むし

なんもないのかたまり。時折散文詩に埋もれて。

むし

なんもないのかたまり。時折散文詩に埋もれて。

最近の記事

恋色ベリージュース。

滴る泪午前三時。 嗚呼。 堪え切れない悲しみは。 徐に何処かへ消えるから。 なので此れ以上。 無駄な泪を零さぬ様に。 溢るる泪が川と成る前に。 そっと指で拭うと。 微笑んだ虹色。 君の感性。意味の完成。 先の歓声。罪の完成。 君の未知数。僕の無知数。 飲み干してベリージュース。 愛を語ろうか。 そっと二人で。 其れが幸せ。 秋の来ない夜に。 梦を視せてあげる。 杞憂の切なさに振り回されて。 地球は果てない愛を乗せた。

    • ネバーランド。

      両手いっぱいでも抱え切れない程の愛が欲しい。 冬の間木の芽を啄む鳥の様に君の愛を毟った。 成長した君の羽は何色か。 白いのか。 黒いのか。 将又赤なのか。 それとも灰色か。 小石を投げられて波紋が広がる水の底。 そんな場所で君を見付けた。 君は繭の中。 只々糸を意図せず紡ぎ眠って居た。 私は君に手を伸ばした。 掴まれた腕の感触は愛じゃ無くて同情。 でも私は愛おしくて君を愛した。 応える様に。 年月をかけて君は愛を呉れた。 大人に成った君は隣に居ない。 居ては呉れない。 何故な

      • 綺麗に成り過ぎた。

        煙草も酒も男もヤメた。 ひとりの男の為にヤメた。 愛の為にヤメた。 平穏な毎日の為にヤメた。 君が居て呉れるなら其れで良い。 何も要らない。 只。少し君に抱いて欲しい。 只。たまに君に抱いて欲しい。 そんな願いは虚しく空へ消えるから。 君の為に純潔を守って守って。 守り抜いて死にたい。 散り際美しく怖い程に無垢で。 僅かなシミさえ許さない下着は。 只々乾いて居る。 君にしか高まらない心音。 私の鼓動が君の耳を駆ける。 駆けて駆けて血液のポンプは廻るよ。 そうして君の鼓動も。

        • 君の隣ではしゃぎたかった。

          愛しくて身投げ。 君の首で輪投げ。 絶え間なく押し寄せる波。 沸点の高まる愉悦。 不感症なLove. 満たして呉れるのは。 何時だって虚像で。 愚鈍な泥酔には辛辣です。 夢も希望もアルコールで流し込む。 断ち切れた其れ等には愛は不充分と知る。 愛の消え行く様に哀を感じ。 悲痛な叫びは祈りと共に葬られる。 風鈴の音の様に清らかに。 しかし騒がしく。 そんな風に君の傍ではしゃぎたい。

        恋色ベリージュース。

          プラトニックの実。

          咲き乱れる情緒に追われ。 プラトニックだけ在れば好い。 信号の鬼ごっこに負けた。 赤信号にまんまと捕まってしまった。 愛せば愛す程。 清く在れと願うのだ。 潔癖症なキスを残して。 ミントの味がする。 汚して怪我したい。 妬ける程に火傷して。 君を愛して愛して壊れてしまう。 現在。は。未だ。 心許ない便りを頼りに。 君を待ち続けるよ。 開花は何時だって赤い。 果実は何時だって青い。 未成熟で未発達で。 なのにドス黒い欲を孕んでる。

          プラトニックの実。

          酔いどれの性。

          君の心の窓辺にお邪魔します。 硝子をコンコンと突きます。 其れはきっと愛情を揺らすサインで。 君の心が丸く成ります様にと願い。 只管に愛を囁くのだ。 止まない囀りの中君は睡る。 目からアクアマリンを零して。 君で満たした宝石箱は甘い香りで。 其の香りに誘われる私は常に夢見心地だ。 私の涙は塩辛いのに。 君の涙の甘さには。 酔わずには居られないと知る。 齎す催眠の様な時間は。 確かな憂鬱と愛情を孕んで居て。 私も君と睡るよ。 君の隣で浅はかな夢を視る。

          酔いどれの性。

          咀嚼が必要な詩でごめんなさい。 解釈は自由です。

          咀嚼が必要な詩でごめんなさい。 解釈は自由です。

          天国の温度マイナス。

          気怠い午後の憂鬱に。 帰路はまだ寒い。 吐息が白く天に昇る。 魂を空に還す様に。 絶対零度の刻を超えて。 天国の温度は−130℃です。 其の温度を肌で感じられる様に成れば。 きっと樹海なんて要らなくて。 冷たい冷たい世界に居る君は。 私を未だ呼んでは呉れない。 −273.15℃の刻を越えて。 初めて君と向き合える。 初めて君と抱き合える。 冷たい刻は唄うから。 小鳥の囀りの様に。 訝しげな顔で私を視る君の眼は。 空色を映して泣きたくなった。 其の瞳の奥に天国が存在した。

          天国の温度マイナス。

          酸っぱい春。

          汚されないで純潔。 護って恋心。 奪われないで初恋。 有能な梟が教えて呉れる。 人生の道標を。 苛苛したなら金平糖を。 一粒口に含みましょう。 大切な処方箋です。 春。おひとつ如何でしょう? 甘酸っぱい苺で。 夢を買う不潔な大人に。 潔癖症な罰を。 星を渡る観覧車は満席。 何時だって過ぎる刻は甘いから。 泣いてくれるな思い人。 誰かの温もり。 感じる昼下がり。 躑躅の蜜を吸う様な恋愛に。 薬の水を啜る様な生き様を。

          酸っぱい春。

          幾ら?

          愛は等価交換なんて嘘ね。 いつだって一方通行なの。 涙の海を超えたらきっと。 人類の果てなき夢を乗せた星は。 夢の残骸しか残らない。 旧友を慈しむ事遙か彼方。 共有を懐かしむ事明日か墓場。 夢の残骸を灰粉として風に流し。 豊かな風は嗤うよ絶えなく。 明日に夢を夢視てた現在。 打ち砕かれた可能性の欠片。 哀しく発光するは誰が為。 身を挺して埃を被って。 切り裂いてプライド。 僅かな愛で私は笑顔を作るから。 単純で馬鹿だねと微笑って。 君の笑顔の対価を知りたい。 君の泣き顔の開化

          幾ら?

          おいで。

          君に訊くは百合の調べ。 あの花を手折ると君は。 暗い表情で私を視るの。 Eyeを通して愛を語って。 金色の瞳にラメを纏って。 今宵幕開くカーニバル。 泣き叫ぶ鯨の群れは。 鏡を映した桃源郷に在り。 其処で頂くウミガメスープを。 絶品だと知る舌は踊る。 夕暮れに徐々に青を落として。 枯れ行く花の命は美しい。 種を残して愛を揺らして。 芽吹く時の感情の昂りを。 止めはしないで私は行くから。 明日に嘆いて星を降らせて。 流星群が君を視ている。 呟く願い事は吐息と共に消え。 風の為せ

          おいで。

          7月24日の日記。

          束縛されたい。 其れによって愛情を感じたい。 私の彼は束縛しない。 私の事を野放しにしている。 私が何処へも行かないと知って居るかの様に。 まるで飼い猫の様な扱いの私は。 日々不満なのである。 もっと彼からの愛情を感じたい。 もっともっとと強欲に成ってしまう。 愛情には貪欲で在りたい。 得られるだけの愛情を根刮ぎ得たい。 そうそう。欲張りな私は何でもしたくて。 何でも出来る様に成りたくて。 凡ゆる分野に手を出して。 全部中途半端で。 何も極められなくて。 イラストもカメラも

          7月24日の日記。

          柔らかな手。

          嘯く刻に逃げるから。 お天気雨は狐の嫁入り。 行列が灰に変わる。 醜さに花を。 悴んだ手に吐息を。 木枯らしが冬を連れて来る。 君の色に私は未だ馴染め無い。 夜明けに鳴く鴉は最期の使者。 憂鬱を胸に覚めない夢に乾杯を。 花は転じる種と成る。 蕾の儘枯れ行く運命とも知らず。 雪原の彼方に見えた君は。 とても小さくて儚げに視えた。 揺れる眼孔に火を灯し。 産声を上げる海亀に母の涙を。 落ち行く空の境界線に目を向けたなら。 そっと両手が包んで呉れる。

          柔らかな手。

          明けない夜に。

          反発し合った磁石に群がる砂鉄は。 寄り添って鳴くウミネコの様に。 そっと軽やかな吐息は唄うから。 僕は哀しい王子様。 嗤う鏡は寄り添うよ。 君の鑑に依沿うよ。 声を落とした僕に在るのは。 黒い海を映す瞳だけ。 此の夜に果てない夢を視ながら。 カレイドスコープは廻る。廻るよ。 空を揺すって星を落とす。 只回る地球の上で。 願い事を御呪いの様に口走る。 唯一無二の硝子細工は語る。 嘯いた数だけ鴉を飛ばし。 嘆く夜を越えたならオヤスミを君に。

          明けない夜に。

          視えない。

          思考回路が停止した。 真っ暗な世界線を歩いた。 幼少期の傷が君をそうさせるの? 私には何も出来ないから。 もう声を掛ける事すら叶わないから。 何故人はくっついては離れたがるの。 磁石の様に引き寄せたり突き放したり。 一瞬の出来事で歯車が狂うのは何故? 取り戻せない消え行く感情に蓋をして。 知らないふりをする。 傷付かない様に。 君の犯した罪は重いけど。 私は私の人生を歩んでいるから。 君の顔が視えない。私には視えない。 黒い絵の具で塗り潰されて行く

          視えない。

          詩は日常からインスピレーションを受ける事があっても、間違いなく日記では無いです。 日常の私と混同しないで下さいね。

          詩は日常からインスピレーションを受ける事があっても、間違いなく日記では無いです。 日常の私と混同しないで下さいね。