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2023.3.24 「実質賃金」で考える 三橋貴明氏

国民に痛みを強いる「俺、格好いい」の政治家は普通に落選させよう【三橋TV 第681回】 2023.03.24

https://youtu.be/ACbz1pn-Az0

(「ジャン・ジャック・ルソー」の「前編」はこちら↓から )

2:06~


「社会契約説」「人民主権説」を唱えた、社会主義者「ルソー」のユートピアニズム


三橋氏
「ジャン・ジャック・ルソー」ってね、年上女性にめちゃめちゃモテたの。
写真見たらわかると思うんだけど、すごい「柔和」なんですよね。

高家氏
「柔和」?

三橋氏
「柔和」。柔らか〜い、美青年なんですよね。

高家氏
ふぅ〜ん、ジャニーズみたいな?

三橋氏
そうね、そのくせ、頭めちゃめちゃ良くて、音楽の才能もあって、っていう非常に多才な人だったんです。
本人はね、非常に不幸な人生だと思ってたんだろうけどね、そういう彼がですね、「世界変えちゃった」。

だから「共産革命」って、あれも「既存の秩序をぶち壊す」って話なんだけど、それ、ぶち壊して、一種の「ユートピア」ね、
つまり「労働者がのコミュニティが、資本を保有して、資本家を倒して」ってところだけど、それで、その「理想の原始共産社会」的な、「素敵な世界が出来上がるはずだ」みたいなのが、これが「マルクス」の「歴史観」なんだけど、
思いっきり「ルソー」の影響を受けてるんですよね。

高家氏
そうなんですね、へぇ〜。

ナチス、毛沢東、ポル・ポトにも「ユートピアニズム」があった


三橋氏
そうそう。
要はね、「ユートピアニズム」ってのは基本的に「国家全体で考えた場合」は、ほぼ「嘘」ですね。
「ナチス」もそうなんですよね。

高家氏
えっ、「ナチス」にもつながるんですか?

三橋氏
うん、「ナチス」の「ユートピアニズム」です。

つまり、「ドイツ民族の」その「生存権」を「東方 ロシアに求めるべきだ」みたいな感じで、それで、それが「一般史である」と、「ドイツ国民の」と。
「それを我々は行使するんだ」という感じで、「世界を破壊」してくるね。

で、「毛沢東」もそうですよ。「ポル・ポト」なんかもそうです。

に我々(日本)したって、そのそもそも「国民主権国家」っていうのがミスの始まりだから、「フランス革命」以降なんで。

「不幸な生い立ち」が「ユートピアニズム」を作る?


まぁ、ほぼ全ての人類が、ほぼ全てです、なんか独立してなんか住んでる方々ね、コミュニティでそういう方々は別なんでしょうけど、まあ残ってるのかな、そういう方々って、わからないんだけど、
基本的には「ほぼ全員人民が」??だったのが「ジャン・ジャック・ルソー」。

片や「全体主義の神」であり、片や「民主主義の神」という、不思議な人なんですよ。

高家氏
「なんでそういう考えに至ったのか」聞いたら、結構わかるって感じなんですか?

三橋氏
わかります、わかりますというか、要は「不幸」ですよね。
「不幸」だったんですよ、本当に。また「時代」、ってのもありますけど。
ということでぜひこちら、皆さんご入会いただいて、視聴していただければと思います。

「実質賃金の下落」と、「輸入物価上昇」と「消費税増税」


さあ、今日はですね、「実質賃金」です。

日本の「実質賃金の推移」です。「対前年比」なんですけど、‥こうなっちゃったぁ。

「対前年比」で「-4.1%」。これが「23年」の「1月」ですね、直近ですけども。
すごい「下落」になってしまいましたね。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
もう一つ、同じぐらい下落してる時ない?これ。

高家氏
14年?

三橋氏
そう。14年 4月。

高家氏
​​「消費税」の?

三橋氏
はい。

ということでブログのエントリーでございますけれども、これはですね、3月4日に書いたのね、「実施賃金下落と輸入物価上昇と消費税増税」というエントリー書いたんですけどね、
この中で「実質賃金の下落」を取り上げております。

でね、これね、私「安倍政権」の時に、なんか「実質賃金下がってるじゃないか」と、「安倍、まともに財政政策やれ」みたいに批判したら、
「いや、実施賃金が下がってるのは、就業者数が増えてるからだよ」っていうヘンテコな反論されてびっくりしたんだけど。

「就業者数」が増えてるんですよ?下がるだろう?? 「名目賃金」で「実施賃金」じゃねえだろう、みたいな。

今「実質賃金」が下がってる原因は?


しかも「消費税増税」でバーンって「実施賃金下がってる」ということは、「じゃあその時、就業者数がめちゃめちゃ増えたんか?」と。
あるいは、今ですね、「今めちゃめちゃ実質賃金下がってます」けど、「あ、ということは、就業者数が結構増えたんだね〜」みたいなね、

高家氏
えっ? でも、

三橋氏
増えてねぇわ。「皮肉」を言いたくなる、「皮肉」ですよ。

バカなのか、おまえら‥って、バカなんだろうけど、真面目に考えてないんだろうけど、
「実施賃金」ってそもそもね、「生産性」で決まるんです、本来は。

ということで、その話をしたかったのだよ。

「豊かになる」っていうのは、これは「お金が増えること」じゃありません。

高家氏
「何が」増えることですか?

三橋氏
「所得」です、「所得」。

「豊かになる」=「お金が増えること」ではなく「所得が増える」こと


だって高家さん、「お金増えたら豊かになる」っーんだったら、銀行行って「10億円」ぐらい借りてこればいいじゃん?

高家氏
確かに。

三橋氏
家の中、札束積み上げとけばいい。
(でも、それって)「豊かになってない」よね?

高家氏
なってないです。

三橋氏
なってないよね? 「返済」しなくちゃいけない。

だから「所得が増えること」、すなわち「働いて稼ぐ所得」、もちろん「金融所得」ってのもあるんだけど、基本的には「労働による所得」。

私なんかあれですからね、なんかバリバリ「労働者」ですからね、だって「金融所得」1円もないもん。

高家氏
「しゃべり」と「これ」(パソコン)ですか?

三橋氏
それもあるけれども、「働いてる」ってこと、だから「日本」でしか暮らせませんよね、仕事「日本語」で喋ってるし、仕事してるし、
これ「金融所得」だと、どこに住んでもいいんだよね、
「配当金」とか、別にどこに住んでたって、「受けられる」でしょ?
そういう所得、1円もありません。私は。

「金融所得(配当金など)」を持っていると、ポジショントークになってしまう


高家氏
持とうと思ったことはないんですか?

三橋氏
あえてこうしてるの。
ポジショントークすることになっちゃうじゃん。

高家氏
ポジショントーク?

三橋氏
例えば「株式を持ってる」、そこから「所得を受けてる」となると、やっぱ、その会社ね、を褒め称えようとするわけです。

高家氏
なるほど。

三橋氏
「みんな、この株いいよ〜」。

高家氏
みんな買うし?

三橋氏
「キャピタルゲイン?」みたいな、そうなるじゃないですか?

高家氏
なるほど。

三橋氏
絶対なると思う、人間だから。私だって別に聖人君主なわけじゃないんだから。
だから絶対「そういう所得は得ない」って決めてんの。
だから、働くしかないんだけど。

「所得」は、「給料」が増えるだけじゃダメ


で、その「所得」って、「給与給料」の「額面の金額が増える」だけじゃダメだよね?
だって「給料が10%増えました」、反対側で「物価が20%上がってた」ら、どうなるの?

高家氏
マイナスです。

三橋氏
マイナスですよ。
つまり、高家さんが稼ぐ「所得」で買える、「財」や「サービス」が「減ってく」ってことだから、それは「貧困化だろ、逆に」ということで、
「実施賃金ー」ってのを、ずっと「安倍政権」その前からだね、「民主党政権」の頃からずっと言ってきたんです。
言ってきたんだけど、かいもなく、ひたすら下がってたんだけど、ひたすら下がったんだけど‥。

基本的に「豊かになる」っていうのは、「実質賃金が増える」ことなんです、「実質の所得が増える」こと。

「実質の所得が増えること」が大事


そのためにはどうしたらいいんですか?

「生産性の向上」なんです。

高家氏
はい。

三橋氏
つまり、「生産者」が、まず「所得1」でスタート。
で、ここでですね、これ「生産=所得」ね、「GDP 三面等価の原則」によって。

で、「生産が2倍になりました」「所得2倍になりました」。
「え、なんで?」、「物価が2倍になったから〜」これ、ダメだよね。

「それはあかんだろう」と、その「金額だけじゃない」と。
ということで、この「生産者」が「前よりも2倍の「量」の生産ができる」ようになって、はじめて「実施賃金は上がる」んです。

高家氏
はい。

三橋氏
「金額」じゃなくて「量」なんです。

だからまあ高家さんに対する「需要」が「無限大」だとして、めちゃくちゃTV出た後に、どっか別のYouTubeチャンネル出て、ということができたら、同じ金額だったら、その時に「2倍になる」でしょ。
高家さん、もう(三橋TVの)従業員だから、単体では払わないんだけど、そういうことなんですね。

「生産性を向上する」には、「投資」あるのみ


で、その「生産性向上」のためには、どうしたらいいんですか?と。
どうしたらいいんでしょう?

もう、これ「投資あるのみ」なんです、本来は。「設備投資」「公共投資」「人材投資」「技術投資」。

一番、やっぱり分かりやすいのは「土木業」。
これ、この人「つるはし」持ってますけど、「つるはし」と、あと「スコップ」で「土木作業やってます」と。

高家氏
ああ、それを「機械」に?

三橋氏
それを「ブルドーザー」にする、と。
すると、同じ人間が動いた「同じ時間」動いたとしても、「土木の生産量」って「激増する」でしょ?

高家氏
確かに。

「インフラ」は結構重要


三橋氏
あるいは、これ「インフラ」も重要で、「運送サービス」とかですね、
だから「道」が「凸凹の道しかありません」と、で、「ダイハツ車しかありません」と、「ダイハツ車に荷物載せて、人間がえっちらこっちらと歩く」と、「東京」から「大阪」まで。

高家氏
相当かかりますよね?

三橋氏
相当かかります。
それが「高速道路できました」と、さらに「大型トラックできました」と。
それでそこに荷物詰めてビューンと運んじゃったら、これ「生産性」何倍ですね、何倍どころじゃないね、「数百倍」とか
「数千倍」の世界だと思う。
これ論理的には「数百倍数、千倍」の所得もらっていいんですよ、ということになるんですね。

「実質賃金」は「生産性」で決まるが、「外部要因」が2つある


つまり基本的に「実施賃金」ってのは「生産性」で変わるんです、が、ここに「外部要因」として影響を与えるものが「2つ」だけあるんですよ。
「実際賃金上げる」にしても「下げる」にしても。
「2つ」だけある。

高家氏
「2つ」?

三橋氏
「2つ」しかないです、逆に。

この「2つ」を除くと、基本的に「生産性」で100%、決まります。
何でしょう?

高家氏
えぇ〜。

三橋氏
さっき見たじゃん。これ、「実質賃金の推移」ですね。
まぁ「上がった」のはちょっと置いといて、「2回、大きく下がってる」でしょ。

高家氏
えっ、「税金」ってことですか?

三橋氏
「消費税増税は実質賃金を下げます」。

外部要因 ① 消費税


なぜならば、「消費税」が「増税」されると、もちろん「事業者」がね、「納税義務者」だけども、「転嫁」しちゃうもん、特に「最終小売価格」は。

ということは、「生産性と関係なしに、一方的に、価格が上がった」上に、「我々の所得が増えるわけじゃない」ってことなんです。

高家氏
確かに。

三橋氏
「政府が持ってっちゃう」。

だから「消費税を増税する」と、「物価の上昇によって、実質賃金が下がっちゃう」。
これ「物価」が「単純に上がる」だけだったら、「生産者の所得も増えてる」んですよ。

高家氏
はい。

三橋氏
それはそれでいいの。
いいんだけど、「消費税増税」の場合は「物価が上がった」ことによって、我々「たくさん支払わなくちゃいけなくなる」。

その「たくさん支払った分」は「政府が持ってっちゃって、それ「国債と相殺」して、ぎゅっと消す」だけなんです。
これは「実質賃金を下げる」というか、「下げた」わけね。

高家氏
はい。

外部要因 ② 輸入物価


三橋氏
「2つ目」が、これね。

高家氏
「輸入物価」?

三橋氏
「輸入物価の上昇」っていうのも、確かに「物価が上がりますよね」と。
でも、「生産者」「日本の国民の生産者」の「所得」は、一?、増えてます」

高家氏
はい。

三橋氏
でも「支払い」は増えるから「実質賃金」が「大幅に下落する」と。
この「2つ」だけだと思う。


続きはYouTubeで確認 🐈

https://youtu.be/ACbz1pn-Az0


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