映画「イキガミ」の問題

以前、イキガミという映画がありました。
すべての人に小学校入学する時にマイクロ爆弾を埋め込みます。
1000人に1人。
18-24才の時に一人、爆弾が爆発して死にます。

その24時間前に国家公務員が伝えにくる時の紙が
イキガミです。
戦争の時に赤紙が来たら戦争に行って
ほとんど死んでしまうという所から思いついたようです。

ではこの政府はなぜイキガミの制度を導入したかというと、
命の大切さを忘れないようにして、社会問題を減らして、
経済発展をするためだといいます。

確かに現代社会では
死の問題は排除されています。
だから、いろいろな社会問題も起きます。

そこで、18才から24才の1000人に1人は死ぬとなると、
みんな死を考えなければならなくなります。
それでみんな人生に真剣になって、
社会問題も減り、頑張って生きるようになります。
生きる力が湧くわけです。

そしてこれは、民主主義の国なので、
国民の選挙によって選ばれた議員が決めたことです。

イキガミをもらった人は、
最後の24時間は、
ただで食べて、旅行できますし、何をしてもいい。
24時間の間、家族に別れを告げたり、終活をする猶予が与えられます。

では、イキガミをもらって
あー、よかった
といいますか?

映画でも、誰も言いません。
「なんでわたし?死にたくない」
と言います。

24歳までに死ななかった他の999人は
「ああよかった」と思いますが、
早いか遅いかの違いだけで
やがて全員死ぬことに間違いありません。

24歳までじゃなくても、すべての人に
最後はイキガミが来るのと同じです。

人はみな、この死の問題を解決しないといけないのです。


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