見出し画像

自己調整学習を前提とした「自由進度学習」



最近、自由進度学習が流行り始めているけど、その前提部分として「自己調整学習」を押さえておく必要があるなぁと感じています。

というのも、自由進度という名のほったらかしになっていて、ある意味タブレットandドリルにお任せしている状態になってしまったり、用意した教材群をただ進めるだけの学習になっている場合があるんじゃないかと思っています。

自己調整が前提にない自由進度学習は「用意した階段を自由に登ってね」と言われているような感覚で、ただひたすらにドリルという名の階段を登り続ける学習の形はしんどいなぁと。

それは、一斉授業より、それぞれのペースが尊重される部分は良いかもしれない。だけど、いずれ共に学ぶ豊かさが感じられなくて、疲れてくる人もいるなぁと思う。

共同的な学び(一斉授業)も必要で、そこでは見方・考え方を働かせて、生活を教科の眼差しで見つめ直すことが必要。

その上で、個別の時間は、自由進度にやるだけでなく、自己調整学習という意識を持ってやる必要があるんだと思っています。

自己調整学習とは、リソース(道具、教材)、認知(視点・視野を広げる)、情動(気分転換とか)などを調整し、自分の動機などをメタ認知的にモニタリングしながら進めていく学習のこと。

言わば、自分に合った学び方を学ぶ学習の形とも言えるかもしれない。

僕が良いなぁと思う、共同的な学びもミックスされた自己調整学習は、さっきの階段の例と比べたらもっと自由度があるイメージで、例えば丘や山を登っているようなイメージ。

導く大人がいて、それについて行く人たちがいたり、その導きにはのらず、自分の別ルートを行ってみようとする人がいたり、
途中で惹かれるものがあって、そこから派生して活動している人がいたり、
登ることに疲れて、どういう登り方が良いかを考えている人がいる。
いろんな人がいることを前提に、集団で振り返りながら、全体としてどのような形が良いか決めて行く。


自由進度学習を通して、自己調整の能力(自己効力感)を育んでいくことが、自分が主体として学び生き続ける上で大事で、そうやって自分が学びたいことを学びたいようにやっている状態が幸せに繋がって行くんだと思う。

もう少し、自己調整学習について探究したいなぁと思っているところで、以下の動画を発見。

概念的な部分が短い動画ですごくわかりやすく整理されています。しばらく動画を見てからこの方の本も読んでみようかなぁ〜と思っています。

https://youtu.be/VlDYJloAe0Y?si=lMKo6Ws5Ea7xAcHk


https://a.co/2qppCa2

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?