英語の能力を上げるにはこれしかない!
1.留学して帰ってきても話せない人が多いのはなぜか
外国人のパートナーがいると分かると「ああ、だから英語が話せるのね」と勝手に納得されちゃうことがよくあります。それは違うんだよな、と心の中では思うけど説明するのも面倒なのでそのまま流しています。
英語の能力を上げるには「英語を話す環境に身を置く」というのは確かによく聞く話です。留学するとか英語を使う仕事に就くとか外国人の彼氏彼女をつくるとか、英語を使わなくてはいけない環境をつくることが近道である、と。
確かに英語を学び始めの段階ではそれもあるだろうな、と思います。英語を話すことに慣れるという大きな利点はあります。
でもたとえ留学していても、外国人のパートナーがいたとしても、英会話のレベルはイマイチという人は山ほどいます。ある程度のレベルとなると、ただその環境にいるだけでは英語のレベルは伸びないよ、と声を大にして言いたい。やはりそこには自主的に学ぶ姿勢、そして行動が必要とされるからです。
2.なぜ独学で英語がペラペラになったのか
現在、普段の生活の中で言いたいことはスラスラと英語で話せます。BBCニュースや英語オンリーのポッドキャストもほとんど聞き取れます。英語の書籍も辞書なしで楽しめます。量子力学や文化人類学について議論することはできなくても、愛媛の観光案内をしたり、日本の不動産・住宅事情について説明することはできます。
私の英語が今のレベルにまでなったのは、「外国人のパートナーがいるから」でも「留学していたから」でもなく、話せるようになるまで自主的に英会話を勉強したから。もうこれに尽きる。
私が英語を話せるようにしようと真剣に学び始めた時は20代前半で、留学もしていなかったし外国人の彼氏もいませんでした。東京で仕事をしながら毎日英語の時間をつくっていました。
朝仕事前にカフェで英語日記を書き、移動時間に音声で英語を聞き、家にかえるとスピーキングの練習、隙間時間に英語の本を読んでいました。
その積み重ね時間を考えるとかなりの時間を投資したことになります。その甲斐あってオーストラリアに留学した時には会話に困らないくらいになっていました。
そして20代後半に東京で英会話サークルに入っていたら、留学なんて一度もしたことない人たちがペラペラ英語を話していました。2時間くらいノンストップで英語で議論するサークルでした。
「どうやって話せるようになったの?」と聞いてみると、独学派が大多数。近道なんかなくて、みんな時間をつくって英語を学ぶことを習慣化していました。
そう、すぐに楽に身にくつ方法なんてないんです。地味にコツコツいくしかない、というのが面白味のない地味な結論です。
3.自ら勉強する時間をつくれますか?
留学しさえすれば、外国人の友人ができれば英語が話せるようになる、という考えをもっていると、英語はいつまでたっても話せるようになりません。その思考は裏を返せば、自ら勉強する気がないわけだから。
実は現在ポーランド人パートナーのMarekが陥っているジレンマもまさにこれ。日本に来さえすれば、日本語ばかりの環境に身を置けば日本語が話せるようになると長い間ずっと思っていたのに、日本での生活が4年になる現在、期待していたほどには話せるようになっていません。やはり自ら勉強する時間をつくらなくてはいけないんだ、と思い直しているようです。
そう、そうなんだよね。
やはり近道はないんだ。
会話には困らなくなった今でも、海外のニュースやポッドキャストを聞いて分からない単語があるとすかさずメモしています。
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