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代わりのいない仕事は大事だろうか?のハナシ

こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
ビルドは札幌市でグラフィックデザインとイラストをメインに作業をしている就労継続支援B型事業所です。
今日は、下書きにタイトルだけ入れてあった記事を編集しています。
少し前の秋田からの宿題です。
タイトルだけでわかると思ったのか?


さてさて、このnoteを書いている2024年1月16日。札幌は大雪です。昨夜は大雪警報が出ていて、JRは計画運休(間引き運行)を発表し、バスや市電も運休や間引き運行を行っています。いつもより地下鉄も道路も混雑気味。高速道路は通行止め。
そんな中でも通常営業しております。

たまたま、スタッフも利用者さんも地下鉄ユーザーが多いということと、在宅就労を行っている方が4割くらいなので成立している部分もありますね。(火曜日の朝礼時点で通所している利用者さんは2名です/笑。在宅就労者と午後から通所の方が多い日)

交通機関の都合、天気、体調不良など、やむを得ない事情でお仕事を休まなければならないことは多々あります。
そんなときに自分の担当していた業務をカバーできる人が他にいると心強いですよね。※逆もまた然り。

ちょっと話を変えますが、ビルドではイラスト制作やデザインデータの制作業務を行っており、1つの案件を複数人で担当することもあれば分業することもあります。
たとえばPIXTAで販売しているストックイラストはそれぞれの適性に合わせて下絵担当とトレース担当、着彩担当で分かれます。

PIXTA作業工程の説明。構図指示→ラフ→下描き→トレース→着彩→タグの設定などを分業しています
時には構図を指定したりラフを指定して作画してもらうこともありますよ

Illustratorを使用した業務は、なんとなく他の人と違うことをやっている実感があります。
「この仕事は自分にしかできない特別なものだ」と考えることで自己有用感(人とのかかわりによって誰かの役に立っている感覚)を覚える人もいます。
ただ、この考え方はちょっと危険で……。
同様の業務を担当する人が複数になっていくと、自分の"価値"が下がっていってしまうように感じることもあるのです。
自己肯定感(他者と比較することなく自分そのものの価値を認められること)の低さや、自他境界のあいまいさが影響しているのですが、自分より周りの人のほうがすごく見えたり、自分の価値を低く感じてしまって落ち込んでいくパターンに陥ります。

ビルドには一般就労経験が少ない方が多く、学校を休みがちだったり、家庭でも役割が無かったりと誰かと関わって誰かの役に立った経験が非常に少ないのですよね。
「自分にできていた業務」を、他の人もやっている、自分以外の人にもできる仕事なのか……という、誤った考え方につながりやすいです。

でもね、ちょっと考えてみてください。
世の中の仕事に「自分にしかできない仕事」なんて、あってはいけないんです。
だって、その人が何らかのアクシデントで働けない状態になって業務全体が止まってしまうなんて、あまりにもコストパフォーマンスが悪すぎるから。

それこそ、JRが止まって出勤できません、という状態が2週間くらい続くこともあった真冬の札幌で、その人が担当している業務を2週間止めるわけにはいかないですよね。
そもそも、その人有給取ったり旅行に行ったりできないということになります。病気になることもできません。
あり得ません。

本来仕事って、「誰にでもできる業務」であるのが普通なのです。

なんとなく仕事選びの時に、人とは違う専門職が気になったり、「手に職」をつけたくなったりするのですけれど
自分にしかできない仕事は本来無い、と知っておくと、ちょっと気楽になりそうです。

開設5年目を迎えたビルドでは最近、将来的な一般就労を意識し始めた方がチラホラ……。
就活サポートも、フリーランス活動のマネジメントも全力で行っていますよ!
気になる方はお気軽にお問い合わせくださいね。サイトにお問い合わせフォームあります。

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