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ジンくんはジンくんでジンくんだった

パクチーA(以下A):いやー。
パクチーB(以下B):もう。
パクチーC(以下C):SUGAくんプレゼンツ「シュチタ」ジンくん回。
A:ジンくん、完成されてましたね。
B:そうなの。前からそう、知ってたけど。
C:うん。ジンくんの、アイドルとしての義務、責務みたいなのがかかっていない状態の、表現者としての彼のエッセンスが、結晶化してましたな!
B:ぴか〜〜!っと。
C:やっぱ、そもそもアイドル表現って「型」じゃないですか。プロモーションとかだと特に。
A:「定型」があるのよね。禁則も多いしね。
C:だからこういう時、素の英知を、丁度良い分量、尺に対して視聴者が、丁度消化出来る量で、開示してしまえるジンくんという人物がですね、
A:出来てるんですよ…!
B:出来上がってます…!
C:何が言いたいのかと言うとつまり、シナリオのない状態で、自分の何が話せますか?と問われて、彼はぴゃっとあのレベルの高度な純度の高い言葉を、ささーっと広げて提示出来る。
A:BTSの何が強いかって、ほぼほぼ本当のことしか言わない、というところじゃないですか。過去にたまーに「ん?」っとなる瞬間はあったけど、若かったし、でも今はもう基本的に本当のことしか言わない。
C:そして言えない場合なら、何も言わない。
B:そう!!!
A:これ、大変なことですよ。
C:嘘ばっか言ってる人いるからね。
A:つい嘘言ってますから、わたし。なんか勢いで。
C:最悪ですね。
B:ジンくん、彼、これ以上、上はあるんでしょうか。
C:ないでしょ!
A:あとは彼は…本当に、楽しんで欲しいです。苦しまず。困難も喜びの範囲くらいの感じで。
C:自分を歪める、本筋からずれた道は、彼はもう選ばないだろうと思いますけどね。もう理解していると思うので、彼は自分のパーソナリティを。


A:ついにあの、解散を考えたことについての舞台裏が、明かされましたね。
B:話せる範囲でね。
A:いや〜〜〜〜〜これね。彼は自分のこと、「僕はあの当時デビューしてはいけない人だったんだよ」って言いましたけど、つまりそれって「普通だったから」って意味でもあると思うんです。
B:そうね。
A:でも、2018年当時、ジンくんが「1日半の休みは自分を壊す」って感覚を、当時若い彼が、「これはおかしいんだ」ってちゃんとその感覚を持ってたってことが、本当にBTSの他の6人を救った、6人の精神の、安全を救ったかもしれない。
C:偉業!!!!
B:若くてさー、「仕事ってのは、こうしなきゃ成功しないんだ」「みんなそうしてるんだ」「弱音を吐くな」って言われたら、「そうなのかな」って、マインドコントロールされちゃうよね。

A:彼の感覚はさ、「これは人権を侵してる」って感覚だと思うんですよ。
B:基本的人権。
C:「自分が幸福に健康に生きる範囲を害しているな」と。
A:基本的人権大事ですよ!
C:これ、本当に、あんまりちゃんと理解されてないような気がするけど。なんでだろうね。
B:Love yourself。
A:何度でも言いたい!!
B:人権って言うと、社会派みたいで嫌なんだけど。
C:あんた社会派やろ。今更。
A:基本的人権がどうして大事かって言うと、基本的人権が侵されている人は、他人の痛みに対する共感覚が、狂っちゃうんですよ。
C:だからこれね、彼の天性のものなのかなあ?彼の感覚、素晴らしいと思う。すっばらしい。
A:RMくんの「もるげった(分からない)」も、同じなんじゃないかと思ってて。

[BANGTAN BOMB] j-hope’s Entrance Ceremony with BTS - BTS (방탄소년단)

A:j-hopeくんの入隊の時のBOMBで、彼の状態が、そしてこれから自分自身の置かれる状態が、基本的人権を侵害されてることを、RMくんは、勿論、完璧に理解してる。
C:良心的軍役拒否は基本的人権に含まれますからね。
B:そりゃ「当然」って、気がするけどね、個人的には…。「人を殺したく無い」って思いが尊重されるのは、どんな理由があっても、当然だと…。
C:おそらく彼は、朝鮮戦争についても、はっきりしっかりと学んでるんじゃないかなー……。そこで何が行われたか。
A:最近『この世界の片隅に』について解説する動画見て、そこで語られてたんですが、普通の田舎の青年が英霊になるなんていう事態は、本来異常だと。
B:「英霊」の名の下に、そこらへんの普通の、殺人及び殺戮と無縁の村人が、人生及び命提供しなさい、って、それはあってはならない事なんだと。
A:でもこれ、韓国は国土のほとんどが戦場になったことで、もっと深刻でしたから。アメリカも大変な死傷者を出していますが、アメリカでさえ人員不足で6週間に短縮した訓練をする前提で集めた兵士を、結局3日の訓練で前線に送った(wiki)。
B:ルール知らないで、練習したことない人が、いきなりバレーボールの試合して下さいって言われたら、何の貢献も出来ないでしょ。
C:この間初めて小学校のPTAのバレーボールの練習に参加したんだよね。
B:楽しかったね。
C:先日RMくんは遺骨発掘調査団の広報に任命されたけど、戦闘に参加して亡くなった一般市民、彼らは「勇士」と呼称されていました。国土を守り独立を守った。
A:だけど本来は、「田舎の村の、殺戮が何たるか何にも知らない、文字も読めない人に、ボロボロの銃を渡して死地にやるという蛮行、それは彼を「戦士」と呼んで許されるか?」、と、その問いも同時に議論されなくてはならない。
B:それは最善の解だったか?
A:朝鮮半島が列強ロシアとアメリカに38度で分割して信託統治されるのとは別に、とにかく、いつでも国内の複数のリーダー同士で、決定的に譲歩し合えなかった。
C:その課題は永遠に残るよな…。
B:話し合って解決出来ないですかね。
A:一般庶民巻き込まないで下さいよって。俺ら別に知らない人殺したり苦しめたり、誰かの大切なもの、家とか街とか、壊すなんてしたくないし、嫌です。って。
C:そういう「普通」の事が、
B:言えないんだよなあ…。
C:防弾少年団は、人権を侵害されてることについて、侵害されたまま何も言わなくていいの?!RMくん、彼の命題や、彼を動かしてきたベースにあるものと、完全に矛盾する行為じゃない?!いいの?!議論を避けたまま適切な未来が選べるはずある?!
A:と、言えないからこその「分からない(もるげった)」なんだろうな、と、わたしは思ったです。
B:何か、許されてる発言が、今この場では、無いんだ、と。
A:国政に反旗するのはリスクが高すぎて、自分の命題の方を曲げて、それについてすらも、何も言えないよ。
C:相容れない同士が対立していて、他方を銃持って黙らせる以外の方法、どちらも傷まないゴール、それを見つけるのが、RMくんの世代が解決して行かざるを得ない課題…。
A:これさー。日本人て割と平気なんだよね!歴史的に。二つの違った種類の権力が同時に並列で存在している状態。天皇と将軍どっちもトップでいいい訳じゃん。そして別に矛盾してないし、心理的にも侵されてない。この辺の融通って、すごく上手いんだと思うんだよね〜。世界史で見ても特殊だと思うよ。
B:武力で片方を削ぐことのデメリットがちゃんと計算に入ってる。
A:そこにすでに存在している権力に群衆がついてるなら、それでもう一個の命があるじゃない、組織として。
B:思想と言う名の生命体。
C:生命を持った思想は、簡単には死なないですよね。隠れキリシタンとかも同じかもしれませんが。
B:彼らは共生でなく弾圧されていましたけど。
A:思想と言う名の生命体を殺すのは、物凄いカルマを生む気がする。
B:人の心をパワーでねじ曲げる訳だからね。
C:それは、もうそこにあるものとして共に一緒に生きるしかないんだよ。そこにすでにある命は。
B:そして互いの自由度を出来るだけ確保できることに知恵を使って細心する。

A:え…つまりこれ……!??!!?

B:こ、こ、こ、ここに答えが…。
C:「簡単じゃない」、だけど、答えが…!
A:「口出ししない」「不満を持たない」「相手の領域を侵さない」
B:「ご飯は一緒に食べる」。
A:エネルギーを共有する。

C:こ、これ…みんな気付いてるかな…!


C:彼、「デビューしちゃいけなかった」って言ったけど、
B:今になってみると、結果、彼は、超オールマイティじゃないですか。

C:どの要素も、彼にとって「無くては生きていけない」という切羽詰まった感じではないかもしれないが、歌、ダンス、表現力、言語化能力、トーク、スピーチ、テキスト、演技、作詞、作曲、MC、事業経営者…。
A:どれも出来るんだよ…。
B:だからこその苦しみもあったのかな、という。名曲【Abyss】の元の思い。
A:「その、オールマイティってのが、普通じゃ無いですよ!」
C:「オールマイティで、かつ身体的、精神的安全の感覚がちゃんと機能してるって、すごく稀有なんですよ!」
B:ジンくんが兵役に付く前、あの頃かなり痩せていた、その背景みたいなものが何なのか。この撮影ではジンくんの状態がとてもヘルシーに見えるので、わたしは気になってたけど…なんだったんだろうなあ。
A:いっぱいムルフェ食べてて良かったね。
C:あのどでかい木のボール一杯分の質量が、一体どこに消えたんだ?ミラクル?
B:音もなく、きれーに食べてましたね。
A:魔法?


彼の教えてくれる幸せ。

A:今回も相変わらずというか、はっきり語ってくれました。
B:「幸せってなんですか」。
A:彼が言うのは、幸せっていうのは、見えない、遠い、未来にあるんじゃないんだよ、と。
C:今、やりたいなと思うことをやる。それ以外に、それ以上に、現実の幸せって、どこにも存在してないんだよ、ということですね。
B:正しい…。

C:彼にとって「現実」とは、「向こう1週間」が分かってれば、それでいい、と。
A:それを積み重ねていった累積のうち、覚えていたいことだけが重なってるのが彼にとっての「人生」。
C:その都度生きる。
A:その都度、その時の自分が判断するんだけど、その時判断する未来の自分に、圧倒的に信頼が持てているんだよね。
B:だから安心していられるんだよね。
C:悩んだ事が、悩んだ通りに起こる訳じゃないんだから、悩んでも無駄だと。
A:あ!そういえばSUGAくんにしたアドバイス、彼が何も誘導してないのが素晴らしいと思った!

A:「それじゃだめだよ」とか。大抵殆どは、否定、指図が入りますよ、自分の方が優位な案件は。
C:君が後悔しないでくれたら、(僕が)嬉しい、と。
B:こうした方がいいよ、しない方がいいよ、とか、「後悔するのやめた方がいいよ」とか、言わない。
C:コーチングの教科書のような人ですね。


A:と、今回、ここまで書いてきたジンくんについて、ほんと偉大だよな、に尽きるんですが、些細だけど書きたいことがすげーいっぱいあるんですよ。
B:せめて箇条書きにしよう。
A:ヤマブドウ酒の樽。アイデアがすごい。
B:甘紅露。韓方(韓国版漢方)の陳皮、芝草、ショウガ、甘草、桂皮、丁香などを漬け込むらしい。ジンくんらしい…涙。
C:ヘア剤の付いていない髪…!すっぴんだと……?わたしの目がおかしいのかな…。
A:海鮮鍋のアワビがぴくぴくしとる。
B:Coldplayのツアーライブに出演して、モニターが聞こえてなかっただと…!???いや、確かに他のライブで見るジンくんの雰囲気とかなり違ってたところで、「聞こえにくいのかな?」とは思ったけど、そんな事態が起きてるとはとても想像できなかった…。
C:SUGAくんの大変だった時期のジンくんの様子が聞けて胸熱。
A:それら全部ひっくるめて「楽しかったな」って言うジンくんが素敵過ぎて、SUGAくんがどれだけ愛されてるのかを感じて、全部ひっくるめて愛おしい気持ちです…。
B:「僕は今夢を叶えたと思う」。「もっともっと」と思う必要はないんだと。
C:「今やりたいことがやれる」ということがイコール「幸せ」の状態と直結しているのを、SUGAくんが「ある程度ジンくんから学んだ」と。ついにジンくんがひとりでいた境地に仲間が…!
A:「自分の幸せを見つけるのが一番大変だけど、僕は見つける方法を知ったから」。SUGAくんがここに至るには、難題だったトラウマの解決があって、ジンくんとは全く違うルートだからこそ彼を見つけることが出来た莫大な人数の人たちに対して、カンテラを灯しているよな…。
B:瓶にサインを書く手が本気で陶器より美しんだが…。


C:…という訳で。
A:本当に、これまで見てきたジンくんの、そのままジンくんの通りだったね。
B:彼のこれからの世界はさ、醸造所の計画もあったけど、十分に幸せである彼に対して、十分に幸せである他者がクロスすることで、自分の考えが及ばないエリアが自分の為に拓かれる、というステップなんじゃないでしょうか。
C:全然予定調和じゃないですよ。
A:人生第二章ですね。
B:他者を信じるとか、委ねるとか、自分を解放するとか、自分が「こうでなければならない」というこだわりを手放して行った先に、彼が体験する、予定調和じゃない、意外な、想像以上の喜びがある現実の創造。
A:わたしたち、彼を通して自分の人生に起こることを、「夢を叶えた」次に起こることを学ぶことができる訳ですね…。
B:すごいね…。
C:人生第二章。

A:ううむ…。Take Twoか…。


A・B・C:それでは、また!!




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