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Skyrimをプレイすれば、異世界でもう一人の自分の人生を楽しめる。

皆様は「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下:Skyrim)というゲームをご存じだろうか。

所謂「オープンワールド」のジャンルに分類されるゲームで、Skyrimはその中でも頭一つ抜けて人気のあるタイトルとして有名である。

物語の本筋となるメインクエストはもちろん存在するが、本作における最大の魅力は、それらすべてを無視して自由な生活を楽しむことができる圧倒的な自由度の高さにある。

今回はそんな「人生ゲー」Skyrimを紹介したいと思う。

Skyrimの世界では何をしてもいい

本筋となるメインクエストは、大まかに2つ存在する。一つは「選ばれしドラゴンスレイヤー(ドラゴンボーン)として、復活したドラゴンたちの脅威から世界を救う勇者になること」、そしてもう一つは「スカイリムで長きにわたって行われている帝国軍と反乱軍との戦争、そのどちらかに加担して戦いを終結させる英雄になること」である。

しかし、先述の通りこの二つの一切を無視してプレイすることも可能なので

「小さな商店を経営しながら生計を立てる市民」

「夜な夜な人の家に忍び込んで金品を漁って生活するコソ泥」

「裏社会で高額な報酬を受けて要人の暗殺を実行する暗殺者ギルドの一員」

「各地を巡ってレアな本を集める書籍コレクター」

「人間を貪り食いスカイリム各地を暴れまわる人狼」

そんなロールプレイを楽しむという遊び方も存在する。

ゲームによって決められた「あなたはここに行って、この目的を成し遂げてください」という指示はない。広大な世界に無数に広がる人間たちのコミュニティや、その人々が織りなす人間模様の中で、思うがまま、感じたままに行動ができる。

例えばこのように広大に広がる大地や、奥に見える山々も、すべてプレイヤーが足を踏み入れて探索をすることが可能だ。

人々に親切にすれば、有益な情報やアイテムをもらえたり、絆が芽生えて冒険の旅にお供する相棒となってくれたり、場合によっては生涯を共に過ごす伴侶として結婚することもあるかもしれない。


こちらは私のメインキャラクターの伴侶、リディアさん。
顔はあまり可愛くないが、戦力として非常に優秀で、ともに様々な冒険を乗り越えてきたパートナーであった。私は強い女が好きなので、結婚を決断したのだ。

ちなみに余談だが、Skyrimの世界では一度結婚すると二度と離婚できないようになっている。

そして、逆に人々に危害を加えれば、その街の衛兵達はそんな悪人を黙って見過ごさない。法治国家を守るものの使命として、プレイヤーをブタ箱にぶち込むべく逮捕しにかかってくる。

そしてSkyrimで犯した罪は、罪状にあった多額の罰金を支払うか、牢獄に閉じ込められて一定期間服役することでしか償うことはできない。例えばダークソウルみたいに、訳の分からないおっさんに話しかけてちょっとソウルを渡しただけで、「はい、無罪!」なんて甘えた方法は存在しないのだ。

大事なのは、現実世界でしてはいけないことは、基本的にこのゲームにおいてもしてはいけないことなのである。

Skyrimの世界ではどんな技術も身に着けられる

本作のレベルシステムはスキルツリー形式で、Parkを取得することで固有スキルが解放されていく。

このスキルツリーだが、それぞれ異なったジャンルのスキルが合計18種類も存在し、それらはすべて冒険を通して経験を積んでいくことで次第にレベルが上がっていくシステムとなっている。

剣や弓の扱い、武器の強化のための鍛冶といった戦闘スキル、そして魔術の扱いに係る魔法スキルも当然存在するが、個人的に一番面白いと思うジャンルは隠密系スキルだ。

宝箱や扉の鍵をピッキングで無理やりこじ開ける開錠スキル、頑固な相手を言葉巧みに説得する話術スキル、さらに他人が持っているものを盗み取るスリスキルなんてものも存在する。

このスリスキルに関しては、極めすぎるとなんと他人が着用している衣服や防具までスリ取ることが可能になるという、トンデモスキルだったりする。

息をひそめて見つからずに移動する隠密スキルと併せて極めれば、音もたてずに忍び寄って、いきなり身ぐるみを剥がして消え去るという、ルパン三世もビックリの一流変態盗賊の完成というわけだ。

もう1つ、個人的なオススメスキルとして「幻惑魔法」も紹介したい。

ファンタジー世界における魔法といえば、炎や雷を操る攻撃呪文などが一般的であるが、Skyrimの世界にはそれ以外にもいくつか魔法のジャンルが存在する。その中でもひときわ異色を放つのがこの「幻惑魔法」である。

幻惑魔法は、使用することで襲い掛かってくる敵の戦意を喪失させて安全に切り抜けたり、逆に周りの人々を激昂させ、互いに殺し合わせるように仕向けることができるのだ。

街中で幻惑魔法を放ち、衛兵たちをも巻き込んで町中の人々が暴れ狂い、血みどろの殺し合いをする中、倒れた人々の死体を踏みながら悠々と闊歩する…なんていう、極悪魔術師プレイとかも面白いかもしれない。


このように、多様なスキルのなかから、自分がやりたいロールプレイにあった技術を極めることで、プレイヤーは"何者にでもなることができる"のだ。

Skyrimの世界なら思う存分「悪さ」ができる

とまぁ、ここまで「Skyrimで悪い奴になる方法」ばかり紹介してしまっているが、先述したように、現実世界でしてはいけないことは、基本的にこのゲームにおいてもしてはいけないことである。

そしてだからこそ、このゲームでは「徹底的に悪に染まることだって出来る」ということが、大きな魅力になりうるのである。

Skyrimでの犯罪行為には結構重い刑罰が設定されている。罰金はかなりの金額になるし、投獄されると、期間に応じてスキルレベルが下がってしまうなどのペナルティが発生する。

だが、それゆえに犯罪行為の背徳感がすごい。もう本当にしちゃいけないことをしている感がとんでもなく快感なのだ。

そして、こんな言い方はちょっと冷めているかもしれないが、Skyrimの世界でどれだけの悪事を重ねようが、現実世界でコントローラーを握りしめているあなたが警察に捕まるなんてことはあり得ない。だって、ゲームなんだから。

せっかくゲームの世界なんだから、現実世界では決して出来ないダーティな生き方を、Skyrimの世界に降り立ったもう一人の自分にやらせてみて、その行く末を見守るのも、結構面白いのではなかろうか。

それにSkyrimでのあなたは、ドラゴンを討ち滅ぼすことができるほどの強大な力の持ち主なのだから、レベルを上げてうまく立ち回ることさえできれば、そこらの衛兵相手に手こずってそう易々と捕まるようなことはないはずだ。

MOD導入でさらにSkyrimを楽しめる

Skyrimには無数のMODが存在している。

MODというのは簡単に言えばゲーム内に新しい要素を追加する非公式パッチのようなもので、Skyrimには様々なユーザーが開発したMODが無数に存在している。

そしてSkyrimが(というより開発元のBethesda Game Studios自体がそうなのだが)このMODの使用を公式に歓迎しているという特徴がある。

MODには単にちょっとした武器や防具を追加するものから、NPCの見た目をきれいにしてくれるもの、果てはSkyrimのゲームをベースにして作成された超ボリュームのオリジナルストーリーを追加するMODまで存在する。有志が作成した多彩なMODが、このゲームの遊びを無限大に広げてくれることだろう。(※ただし、基本的に導入できるMODの数はPC版の方が圧倒的に多い。PS4版でも十分楽しめるタイトルだが、もし可能であればPC版の購入をお勧めしたい。)

例えば、私がプレイしている盗賊、暗殺者キャラクターには、「Armor of Intrigue」というMODで追加したおしゃれ防具を着せて、より雰囲気のあるロールプレイを楽しんでいる。


正直MODについて語りだしたら、読み終えるのにとんでもない時間のかかる文字数お化けの記事が出来上がってしまうし、まずはバニラ(MODが入っていない状態)でのプレイをオススメしたいので、詳細は割愛させていただく。

Skyrimでもう一つの人生を楽しもう


結局、「みんなもSkyrimで犯罪しようや…」みたいな趣旨になってしまった気がしなくもないが、このゲームを紹介するときに"一番推していきたい部分"はそこなのである。

Skyrimではその圧倒的な自由度の高さが故、主人公がどんな人生を歩んでいくかが、プレイヤー自身に大きく委ねられている。人々を救ってまわる正義の味方になるもよし、悪の道に堕ちて犯罪行為の背徳感に浸るもよしだ。Skyrimの世界であなたが操作するキャラクターは、魔王を倒すために伝説の剣を手に取って冒険の旅をする勇者でもなく、とらわれた姫を助けるために茸の化け物を踏みつけながら爆走する配管工でもない。

Skyrimの世界に降り立つのは、まぎれもない"あなた自身"だ。

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