ありがとうという言葉について考えるとやっぱりありがとうと言わざるを得なくなること

「アマゾンを裸足で歩く東大教授」こと、敬愛する木村秀雄先生の退職記念講演でした。

文化人類学か、人間の安全保障の授業か忘れたけど、

「ありがとう」「サンキュー」を意味する表現がない言語が、意外と多いという話をしていたのがとても印象に残っています。

コミュニティのなかでの互酬性(ギブアンドテイクの相互依存)の話だったと思うのだけど、

与えたものがいずれ帰ってくるという深い信頼があれば、そのつどお金で精算するような野暮はもちろんしないし、

もはや「ありがとう」という言葉で代理の精算をすることすら不用なんだという話をされた記憶がある。

「ありがとう」と言いすぎるタイプだった、というか「ありがとう」と言っておけば感謝の気持ちが伝わるんじゃないかという甘えがあった僕は、とてもその言葉が刺さったような気がする。

文化人類学プロパーだけど、現場での実践や「人間の安全保障」的なことにとても興味がある学生だったので、木村秀雄先生には本当にお世話になりました。

http://www.todaishimbun.org/kimurahideo1025/

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