お正月休みに『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』を観ました。私は年が明けて初めて聴く音楽、初めて観る映画、初めて読む本に関してはすごーく吟味します！一年の計は元旦にありって言うけど、やっぱその年に最初に触れるものは良い作品(当たり)であって欲しいので。

てことで今年最初に何の映画を観るか悩んだんですけど、この作品にしたのは、まず昨年の上映当時観に行きたいな、と思ってた作品だったこと(けどコロナ禍だったってこと、135分という上映時間の長さに思いとどまった)。それとツイッターでオスカーノユクエっていう名前で映画関連の情報発信してる人がいるんですけど、その人のこの作品に対する評価が高かった、ということ。あと、U-NEXTでは今の時期だけ110円で観れるというのも決め手でした(笑)で、結果から言うととっても良い作品でした！

『若草物語』は子供の頃、少年少女文学全集みたいなので読んだ記憶があります。主人公の名前が女の子なのにジョーっていうのが面白いなって思った記憶が(おそらく「あしたのジョー」から、ジョーは男性名だと思ってたんだと思う(^^;)。今回この作品を観て忘れていたお話の内容を思い出したり。登場人物は堅実な長女メグに男勝りな次女ジョーに優しい三女ベスに負けず嫌いの末っ子エイミー、という4姉妹。もうこの妙齢な女子4人がキャピキャピやってるだけで画面がとっても華やか！やっぱり若い女の子だけが持っている華っていうのは確かにあるんですよね。なので何気に男性にもおすすめの作品と言えるかも。

もちろん女性が観ても画的にとっても楽しい作品だと思います。私は時代もののコスチューム映画が好きなんですけど、1860年代の衣装がとっても可愛いかった！あとは何と言ってもティモシー・シャラメ。ティモシー・シャラメって映画をチェックしてるとよく見かける名前なんだけど、私はその人が女性なのか男性なのかよくわかってませんでした。けど映画を観終わってちょっと調べてみて、あのヤサ男がティモシー・シャラメだったのか！Σ(ﾟДﾟ)と思いました(写真がそのヤサ男(笑)4姉妹の幼なじみ役。※写真は映画.comから拝借)。私は年上の男性にしか興味ないんでアレですけど(20代男子とか息子にしか見えないし)、女性には結構ウケがいいんじゃないかな？

次に女優さんについてあげてみると、まずはジョーを演じたシアーシャ・ローナン。この女性はどこかで見たことあるような？と思っていましたが観てる間はわかりませんでした。後で調べたら『ラブリーボーン』に出てた子だとわかってビックリ！うわー、そっか、あの映画の子か！と思った。『ラブリーボーン』、ああ、あまり思い出したい作品ではなかった･･･作品自体は良い作品なのかもしれないけれど、シアーシャ・ローナン演じる女の子がたどった人生があまりにもひどくて(;_;)シアーシャ・ローナンは当時まだ少女だったけど、その時からすごく魅力的な子でめちゃくちゃ可愛かった。大人になってもその魅力は健在で、素敵な女性に成長したんだなと思いました。

末っ子エイミーを演じたフローレンス・ピューも良かったな。この役でアカデミー助演女優賞のノミネートをされたみたいだけどさもありなん、と思います。また、4姉妹の母を演じたローラ・ダーンは私にとってはジュラシック・パークの印象が強い女優さんだけど、4姉妹＆メリル・ストリープを引き立てるためか抑えた演技が好印象。そんな4姉妹の伯母役メリル・ストリープさんは画面に映るだけで締まるというか、アクセントがきいてました。

以上、俳優さんについてあれこれ書いてきましたが、映画の内容としては現在と過去を交錯して描いているので「あれ？これは現在？過去？」と一瞬考えちゃうこともありました。しかしおかげで単調にならないというか、長い作品時間を感じずに済んだ感じ。何しろ四姉妹それぞれの成長を描いているので、それぐらいの上映時間が必要だったんだろうなあと思います。また、こういう有名な文学作品を映画化する場合、お話の内容は皆周知なので難しさもあると思うんだけど、かなり昔に読んだ作品のせいか原作のイメージとの差はなかったし、すごく良かったです。映画を先に観た人は是非これを機に原作も読んでほしいなあ～。

1860年代のアメリカを精一杯生きる女の子たちの姿は今の時代にも通ずるものがありましたし。時代や国の背景は違えど、人生はやはりいろいろあって、生きることが楽だった時代なんてどこを探してもないんじゃないのかな。この世に生を授かったなら、それこそ命を燃やして精一杯生ききることしか人にはやれることがないと思う。その中でもやりたいことを思いきりやりつつ、自然に親しみ、関わる人を慈しみ、良い思い出を胸に刻んで生きたいなと。あの世に持っていけるのは所詮思い出だけなのだし、と、そんなことも思いました。

という訳で新年早々良い作品を観ました。今年はどんな映画に出会えるかな(^^)良い一年になりますように！