見出し画像

心に太陽を昇らせる歌! ジャズシンガーCHAKAさん

ある美容メーカーが美容師さんとのコミュニケーションツールとして贅沢なフリーマガジンを出していた。残念ながら、廃刊になったけれど。私はそこでさまざまなアーティストやアスリートへのインタビューを担当していた。

 ジャズシンガーのCHAKAさんにインタビューをお願いしたのは、2014年だった。もう9年前だ。実は、私は着物とジャズが好きだったので、「着物でジャズ!」なんてチャラリンとライブをしちゃったりしていた。が、チャカさんのワークショップで、英語をちゃんと学び直して、ジャズにちゃんと向きあってからでなければ、歌ってはならぬと思ったのだった。それ以来、チャカさんは私の歌と英語の先生である。

 ま、それはさておき、チャカさんへのインタビューが実現。雑誌のその号のテーマは「挑みつづける」だった。

 チャカさんはジャズシンガーとして活動後、PSY.S(サイズ)というユニットとしてメジャーデビュー。17枚のアルバムをリリースしている素晴らしい歌声と熱いハートのボーカリストだ。現在40〜50代の世代は「レモンの勇気」などの数々のヒット曲に青春がよみがえるだろう。サイズ解散後、チャカさんは再びジャズシンガーとして活躍している。

 インタビュー記事は、チャカさんが子どもの頃から描いていた夢が37歳ですべて叶ったという話から始まった。歌手になる。自分のラジオ番組を持つ。本の出版。メジャーデビュー。NYで尊敬するミュージシャンとスタジオ録音。気づけばそれが全部実現しただけでなく、歌手になるからと諦めた英語の先生になる夢まで叶っていた、と。

 質問して答えてもらうメモをそのまま並べて行くだけで、記事になるインタビューだった。小説もエッセイもこなすシンガーとのQ&Aはなんだかとても楽しくて楽チンだった。

 私が書いたキャッチは「生まれながらの才能?いいえ、才能とは自分でつくるもの」。「クリアな目標を持っていれば、思いがけない夢まで叶う」という話に納得。「カベにぶつかるのは前に進んでいるから。壁を切り開くチカラが才能」というお話だった。あー、今読んでも胸が熱くなる。

 撮影スタジオにはチャカさんのアカペラの歌声が響く、楽しいシューティングだった。その後、大きなシロクマの写真と合成して、大自然の中でシロクマにチャカさんがバックハグされながら歌う写真が出来上がった。

 チャカさんの歌声は一瞬でその場にいる人を惹きつける。「歌はライブハウスなどの器のサイズに合わせて歌うのでは、心に届かない。宇宙に向かって歌い、そこに太陽を昇らせたい」、「歌は何万人もの人を励ますことができる仕事」という言葉も忘れられない。チャカさんの熱く心に響く歌を、ぜひ聴いてくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?