原始仏教×原始ヨーガ

原始仏教×原始ヨーガを研究しています。『なぜ生まれてきたのだろう』 『死んだらどうなる…

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原始仏教×原始ヨーガを研究しています。『なぜ生まれてきたのだろう』 『死んだらどうなるのだろう』『本当の自分を知りたい』.. そんな思いを胸に抱いている方にとって、一助となりますように。https://linkfly.to/buddhismyoga

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布施は金を騙し取る手段か

貴方は「布施」と聞いて、どのようなイメージを抱くでしょうか。 現代では、カルト宗教のトップが信者をマインドコントロールし、多額の金銭を騙し取る悪質な手段であるかのように吹聴されます。 布施について正しい知識を持たない人々は、その情報を真実と思い込み、漠然とした宗教への嫌悪感を増大させます。 確かに、現代において、「布施」という仕組みを利用し、人々から富や幸福を奪い取る卑しい者が存在していることは否定できません。 しかしながら、「布施」が2600年前のお釈迦様の時代から連綿

    • 仏教と政治 其の四

      まずはこちらからお読みください。 転輪王が法に則った政治を行わなくなることにより、衆生の間に悪しき行い、言葉、心が生起する過程が克明に描かれている、パーリ仏典転輪聖王獅子吼経。 法が根付かず、盗み、殺し、悪口、嘘、邪淫が広まり、人々が苦しみもがいている現代において、非常に示唆深い経典です。 現代は多くの人々の心に煩悩が巣食い、悪法が蔓延る時代と言えます。 そのような中で法に出合い、学び、実践できる徳は、如何なるものでしょうか。 類い稀なこの果報を噛み締め、いつの日か

      • 仏教と政治 其の三

        まずはこちらをお読みください。 美しい言葉は美しい容姿をつくる 転輪聖王獅子吼経の一節において、 「人を罵る者は、姿が悪くなり…」 という記述があります。 現代でも容姿は人の生き様を表すということはよく語られますが、法の観点においても、悪口は醜い容姿を、綺麗な言葉遣いは美しい容姿を形成するのです。 私たちの心を弱くするもの淫らな性的行為により腹が据わらなくなった者は、綺語を話し、また貪欲、瞋恚、愚痴という三毒に狂うようになります。 仏教やヨーガでは禁欲が説かれますが

        • 仏教と政治 其のニ

          まずはこちらをお読みください。 盗みのはじまり転輪王が七代目になると、正法は廃れ、貧苦が生じ、盗みをする者が現れます。 殺し、そして嘘のはじまり 世の中に盗みが増え、盗みを罰するために殺生が肯定され、さらには罪人は殺されることを免れるために嘘をつくようになりました。 こうして、人の寿命は八万歳から四万歳まで縮まりました。 嘘をつく者への批判罪人が嘘により罪を免れる様子を見て、その者たちを批判する者が現れました。 世の中に悪口が増え始め、人の寿命は四万歳から二万歳へ縮

        布施は金を騙し取る手段か

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        • 六波羅蜜
          8本
        • 今日からできる仏教×ヨーガ
          6本
        • 六道輪廻
          6本
        • 慈悲
          3本

        記事

          仏教と政治 其の一

          パーリ仏典 転輪聖王獅子吼経 どのような人が政治を行うかということは、その国の民に大きな影響を与えます。 仏典では、ある魂が徳を積み、仏陀となっていく過程で、「転輪聖王」として転生し、法によって国を治める、と説かれています。 転輪聖王は、東南西北のそれぞれの王たちに、五戒を説き、統治をしていきます。 法によって統べられていた頃の人間の寿命は八万歳。 しかし、代を経るごとに、法は歪められ、正法から末法へと移り変わっていったのです。 つづく

          仏教と政治 其の一

          幸福になるための考え方

          パーリ仏典 考想息止経 「戒律が守れない」 「心に良からぬ思いが生じてしまう」 こういった経験は、法を実践する者であれば、誰しもが通る道であると言えるでしょう。 お釈迦様は、善い心を求める者が心に留めておくべき五つの法を説かれました。 悪しき思いへの処方箋 其の一 悪い思いが浮いてきた際に、反対の善い想いを念じるべきである、とお釈迦様は説かれました。 憎しみには愛を。 貪欲には施しを。 最初は悪い思いが勝っていても、繰り返し善い想いを根付かせるよう、心がけてみて

          幸福になるための考え方

          智慧(般若) ーPannaー

          大乗仏教の修行法、六波羅蜜の最終段階。 三昧での経験により、いかなる楽しみも、必ず苦しみを孕んでいることを悟る。 そのことを知った魂は、智慧を獲得し、煩悩から出で離れることができる。

          智慧(般若) ーPannaー

          禅定 ーJhanaー

          大乗仏教の修行法、六波羅蜜の第五段階 世間から離れ、瞑想修行を行うことにより、身心が安定し、心が静まる。 仏陀に対して精神を集中させることで、三昧(サマディ)へと導かれる。

          精進 ーViriyaー

          大乗仏教の修行法、六波羅蜜の第四段階 精進の段階では、善業を増やし、悪業を減らす実践を行う。 私たちの悪業は有限であるため、悪業が浄化された後には、非常に心地よい状態が訪れる。

          忍辱 其のニ ーKhantiー

          大乗仏教の修行法、六波羅蜜の第三段階 日常生活の中で起こる、不条理な出来事に対し、過去の悪業が浄化されていると考え、喜びの心を持つ。 このように捉えることで、同時に私たちは善を積むことができ、また私たちに害を与えた魂の行為は功徳となるのである。

          忍辱 其のニ ーKhantiー

          忍辱 其の一 ーKhantiー

          大乗仏教の修行法、六波羅蜜の第三段階 修行上において味わう苦しみに対して、 この苦しみによって自己の煩悩が消滅していると考え、耐えること。 煩悩が落ち切るまで耐え続けるため、 強い意志の力が培われる。

          忍辱 其の一 ーKhantiー

          持戒 ーSilaー

          大乗仏教の修行法、六波羅蜜の第二段階 日々戒律に則った生活を心がける。 守ることができなかった戒律、過去、過去世に為した悪業については、仏陀に対して懺悔を行う。 懺悔では、為してしまった悪業を正直に告白し、心から悔い改めることが大切である。

          布施 ーDanaー

          大乗仏教の修行法、六波羅蜜の第一段階 仏陀に対して供養をすること。 供物は、自己にとって最高の物を捧げることが望ましい。 布施を行う際は、 「どうかこの供養をお受け取り下さい」 といったように、心を込めて行う。

          六波羅蜜 ーPāramīー

          大乗仏教における、涅槃に至るための修行方法。 布施ー施しをすること 持戒ー戒を守ること 忍辱ー苦しみに耐え忍ぶこと 精進ー努力すること 禅定ー精神を集中し、三昧に入ること 智慧(般若)ー真理を見極めること

          六波羅蜜 ーPāramīー

          菩薩 ーBodhisattaー

          「涅槃は利己の中にはなく、利他の中にある」 とお釈迦様は説かれました。 他の苦悩の中に身を置きながらも、 そこから逃げずに敢然と立ち向かう それこそが、菩薩の心構えであり、 真の幸福へ至るための本質であると言えるでしょう。

          菩薩 ーBodhisattaー

          四念処 ーCattāro Satipaṭṭhānāー

          解脱に至る修行法の一つ。 ・身念処  身体は不浄である ・受念処  感受するもの全ては苦である ・心念処  心は無常である ・法念処  法は無我である

          四念処 ーCattāro Satipaṭṭhānāー