することで、USBデバイスを認識するようになりました。

VirtualBoxの機能拡張設定画面

USBデバイスを認識させるには、ゲストOS(この場合、WindowsXP)を起動後、VirtualBoxのWindowメニューの「デバイス」→「USB」で使いたいUSBデバイスを選択します。
あとは、MD-5500のプリンタドライバーをインストールすれば良いのですが、ALPS電気のホームページがなくなってしまい、日本語のドライバーが手に入らず(泣)、英語のプリンタドライバーをインストールしました。どなたか、手持ちの日本語のプリンタドライバーをどこかに公開してもらいたいです。

MD-5500プリンタドライバ(Windows XP on VirtualBox)

ということで、一応、印刷できるようになりました。
10年以上動かさなかったのですが、きちんと動いたのはすごい。

はがきを何枚か印刷したかったのですが、主にはがきや写真の印刷用に使っているインクジェットプリンターの調子が悪いので、復活したプリンターで印刷してみました。文字の品質がやっぱりきれいです。
どこかのメーカーでマイクロドライプリンターの製造・販売を復活して頂きたいのですが、もはやロストテクノロジーなのでしょうね。

プリンターは一応使えるようになったのですが、何枚か印刷していると、プリンタードライバが落ちてしまうようで、スプールにデータが残ったまま、印刷できなくなってしまうので、再起動が必要になってしまいます。枚数を印刷したいという用途ではないので、影響は少ないですが。

あと、給紙のレバーをいじっていたら、こんな部品がどこからか外れて出てきました。何の部品だろう? とりあえず動いているからまあいいか。

MD-5500から出てきた謎のパーツ

印刷するためのソフトは、PaintShopPro8やPDF(5.0)があったのでそれを使えました。WindowsXPで動かせるOffice(Word, PowerPoint, Excel)もあるのですが、ライセンス認証ができないです(泣)。WindowsXPのライセンス認証は電話でできた(ネットは不可)のですが、Officeはネットも電話もできないようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?