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抑圧と解放とスライス

最近のパクチーは、前回前々回のnoteで、ファッションとメイクに関心を向けているのをお伝えしました。それ以降も、「ハイブランドとは」「メゾンとは」、そして、他の方がnoteでファッションを通して自己と出会っていくのを読んでいくうちに、

わたしの根底の望みとは何だろう?と考え始め、

そう。わたしの望みは抑圧されないで生きることだ。わたしは自分のことを、気づかずに抑圧して、あるいは抑圧を受け入れ、もうそういう風にしたくない。何も抑圧したくない。自分の中にいる子を開放してあげたい。それにまつわる成りかけの考えが、成りかけの文章で頭の中で霧散して、現実でわたしの話を聞いて理解してくれる暇な人はいなくて、文章の中だったら自由になれる、ずっと考えの中にいたい、ずっと考えああああああああああああああああaaaaaa

娘「どうしたの、ママ!」
パクチー「スライサーで、指切っった……!!!!」

ほんのちょっとだけど、薬指の指の腹の一部をパージしてしまった…悲しい…!共に生きてきた自分の一部を切り離してしまったようおう…!

反省しました。

そして、子供と話している時は考え事をせず、時間をかけて食事を作り、家を、きれいに掃除した。作業台からパソコンを下ろして、ホコリも全部拭った。音楽をかけて踊り、体をほぐして、ついでに発声練習もやった。

パクチー(以下パ):今のこのわたしのアティチュードは間違えてるってことですよね。間違えてるのを気づかせてくれたんですよね、ハイヤーセルフさん…。痛いです…
ハイヤーセルフ(以下H):そうだね
パ:運動しなきゃと思いつつしないから?子供に気が行ってなかったから?家のことが疎かだったから?
H:自分でそう思うなら全部そうなんじゃない
パ:教えてくれてありがとうです…でも厳しいっす…
H:何かの罰だと思ってるなら、そんなことはしないよ
パ:あ、そうなの
H:あなたが、自分の体に対して取ってる態度とそのままイコール
パ:ああ…。わたしが体を蔑ろにしてる分量は、具現化するとちょうど指の切り離してしまった分と同じってことっすね

正月帰省した際、母とわたしのコミュニケーションを見た妹に、「お姉ちゃんとお母さんが話しているのを見るの、昔から嫌いだった」と言われ、わたしは抑圧されて育ったが、妹はされていない。されていないはずはないが、無意識に順応して生きている。ちなみに妹は三女でわたしは長女。まあまあ抑圧されたはずの次女は自死している。

自宅に戻ってきて、旦那くんと娘ちゃんは仲良くポケモンバイオレットにハマっている。わたしはゲームをしない。ますますnoteにいたい。いつまでもここにいたい。

…って、わたし、淋しいんじゃん。

…わたし、淋しいって言ったことない…!

わたし、淋しいも言えないんだ…!

爆発的なエネルギーを持っていたはずの小学生のわたしは、中学2年生で朝布団から起き上がれなくなる(こちらのnote『MBTIの心理機能で、色々分かっちゃった話』で前述)。あんなにエネルギーに満ちていた子供が、完全に無気力になるって、親は一体どれだけ抑圧したんだ?なぜそうなるのか、当時誰も理解しようとしてくれなくて?誰にも分かってもらえる気がしてなくて?そして淋しいも言えず?それなのにまた、一人の考えの世界に戻りたくなってるの?

か・わ・い・そ・う・す・ぎ・る

もうだめだ、これ以上何一つ抑圧させてやんない、好きなようにさせて、好きなことだけさせて、何も我慢させない、望む通りにさせてやりたい、

そう思っていたら、BTSのジンくんが芸能活動を離れ兵役に入隊する直前に行った個人ライブ、ホールケーキにチョップを入れたライブを思い出した。

そしてVくん、SUGAくん、RMくん…特にこの4人について考えると、胸がざわざわした、ジョングクくん、ジミンくんも多少…j-hopeくんは…そんなにしない…

彼らこそ、最も抑圧されているじゃないか。最も根源的な、最もエネルギーの強い3大欲求「食欲」「睡眠欲」は状況に応じて限界まで、「性欲」は完全に、

これ、いつまで彼らに強いるの?もう10年抑圧され続けている。彼らはここからいつまでも解放されないの?わたし達はいつまで彼らを抑圧された状態を求め続ける?

抑圧されて続けて出る歪み、不自由さが生むフラストレーション、抑圧に耐えていた、気力が、抜けて、全てに対して興味を失っていくこと、

10年。いや、もう綻ぶよ、もう限界近いよ、とこかで正常なバランスが歪んで、その日が唐突に来るんだ、全てに対して無気力になって、均衡が保てなくなる、

しかし、そう考え始めたら、

じゃあ朝起きる。布団の中にいたいのに。働く。他にしたいことがあるのに。すてきな美しいワンピース。買えない。税金。払いたくない。確定申告。面倒くさい。好きなことだけ好き放題していたい気持ちを、わたしは押さえて、抑圧して、どれもこれも生きていくため、生きていくため、生きていくため、

抑圧、むっちゃしてる!!!!!!!!

ていうか!!
世界中みんな!!!!!!
したくないことむっちゃしてる!!!!!!

あーだからこの世は不幸なのか
あー生きている間、したいことだけして生きていられるようでないから、不幸があるのか
あーこの世界がそうじゃなく変わろうとしたら、これ…ものすごい道のりやん…すごい、果てしない…

と、

そんなことを考えていたら、指をすぱっとした。

パ:すっかり心を入れ替えました。生まれ変わりました。頭だけの存在になりたかった。でも肉体にまつわる周囲の環境に集中します。これ、グラウンディングってやつっすね
H:何か変化あった?
パ:特に何も。でも家を片付けることのストレスも感じてない。前は気が向いた時しかしなかったのに
H:思考に変化が起きるまでにはラグがあるよ。それまでは今の状態を楽しんでよ
パ:肉片一つで生まれ変わるなら安いもんでしたね
H:まだ治ってないから、気抜くなよ。
…肉体は制約だけど、上手く使ってくれないと。上手く使うとすごい「飛ぶ」んだよ。飛び級だよ。あなたはそれがしたくて肉体をゲットしたんだよ。思考だけで駒を進めるなら、それは精神だけの世界ですでにやれてたことだから。その代わり飛び級はない。

抑圧するなら目的が必要です。

目指す未来をビジョンしてください。
抑圧はそのために使うんです。
マスターしなさい。
肉体の負荷は不如意だと苦痛でしかないけど、迎合すれば快があるはず。

パ:あ…すっごいなんか、そんな風なこと思ってました。でも抑圧を「使う」ってのがかっこいいっす。その発想はなかったっす
H:あそ
パ:あざます!!大好きです!!

指を切って傷が塞がらない間、わたしはPCから離れていました。

戻ってみたらいくつも動画があった。

自分がハイブランドに興味がなくて、だけどこの年齢になるとますます、ハイブランドに胸をときめかせている淑女が羨ましく、「良さを知らないだけで、わたしの知らない(値段とイコールの)価値があるのかも」。しかしあまりときめかない…。ひがみなのかな。それは間違いなくあると思うんだけど…。

そして考えた末、今得ている答えは、「ハイブランドのファッションは呪術」。です。つまり、寒さをしのぐ、皮膚を守る、陰部を隠す、など生活最低限の機能が服にはあるわけですが、それ以上の役割を持たせている服に対して、クリエイターは、作ったものに魔法を込めている。それは服に限らずどんな作り手も、パンやお菓子や料理でも、だからわたしは作家物を選ぶのですが、

ハイブランドは呪術力が高い。

ジュエリーだったら分かりやすいと思う。本来装身具は呪具ですね。身を守るとか。ハイブランドは日常の生活するための服じゃなくて、用途に応じて選択するマジックアイテムなんですよ!多分!自分のポテンシャルに付加する、引き出す、倍増させる、

しかし、かつ、メゾンの本気は、そのお家が代々扱っているものにあると思いました。多分、そこには、横から入ってきたデザイナーではなくて、本家のシャーマンが込めているマジックパワーがぷるぷるに入っている、すこぶるハイレベルな、お値段も桁違いの物が存在すると思います。が、多分そのマジックパワーがわたしに必要になる世界線は、今世には、無いな。

そもそも服をデザインするということ自体、大変特殊な技術と能力のいる、霊感のいるお仕事だと思います。ある意味、音楽と一緒、音楽家も特殊な技術と能力と霊感でもって、音楽に呪術を込めます、太古から。祈りとも言う。そういう意識をしているデザイナーがおられるか分からないが、服のデザインは、その服で、ある印象を立ち上げる、その人を取り巻く空間の質を変える、着た人の、着た瞬間以降の未来を変える。服のデザインとはシャーマニックな行為ではないか?

いくつものブランドのロゴをミックスして着用しているといまいちおしゃれに見えないのは、ここに理由があるのかな、と個人的には思いました。パワーストーンのブレスレットを両腕に何連もつけてるみたいに、「効果打ち消しあってます」「あなた自身は何が特性ですか?」、そのものの効力を、自分の特性を、よく理解しないで付けてるな?と、呪具(ブランド)の効果が複数あって、それぞれが充分機能していない場合、多分、アンバランスに見えるのじゃないか?と。

そのメゾンでディレクターとなる人は、そのお家(ブランド)が潜在させているマジックパワーと、自分のデザイナーとしてのエゴをミックスして、ラインを作る。ランウェイはその呪力のパワーを明示する儀式なわけだが、その呪術力を分かって、自分の力として利用するために自身に欲している人へアプローチする、あそこは等価交換のマーケットです。呪力を能動的に使う人にとっては。最近のランウェイは演出が多くされているけれど、あれはエンターテイメントショーではない。マジックパワーをより効果的に見せる儀式。

と同時に、とはいえ、メゾンも企業ですから、庶民が頑張って買うものには利益の最大化を図る。おそらく原価は低く設定されてあるのじゃないかしらと…上手なブランド展開、マーケティング手法、ショップの販売スタイル、店員の教育を総合して、今わたしはそういう風に結論中。

「呪具」とか何とか言っていたら、ディオール氏こそ、シャーマニックなものの恩恵を常にむちゃくちゃ受けている人だった。クリスチャン・ディオール氏の経歴をざっと読むと、ジミンくんの言っている意味がよく分かりました。彼は与えられた役割をちゃんとこなしているのが分かります。でもミステリーランチとのコラボリュックに素でときめいているあたり、モノとして魅かれているな…。今の彼にDiorの呪力はそれほど必要じゃないみたいだ。

そして。

混み入った演出ながら、パーフェクトにやりこなしているj-hopeくんのインタビュー動画。なんか…ほほえみが…天上の人みたいで…。

彼のように、あるいはジミンくんのように、作品やステージに打ち込んでいる状態は、最も抑圧のエネルギーを昇華する。それには莫大なエネルギーを要するから。しかも特にj-hopeくんは、3大欲求もそれほど大きくなさそうなイメージ…。

ただその代わり、パフォーマーとしての活動が無い状態、抑圧されたエネルギーの出口が無い状態に、「もしもなったら自分はどうなるんだろう」という不安があるのかな、という気が、インタビューの終わりを聞いて、した。

だが…

この方…最高例ですよ。抑圧を目的に変えるマスター。
抑圧がストレスになっていない…。

ハイレベルすぎて参考できない…涙

ここでジミンくんがweverseの個人ライブで発言していた内容を引用。

色んな考えが浮かぶ今日この頃です。でも、自責したり否定的に考えず、できることを頑張りながらもっと成長したいと最近はよく思ってて、意気消沈せず頑張って過ごしています。

2023.02.03 ジミンくん weverse live

抑圧されている。制限がある。禁止されていることがある。やれないことがある。でも、できることもある。できることを頑張って、成長するんだと。意気消沈しない。頑張って過ごすんだと。

意気消沈しないで、頑張って、成長し続けるんだようおう涙…何をどんな風に、不自由だとしても、3大欲求が抑圧されていたしても、できることもあるからうおうおう…

待たせてしまってごめんなさい。そして約束を守れなくてごめんなさい。

そんでめっちゃ綺麗に、笑顔が、きれいにあやまるんだ。わたしもこうする…。(ジミンくんのあやまりかたがきれいな件はこちらで前述「明日に活かせる、BTSメンバーから学ぶライフスキル」)

続いて。

ジ、ジ、ジ、ジーーンくーーーーーん!!!!!

Coldplayのライブに参加するEPISODE。これは、わたしは、ジンくんと一緒に付いて回っていた女史…音響アシスタント兼通訳兼付き人的な…にめっちゃ感情移入して見てしまった。前やってた仕事と似てて。

ジンくんが普段やり慣れてる音響とサウンドコンセプトが違うから、やりにくいのもすごく分かる。短時間で、最短で自分の望みを明確にして、的確に伝えて、良い悪いのジャッジを、本番の想定をしながら下さなければならない。中継の彼女も最短で的確に理解して、的確に指示して、頭フル回転です。

そして本番、会場最高潮の、宴たけなわ状態に、冷蔵庫から出したての卵が自力で茹で卵になって参戦しなければならないプレッシャー。でもColdplayのメンバーといい、「イギリス人だな!」って感じ。堅実そう。音響さんもめっちゃ真心あって、ジンくんに心砕いて、ワールドクラスのアーティストがツアーに連れて行く音響さんとなると、ああいう肉親的な情愛を持てる人格者が選ばれるんだなあ。ジンくんもブリティッシュな衣装で応えているところに真心を感じた。

ジンくん、空港からホテルへ、地元警察に胸が痛ましいほどけたたましく護送されていましたが、ジンくんがアルゼンチンにて、いかに、完全に缶詰状態で抑圧された時間を、彼がどれだけ上手く過ごしていたか。それは以前に別の動画で公開されていました(「Jin in Argentina - BTS (방탄소년단)」)。これ、わたし、彼が比較的露出を抑えていた素の喜怒哀楽が「だだん!」と露わで、刺激が強すぎて、直視できない…!出来なかった…!さっき改めて見たらこれ、「ジン」じゃなくて「ソクジン」さんですね、ここにいるのは。そして本当にスタッフにとっては、ゲーム機器さえ完璧にしておけば長大な待ち時間を、文句言わずに、大人しく、楽しく過ごしてくれる、彼とは、なんて手のかからないアーティストなんだ…。

この二つの動画を見ると、そう。すてきすぎる。そう。じゃなくて完璧、手がかからなすぎる。全部自分のことマネージして、コントロールして、良い子すぎる。そう、極限の抑圧状態に順応しすぎている。彼が立場上、強い抑圧状態に置かれざるを得ないことを、すっかり受け入れている彼は、仕事を通じて得られる経験以外の、例えば観光したい、食べてみたい、交流したい、土地の音楽を聞きたい、足を伸ばして別の場所へ行ってみたい、という好奇心を、自らカットオフしている。ように見える。普通の一般的な青年が望むことを望んだら、周囲に負担がかかりすぎるから。本来なら、強すぎる刺激(=約3分のライブの本番)を、他の様々な刺激と混ぜて、シャッフルして、だんだん通常に戻るのに、極限から極限がすぎる。しかし彼は受け入れている。

そしてジョングクくんの2月2日のweverseの個人ライブを見ました。

うーん…!彼がやっぱり一番不思議な感じがする。不思議とは、自分の持ってる感覚から遠い、未知ってことですが。彼といい、突発的に一緒にインスタライブをしたVくんといい、これまでBTSのメンバーとして受けていた抑圧を、かかっていたテンションを、緩めよう、解放しようとしている状態なのかなというように見える。RMくんやSUGAくんは表立った活動でコンテンツにしながらそれをやろうとしているように見えて、そこが少し違う。

自室のソファで過ごすジョングクくんが、まれに一瞬見せる、ものすごくディープに集中する瞬間、怖いくらいのエネルギーがギン!!と発される。のと、そうでない時のギャップがすごい。彼は10年の抑圧を、強烈な抑圧と感じる代わりに、別の部分でバランスを取っている、取るように進化したのだろうか…。どちらにしても若年から芸能界に入った人特有の感じ、一般の人が持っている「一般的」の感覚がそもそも無い感じ、物事は深く集中して、短時間で判断して、即断したら他の可能性は振り返らない感じ、極端に感じるくらいの集中力と決定力が、プライベートの仕事以外の時間も覆って、「普通」に含まれる曖昧さが無い感じ、を、本当に、メンバーの中で一番芸能人っぽいなあと思った。SUGAくんの言う通り。

「普通」のくくりだったら、飲酒しながら、会社に無許可で深夜にライブをするのはアンバランスに見える。けど、彼だったら、仕事の無い、会社と連絡も取っていないオフも、かつてまでの抑圧と均衡を取る、解放されて過ごしている、精神的にハイバイブレーションでbalancedな状態でいるかもしれない。と思える。そこが不思議で、一番分からない。

それにしても…ジョングクくん、米津さんのKICKBACK歌ってましたね〜!それなりに練習した感じでしたね!わたしはアイドルとの絡みでこの曲のことを書いていたので…(「2022MAMAのj-hopeくんを見て脳内会議が招集された」)胸熱でした。すんごいこの曲歌ってたときのジョングクくんの声、格好良かったんだけど。今までと大分違うトーンで。こっちの路線、可能性ありそうですね…!

そうです。大丈夫ですかパクチーさん。とっちらかってませんか。結着できますか。大丈夫です。

わたしは自分をもう、ビタ一文も抑圧させてやらないと思った直後に指を剃り落とし、そしたら、ふと見たら、世界で最も抑圧されていそうな殿御のグループは、それとの付き合い方をそれぞれに、抑圧されている部分の解放と、自分が抑圧されていることの目的と、目的の展開と、これまでの10年とは違ったアプローチを試みている最中のようだった。

twitter界にはアンチタグというものが存在するが、わたしがアンチタグについて書いたnoteの一部分がtwitterで、スクショで少し使われたらしく、知った時は息が止まりそうになった(こちらのnote「アウトタグと自分のものさし」。該当部分は誤解を少しでも減らせるよう微修正しました)。今読み返したら、全文は真剣にぶっ飛んでたので、「パクチー…、よくやった…」当時の自分が雑に書いてる部分がなかったのでほっとした。

ここでもBTSの彼らは、twitter上でも抑圧をさらに要求されているわけだが(パクチーはtwitter基本見てないんだけど)、それって何故そうなるかといえば、書き手も抑圧されているからなんじゃないかと思ったんだよね。

アイドルは抑圧を前提とした商品です。「食欲」「性欲」「睡眠欲」、全部不自然な状態に過剰に抑圧して、それでもって商品価値を爆発的に高めるわけです。だから前提として、約束事として、「その三つは自由になりませんよ」と合意して、アイドルはアイドルになるわけだが、ファンはその三つが抑圧されているのを知っていて、その前提で自分自身を投資する。

だからこのスタイルは、両者に抑圧を強いるなら、どこかの時点で破綻する。あるいは、ある意味すでに破綻していて、破綻した部分がアンチタグという形で、具現化しているのかもしれない。問題はコメントの内容でも、コメントを書き込む人物でも、それが書き込めてしまうSNSのシステムでもなく、両者を抑圧することが前提で回る、この世の仕組みそのものだ、

と、思って。

なんだか辛くて。

と、そう思ってると指を切るんですが。SNSの中で精神の自由さを得ようとすると、環境に置いてけぼりにされた肉体が呼ぶんだな。

みんな幸せになってほしいよ。
その今持ってる肉体で。

SNSを思考の屑籠にする人と、SNSを楽園に変えたい人と。それは、肉体にかけられた抑圧に対してバランスを取ろうとする、必死の行為であるようにわたしに見える。

それを叶えたとして、精神の欲求を仮に叶えたとして、その根底で肉体が本当に望んでいる快は何だろう。

そのことに本人自身が気付いていないなら、抑圧されていることに自覚が無いのなら、抑圧が苦痛なことにも自覚が無かったら、誰にもその抑圧を解放することが出来ない、誰もその苦しみに寄り添うことが出来ない、誰にも、一体何に苦しんでいるのかさえ理解されない、

抑圧されている部分の自分が、孤独で、淋しさに耐えていることに気づかない、

淋しいも言えない。

わたしは自分がかわいそうだった。

SNSの中で無目的に、無意味にだらだらと次、次をクリックして、いつの間にか時間がたっぷり経ってしまう時。そういう時、たいていわたしは何か、「答え」を探している。無意識で。SNSの中に。自分の中にしかない答えを探している。そして、「あ、わたしは何か答えを欲してたんだ、そしてその答えはここには無かったんだった」、と思い出す。

最高に抑圧されるアイドルという生き方と、まあまあ抑圧されて生きる一般人のわたし達がSNS上で会う。わたし達は今の時代に、彼らに求める要求は自分の反映で、つまり彼らは自分自身でもあることに合意している。わたし達が今の時代に、相対になっていることを理解しているからこそ、RMくんは、抑圧されることを、やりたくないことをするのを、「使命」だと言ったのだと思った。自分たちとファンがお互いに鏡になってることを受け入れているから。自分が崩れたら、相対する人々が崩れるから。だから責任がある。

彼らが見つける答えは、相対するわたし達にとっても答えだし、逆も同じく。

ファッションとメイクの定石は、この世界のルールは、他者によって書かれたデフォルトの設定みたいなもので、ガイドみたいなもので、そこから様子を見ながら自分が一番しっくりくる方法に、探りながら、時々大きな石をハンマーで「カン!」と砕いて(ジョングクくんがルールを破って個人ライブをしたみたいに)カスタムして、最高にフィットする形にクリエイトしようとし続けて…続けて…人生が終わる。振り返ってみればそれがその人の人生のスタイルになるのだろう。

抑圧されていることも、抑圧に気付いて、そこから自分を解放するのも、全部過程だ。大したことじゃ無い。トータルで新しい視点を獲得するという。そして抑圧を意図して使えるように、効果について習熟していく、と。


それがここのところの、ファッションおよびメイクを掘り下げて、出会った気付きでした。


それではまた!





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