見出し画像

笑う力を失わないために

「笑う力」という突拍子もない言葉が、さっきシャワーを浴びているときに降りてきたんです。
井戸でシャンプーする孤児院や、水シャワーだけの安宿に泊まり続けていたので、20日ぶりくらいの温水シャワーでした。(今はフィリピン最高裁の法律家トレーニングセンターに泊めてもらっています)
 
フィリピンの人たちを見ていると、彼らずっと笑ってるんです。なんでもないようなことでもとても楽しそうで、箸が転げるだけでおかしい女子中学生か、賭けなしでする仲間内での酔っぱらい麻雀みたいにいつも笑っています。
 
 
もしかしたら今の僕らには「笑う力」が欠けているのかもしれない。「笑うこと」って意識しなくても勝手に訪れるものであるけれど、もっと楽しく過ごすためには、笑うためのメンタリティを普段から意識して持っている必要があるのかもしれません。マニラのホステルで仲良くなったフィリピン人に言われました。「ハッピーだから笑うのではなく、笑うからハッピーなんじゃないの?」
 
 
電気もガスも水道もない山村の小さな家に泊めてもらったり、オープン前の工事中ホステルに泊めてもらったり、今回もいろんな人に良くしてもらった旅でした。僕が外国人の旅行者というだからというわけでなく、地元の人同士で話している時も、彼らはずいぶん楽しそうにしている。そしてそれはマニラよりもダバオのほうが、ダバオよりももっと山奥の村の方が、その傾向は強いように思いました。
 
ひるがえって日本の自分を思い出せば、いつも仏頂面でPCやスマホとにらめっこしているような気がする。声を出して大笑いする機会は少なくても、ちょっとばかし口角を上げてみようかしら。なんだか生きるのが心なしか楽しくなってくるかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?