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競争から協創へ、フラット化する世界の組織論。

「非階層型組織(ホラクラシー型組織)」という組織体制を知ったのですが、「インターネットっぽいなー」と思ったので考察してみました。

■インターネットの力で進む、世界のフラット化。

インターネットの価値は、「個人に力をつけること」だとよく言われるけど、私もそう思う。ネットは、伝えること、繋がること、手に入れること、生み出すこと、一部の人や組織が独占してきたものを個人の手まで降ろした。

その影響で進んでいる1つが、シェアリングエコノミー。これは、企業がネット上に取引所を用意し、どこの誰か知らない相手の信用を一定担保することで、売買や貸し借りを一部の人や組織が提供するものではなく個人の手まで降ろしたことになると思う。

ただ、企業は取引をする場所は用意しても、実際に取引するのは個人間。これまでは与える側と受ける側は上流から下流に一定だったが、個人間で取引するとなると、与える側と受ける側は、その時々で変化する。それにより、上下ではなく横並びの個人間で相互評価し信用を可視化することになった。

そして個人の信用の数値が進み、VALUやTimebankというようなサービスが生まれ、「評価経済」なんて話を言われる機会も増えてきた。

これまで企業の信用のみが数値化されていたのだけど、インターネットの力で今度は個人が力をつけ、その力が数値化され、世界中に共有されていく。ヒエラルキーのない横並びのパートナーのような関係になる企業と個人が増える。VRのように離れた言語の違いを解消するテクノロジーも進歩していくと、年齢や住んでいる場所も関係なく声を上げ繋がり、何かを仕掛けることが出来るようになる。

多分、これまでと世界のゲームのルールが一気に変わるので、ついていける人/ついていけなくなる人の差は出てくると思う。ただ、共有経済は「相互互助」という面もあり、日本的に言うと「お裾分け」だと思っていて、今とはまた違う形で誰かを救うことが出来るはず。


■競争ではなく協創を生む、非階層型組織。

個人が力をつけ、世界と繋がり、個人と企業の関係性がフラットになっていくとすれば、企業に属してはいるけど依存していないという人が増える。そもそも企業に属する人が減っていき、企業とパートナーとして動く個人も増える。

そしたら、多分、一つの社内プロジェクトであっても、フラットな関係のパートナーの割合が増えていく。ヒエラルキーのある中の人とフラットな関係がごちゃ混ぜになるのだけど…、多分それは、意思決定に無理を生じさせる気がする。

…と考えると、企業の内部もフラットな関係の「非階層型組織(ホラクラシーー型とも言う)」にならないと世の中の流れについていけない…ということになるんじゃなかろうか。

非階層型組織の場合、役職や肩書きは無くなる分、競争の必要もないし、全体で1つのチームとして協力し価値を創ることに全力になれると思う。ただ、意思決定が組織全体に分散されるとなれば、意思決定のスピードが速くなる分、それぞれの責任も能力も求められる。

階層型組織の場合は、役職や肩書きをつけることで強制的に責任の所在を決めることが出来る。でも、非階層組織の場合は役職的なリーダーが不在で、役職として決めずとも、場面に応じて誰かが意識してリーダーになったり、マネジメントしたりすることになる。

対応が混乱する危険性もあるわけで、メンバーそれぞれがセルフマネジメント出来てて、思想が噛み合ってて…とか個人に求められる基準値は激高だと思う。。。


■最後に

私は地方(熊本)を拠点に活動してるわけですが、人の絶対数が都心に比べて圧倒的に少ない中、これを成立させるって、綱渡り�なバランス感覚必要ですよね。

自分がこういう組織を作りたいとして、こ可能な人を探すのか、育てるのか、どっちもか。地域とか関係なく、ネットを介して繋がるのか、まだまだ私にはしっくりくる答えが出せません。

ただ、間違いないことは、こういう組織が生まれたとき、当たり前になったとき、自分が適応できる人材でないといけないわけということです。最近のモットーは「小さく生んで、柔軟に変化し、大きく育てる」なのですが、柔軟に変化することに必要なものは「覚悟」と、そこから生まれる「余裕」だと思っています。

例えばイベントであれば、できる限り準備を行った上で「何かトラブルが起こっても、どう転んでも自分が対応する」という覚悟を決め、そのとき自分が自然体で対応できる余裕(余力?)を残してみたいな。

あくまで「できる限りの準備を行った上で」というのが大前提だとも思うわけで、結局、他のことで言えば、日々努力を積み重ねて�力を高めて�おく…ということになるんでしょうか。

…と、この組織論、ドヤ顏で書きましたが、たくさん穴があると思います。皆さんからフィードバックをいただきつつ、お喋りしつつ、考えを深めていけたらと思うとこです。


※前回この記事で「メンター論」について書いて、今回「組織論」について書いたのですが、「リーダー論」とか書くような気がしてます。

※「非階層型組織(ホラクラシー型組織)」について詳しく知りたい方は、SlideShare「ホラクラシー組織を作ってみよう(ホラクラシー導入実践編)」を見てみられてください!

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