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女と男ってどうして分かれてるんだろう③

こんにちは!パクチーです。このシリーズ、一体どうなるの?続くの?パクチーやる気あるの?──あります!!実家に帰省して、PCの無い、家族と密着した1週間を過ごしておりましたが、ますますこのテーマに関して、核心に向かってぐいぐい匍匐前進してますよ!

遡って、帰省する数日前。8月初頭。

Agust DことBTSのSUGAくんのライブを観覧したメンバーたちの様子を、インターネット上でわたくし観覧しました。久しぶりに見たジンくん、j-hopeくん、RMくんの彼らの近況、何かが自分の中に満ちるのを感じて、それは切り取られたほんの一瞬であるが、胸がいっぱいになった。幸福とか。充足とか。

なんだ…。

「待つ」って

すごく豊かじゃないか。

BTSのVくんが、公開される作品を、すごいガツンと脳に来る感じでプロモーションを始め、その後2本のMVが公開された。それぞれを見て感じたことがあった。

…ああ、待ってた。

…わたしは何を待ってたのか?


「不思議な木の実」

BTSのメンバーは、現在、それぞれ兵役及びソロ活動をしている。彼らがまだ見ぬ作品を開示しようとしてくれる時、わたしは未知のものにわくわくして、期待に、どれだけ応えてくれるだろう、どれだけ裏切ってくれるだろう、それは、「自分を、いったいどれだけ変容させてくれるんだろう?」。

受け取る準備をしている状態の自分を頭の中に浮かべて、その自分に質問してみる。

…それは「男性」でないといけないの?

そうだね!!
─どうして男性でなければならないの?
━なぜなら、妊娠していて動けない女性に、食べ物を持ってくるのは「男性の役割」だったからだよ!
─でも今は食べ物の話じゃないですよ。別に妊娠もしていないし。パートナーでもない。
━役割の話だろ!これは、「人間」という種族が生まれた時に、必要があってデザインされた、「役割」なんだよ!…まあ、最初から順を追って説明しようかな!
─お願いします。
━もしもわたくし、パクチーが、太古の地球で、ヒューマン型の新しい生物、つまり「人間」を生み出すプロジェクトのメンバーに選ばれていたら、ものごとはこういう展開で進められていただろう!
─えっと、まずちょっと前提が狂ってますけど。
━デザイン説だね!高次元の存在による!
─パクチーが高次元的存在?…まあ、とりあえずダーウィンの進化論はとらないんですね…?

〜パクチー的人類草創期〜

━「人類」を哺乳類型にしたのには、①高度で繊細な脳を育てるためには、妊娠期間〜保育の期間を長く取らなくてはならない。②出産、保育も、ぶっちゃけ、ひとりでも究極的には可能。つまり「哺乳類・女型」は、大変に自己完結していて、つまり、これは最初から「究極の完成形」だったんですよ。
─はあ。
━でもこれだけだと問題があった。
─男性の染色体「XY」が無いと、クローンになっちゃいますもんね。
━そうだね。環境に対する耐性の多様性のために、絶滅のリスクを下げるために、他人の遺伝子を混ぜたほうがいい。
─ええ。それが男性がしていることでしょ?
━そうなんだけど…女性の性染色体「XX」は、どちらかが機能すればいいことが分かっている。男性の「XY」のうち、「X」はママからもらったものだよね。
─はっ…!
━つまり、女型に、自分でない他人のXと自分のXを混ぜる手段があったら、人間は女型だけでも多分成立してる。
─そう、かしら…!?
━だから、実は問題はそっちじゃない。このシステムの最大の問題点、それは「妊娠〜育児期間が長い」ということだ。現代だって、戦前〜戦中くらいまで、10人兄弟という家はあっただろう?。
─あったでしょうね。
━この場合、母親は単純計算で10年〜15年以上毎年妊娠し続けていることになる。
─ひ、ひえ…。
━原始人類が出産適齢期になって、10人産んだら、もう当時の寿命だよね。つまり人生の半分は常に妊娠してるんだよ。
─壮絶な…。
━つまり、最大の問題点とは、コミュニティの中でいつでも何割かが非生産民である。コミュニティ全体が生き残るためには、この動けない人たちのために、誰かが餌を獲ってこないといけない、と、そういう点だったんだ。

━ということで、α型を元に、妊娠機能をカットしたニュータイプ、β版を作ったんだ。
─これじゃまるで、βは人足じゃないですか。
━切ないよね…!これが「人類」という「種」全体で見た時に生き残る方法であり、必要があってαから切り離された、「機能」、なんだよ…。
─ドーパミンとテストステロンって、男性ホルモンによるものですよね。
━その通り。彼らの闘争本能は、コミュニティを生かすために与えられた役割に対して、「死の恐怖」を相殺するために付与されたギフトだったんだけど…。
─うーん…旦那くんが毎晩、猪に遭遇するのを超怖がってるので、男性だろうと、殺生と対峙する恐怖が相当あるのは、分かる気がする。
━哀しいかな!彼らはホルモンの副作用で楽天的になっているゆえ、「実は種に仕える人足である」という切なさ、すら…理解していない…!
─えー!!?そんなことってあります??

━ということで、β型の機能は、①α型のために食べ物を獲ってくる。②遺伝情報を、なるべくたくさん、しょっちゅう運ぶ。
─遺伝情報を混ぜて、環境に対する生存率を上げるためですね。
━「ママの遺伝子を出来るだけ遠くへ運ぶ」。
─言い方…!!
━卵子が一月に1個しか完成品を作れないのに対して、精子は1日で5千万から1億個作れるんだぜ。実は、単なる遺伝情報ってのは、安くジャンジャン作れる軽〜いデータである、ということが、分かるかな…。
─確かに…。
━α型から妊娠機能をカットし、遺伝情報をいつでもどこでも簡単に、広域に伝達出来る身体に、構造を特化したのがβ型。
─なるほど。「簡単」は強調できますね。
━そうまでしてやっと人口は保たれた。つまり、生存率がかなり低く、寿命も短かったということだ。
─まあ、そうかもしれません。
━ということは=「産んでも産んでも死んでいく」…これが女性の持っている大きな虚無につながっているんだよ…。
─うわっ、なんか恐っ…!

━つまりね、β型が、「男性」が命がけで獲ってきた「美味しいご飯」は、人類が負っている虚無に女性が抗うことのできる、非常に値打ちの高いものなんですよ…!
─なんか!ええ話になっとるがな…!
━死と虚無の崖のふちに腰掛けてる女性にとって、帰ってきた男性が持ってきたものが、今まで食べたことない美味しい食べ物だったら、「今日はこれでいっか…」ってなりますね。
─なりますなります。
━自分のために獲物を持ってる人が帰ってきたら、まずほっとしますよね。
─ほっとします!
━しかも獲物の後ろから…誰も持ってないきれいな鉱物を取り出したら、どうでしょう。
─「世界にはこんなきれいなものもあるのか」って驚きますね。
━誰も見たことのない不思議な木の実を持ってたら?
─みんなに見せてあげようと思うかな。
━地上にいる意味をいつでも見失える重さを背負っている女性に、「地上もまだまだいいな」「知らない美しさがあるんだな」「明日も生きていようかな」と思わせられるのは、大変!大きな!こと!なん!です!よ!!
─まあ、そうですね。で、それが男性の役割だと。
━そう!そしてVくんは…「不思議な木の実」担当、です!!
─う、うわあ〜〜!むちゃくちゃ長い解説〜〜〜!!!


男と女は分かり合えないか問題

…というわけで。これがわたしの考えた、女と男の分かれている「機能」の面ですね。人類が種として絶滅せずに繁栄し続けるには、機能を分けて、補完しあわなければならない。

それが「出産」と「狩猟」なんじゃ。

しかし、この「補完」のところで、男性による「女性はミステリーだよ」が起こるのではないかな?とパクチーは思う。

単純に、女性のミステリーは「死」の虚無感だろう。そこから派生する感情なんじゃないのかな。一切が空。でもこれは本来人類全体に与えられた荷物だから、男性にだって分かってもらいたいよね。保育。介護。人に関わるひたひたとした命の重さ。海に一滴ずつ水を加えるような日々の手間。「これ、結局意味あんのかな…」という。

一方男性も、自身の命の危機など死の恐怖に抗ってはいるのだが、こっちはホルモンで頭がハイになってるから、冷静に味わってるわけじゃない。だから興奮状態になることのないひたひたとしたタイプの死の恐怖には、男性は弱いのではなかろうか?自身の母親の死や伴侶の死に、向き合えずに逃げてしまう男性もいる。

この、日常耐えてる命の重さが、男と女の決定的な違いで、分かり合えない根本のところなのではないか?

でもね。分かり合えないことはダメなことだろうか。わたしは、男性が虚無をそれほど引き受けてなくて、だからこそ、男性が女性の虚無お構いなしに持ってくる「ロマン」や「構想」、「新しい発明」「見たことのないプレゼント」は、すっごい希望だな……!と思えたんだよね。

男性を通して、「この地上には未知の価値あるもがまだまだありそうだから、もうちょっと生きていよう」と思える、深淵に抗う希望。

「世界って、輝いてるんだな」って思える、希望。

そっか…。
わたしにとってBTSは、
そんな
「地上にある星」案件だったか…。


「現実」のうまみ

虚無感に抗う方法として、今、女性の「メイクアップ」とか「ファッション」って、すっごく有効だな〜!!と感じている。うん。すごく抗える。きれいに盛れたら「さあ外に出よう!」という、前向きなやる気も起こる。

「この服を着たい!」はすなわち、
「この服を着るために明日も生きよう」。

それって些細だけとむちゃくちゃポジティブなエネルギーなんだなあ。

HUFFPOSTより ヨシダナギさんOfficial

ヨシダナギさんの写真で印象深かったエチオピア・スリ族のボディペイント。ファッション&メイクアップの最高峰として彼らが浮かぶ…うん…抗える…これでその日1日楽しいよな…。ちなみにパクチーは、妙齢になったこともあって「一生もののハイブランドを持とうかな!」と思いかけた時があった。しかし、今は、そう思っていない。原宿の、色形とりどりのストリートスナップを追ったYouTuberの動画を見たことをきっかけに、「ファッションの正解がハイブランドなんだったら、ここにあるのは一体何だ?…そうか、そうだ、ハイブランドとユニ○ロの間に文化があるのだ!」という気持ちになった。わたしは正解より文化が欲しい。

ある地点まで、BTSの作品はわたしにとって、自分の過去を追体験しているような感じだった。

そしてある地点からは、わたしにとって未知のものになった。

彼らがチームで活動している時、彼らにとって作品を作るのは、BTSがまだやっていないことを、世界がまだ触れていないことを、自分自身の中の未知を探り、苦心して、何か形のあるものを取り出すことだった。

それは命がけだ。時間のかかる闘いだ。

それを、差し出してくれる。

生き生きとした活力、モチーベーション、希望、目標を持つその背後に、「空」を抱えて生きるわたし達に。

彼らにとってのゴールは、
その成果物を、女性が受け取ってくれて、
それがその人にとってわずかでもきらっと光る希望になって、
深淵のそばに立ち続ける活力を
その人に、自分で満たしてもらうことなのだ。

命がけの狩猟に行って、喜んでもらえることをモチベーションにして、自分の限界に挑戦して、帰ってきて、「受け取ってもらるか」。そして「自分を待っていてくれるか」。もしかしたら自分の持ってきた成果物は全く喜ばれないかもしれない。彼女の欲しいものは別のものかもしれない。彼女の心には響かないかもしれない。何の慰めにもならないかもしれない。あるいは、自分以外の人がすでにその人に必要なものを差し出していて、自分の成果物はもう不要であるかもしれない。

だからメンバー達の語る「怖さ」は良く分かる。「受け取ってくれる人がいるから意味がある」。これは事業として楽曲が成功する、収益を獲得できる、という次元とはまったく別の話だ。「あなたが深淵の中に自分を手放さずに、そこにいて、笑顔になってくれる。地上にいることを喜んでくれる。まだまだ世界は美しくて、体験する価値のあるものがある、と、自分の手に希望を掴んでくれる」。それを実現出来たら、彼ら男性の存在意義は100%叶えられているからだ。

そうやって、男性と女性は補完し合って、人類全体の、あるいは生物全体の虚無に抗っているのだと思った。

女性が主に引き受けている、
万物が流転して、
全て一切が空である世界の中で、
「物質」という限定された状態でいる、
その果てしなさ、その無力感。

その女性に、男性は、主に「地球産のモノ・体験」の組み合わせしか、差し出すことが出来ない。

でも、そうすることで、
男性は、
「物質界」と「女性」をつなぐ。
女性は、
「人類」と「天」をつなぐ。

そういう風にしながら、「人類全体」をバージョンアップさせているのではないか…。

わたしにとって、Vくんの作品は「不思議な木の実」。つまり着眼。彼は世界をそういう風に見ているのか。そして面白いと思うのはそういう部分なのか。この実をどうするのか?食べられる?固さは?どんな芽が生える?どうしてこの構造に?それが、彼の成果物を待つわたしが受け取った、わたしのプレゼントだ。

ジョングクくんは、毎回、いつも、「最高に美味しいお肉」…!これは…生きていけるでしょう…!

ジミンくんは、「とても使いやすい道具の材料」。いやー!わたしのこと、よく見てるなー!!という繊細な配慮。

ジンくんは「見たことのないきれいな鉱物」。

j-hopeくん、SUGAくん、RMくんは、「物語」である、という気がするな…。

「何を貰ったら一番嬉しいか」って、女性それぞれ本当に違うと思う。彼らの作品に対するイメージは、これはもう、わたしの超!個人的な、感じ方ですが。

そして、それらを受け取った時、「あっ…!」と思って自分の足元を見て、「あっ…!」と思って自分の中の空虚を知って、「あっ…!」と思って何か隙間が満ちるのを感じで、「あ…。そんなに悪くない。足元にも、あそこにもあそこにも、まだまだ希望がたくさん落ちてる。まだもうちょっとやってもいいな」と、自分から見える世界を、肯定し直してる。

あっ。この感じ。
待つって、いいじゃないか。

「女性は男性の成果物を待つばかりなの?」

そんなことはない。
女性みんなそれぞれ、特に現代は、自分で自分のために獲得しているものがあるだろう。でも特に女性が獲得した成果物は、わたしは「それは本人が味わうためのものだ!」と感じる。その人が自分で味わうために獲得し、味わったことを、周囲にシェアしてくれる。そういうタイプの共有財産。

男性が獲得した未知は、女性に味わわせる為だ。これはシンプルに、そうなんだと思う、男性の構造的に、男性がつくられた根拠がそこにあるから…。

ところが、世界は一般的にはそうなっていない。

何故か。

あるいは、
「パクチーさん。じゃあわたしは出産してないし、一生したくもないから、男ってことだね」

それは…

「男性=タブレット」考に…つづく!



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