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2023.7.14 「消費税の正体」と「自己責任論」 三橋貴明氏 

消費税の真相 パワーが弱い者に損をさせ「それって自己責任でしょ」【三橋TV 第729回】 2023.07.14

https://youtu.be/vpIldy5FkFU

1:23~


会社の「消費税」は、「利益」と、ほとんど「人件費」にかかっている

三橋氏
今日はね、「消費税の正体」について、お話したい。

高家氏
はい。

三橋氏
私、これに気づいた自分を褒めたい。

高家氏
え〜、今まで言ってなかったことですか?

三橋氏
言ってなかったし、考えたこともなかった。超〜納得します。

もちろんあれよ、「消費税」ってのは「間接税」じゃなくて「直接税」です
あるいは「事業者税」です。

で、「付加価値」に「かかってます」

「付加価値にかかってます」っていうのは、「具体的な利益」と、「非課税仕入れ」ですね、
この「合計」に「かかってます」。
まぁ「人件費」だよね、ほとんど。

「応用負担の原則」により「免税」はあるべき


あの「インボイス制度」が導入される予定になって、苦しむ予定になっている「免税事業者」の方々は、
これはね、「益税」でも「預かり金」でも、何でもなくて、
それで単にその「所得が低いから、免税されていた」という、
だから「住民税非課税世帯」と同じだよね、

高家氏
はい。

三橋氏
「というだけに過ぎない」とか、色々話してきましたけどね、

高家氏
うん。

三橋氏
あのね、「所得税」とか「法人税」って、「応能負担の原則」に基づいた「税金」なのね。

高家氏
はい。

三橋氏
だから、「所得が多い人」はその「税金をいっぱい払ってください」「所得が低い人は、税金払わなくていいですよ」と。

「法人」の場合は 「利益が大きかった」ら、そこから利益は「税金払ってください」と。
「利益、出せないような苦しい状況」だったら、「赤字」ってことだけど「法人税、払わなくていいですよ」
厳密には、「法人事業税」かな、「7万円ぐらいだけ、払えばいいですよ」ということで、

ほらなんか 税金として「温かみ」がない?

高家氏
ほぉ〜ぅ、温かみ?

「温かみ」は、「共同体」(国家)維持に不可欠


三橋氏

温かみ。
つまり、その「所得が低い人」は「そんな、だから、税金取りませんから」と、でも「多少は、ちょっと払ってくださいね」と。
こうやって、その「税金取らない」から、もっとこう「所得増やして」、そしたら「たくさん税金払ってください」という話でしょ?
「温かみ」があるじゃないですか。

高家氏
はい。

三橋氏
これと「真逆」なのが、前も話したけど「人頭税」ね。
とにかく「人間の頭があるんだったら、いくら税金払いなさい」という話で、「温かみ」が全くないんだよね。 

高家氏
うんうん。

三橋氏
「消費税」どっちだ〜?

高家氏
消費税?

三橋氏
温かみ「ない」よね。

高家氏
はい。

三橋氏
もちろん「免税事業者」ってのは、今まで「免税」制度だったんだけど、元々は、もっと暖かかったんだよ?

高家氏
どんな風にですか?

三橋氏
だって「課税売上3000万円以下の人」は「税金払わなくてよかった」の、「消費税」を。
今は「1000万円以下」に下がっちゃったり、あの時でも大変だったんだからね、「3000万」が「1000万円」に下がっただけで。

高家氏
どう大変だったんですか?

三橋氏
だって、例えば「売上2000万円」とか「1500万円」とか「2100万円」の人たちが、一斉に「消費税を納めることになった」から、大打撃。

高家氏
え、それ、いつですか?

三橋氏
いつだったかな〜、覚えてない。「2000年」ぐらいだったかな。

高家氏
はい。

免税 : 課税事業者3000万以下 → 1000万円以下 → インボイスにより「なし」


三橋氏

で、それをあの時「1000万円」に下げたのね、要は「免税事業者の枠」を。
「温かみ」が、失ってったんだけど、

今度そこに「インボイ制度」を導入して、その人たちを「廃業に追い込む」か、もしくは「納税させる」ということで、「温かみがどんどんなくなってく」んだけど、 

高家氏
はい。

三橋氏
そもそもね、こういう話ですよね、というのはですね、ブログで書いたんですけどね、

「消費税と自己責任論」「7月3日」です。
あの「財務省」って、その「消費税」についてですね、なんて説明しているかというと、こうなんですよね。

「事業者に課される消費税相当額は、コストとして販売価格に織り込まれ、最終的には消費者が負担することが予定されています」

高家氏
はい。

「〜と、予定されております」、変な委員会で、都合のいい「意味の後付け」をする


三橋氏

「法律で定めております」じゃないんですよね。

高家氏
う〜ん。
「事業者」が「飲んでもいい」ってことですか?

三橋氏
「どっちでもいいですよ」、というなんですよ。
で、これがね、本当にね「財務省」の「もっと知りたい税のこと」で書いてあるのね、「消費税の説明」ってことで。

じゃあ「予定」ってことは、だから「政府」としては「お好きにどうぞ」ってことですよね。

高家氏
はい。

三橋氏
だからその「消費税」相当額を「コスト」として「販売価格に織り込んで」
それで要は「売価を上げる」って事は、

「できる」人は、全然問題ないですよね 。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
じゃあ「できない人は、どうなるんですか」?

 「それは、売価を上げられないあなたの「自己責任」でしょ?」という発想になってるの、これ。

高家氏
えぇ〜。

「自己責任論」に持ち込むやり方はうまい


三橋氏

だってそう言ってるんだもん、これ、「予定」。
ここがね「法律で定められてる」(って書いてある)んだったら、「全員一斉に上げなさい」という話になるから、まだわかるわけ。

でも、実際「価格」って「市場競争によって決まっちゃう」から、だから、そもそもこの「論理」自体が、これ「成り立たない」ですよね。

で、現実に、「消費税の増税分を、売価に乗っけられない人たち」は、いっぱいいるわけですよ。

「その人たちは、苦しいですね」と、あるいは「免税事業者が、インボイスが導入されて、課税事業者になりました」と。
「価格、上げられない」と。

「あぁ、可哀想ですね」「大変ですね」、
「でもそれは、その程度の事業しかやって来なかった皆さんの 自己責任でしょ?」
という形で、「何の責任も負いませんよ」と、言ってるわけですね。

つまり「消費税」って、「自己責任論」が「前提」なんですよ。

高家氏
はぁ〜。

三橋氏
わかります?

高家氏
なんとなく。

「定められています」とは言えないから、「予定されています」でイメージを利用


三橋氏

本当に、本当に、全員守り(守らせたい)たいんだったら、規制しなくちゃダメですよ(ね?)。

高家氏
うんうん。

三橋氏
でもそれ、現実「できない」の。
なぜかというと、例えば、今例えば、私がですよ、まあ「これ」(棒)を「1万円で売ってます」と。
「1万円」が「妥当かどうか」なんて「誰にもわかんない」んだよ。
「売れれば、妥当」なんだよ。

高家氏
うんうんうん。

三橋氏
で、例えば「10%」を、ここに「消費税」かけると「1万1000円に値上げしなさい」と法律作ったところで、
「え、あ、これは価格 9000円なんで(ヤンキー風)」って、私が言ったらどうなります?

高家氏
9000円です。

三橋氏
(9000円に消費税をかけた)9900円になります。

てなると、値下げを、素直に「10000円」から「11000円」にした人と、
私は「これ9000円なんで」、値下げしたから「9900円ね」ってやったら、こっちの方が「価格競争力」持っちゃうでしょ?

高家氏
はい。

三橋氏
私の方が。

高家氏
うん。

三橋氏
それをね、「防ぐことは不可能」です。

高家氏
うんうんうん。

最終価格を、調整する‥、商売人なら、「やっている」


三橋氏

「勝手」ですから、「売り手」の。
これはね「絶対に1万円で売りなさい」って、「法律で定められてる」ってんならいいですよ? 
「統制経済」じゃないんだから、そんなことできないよね。

高家氏
はい。

三橋氏
だけどこれは安藤先生がですね、なんかすごい長い寄稿書かれたんですけど、これぜひ読んでいただきたいんですけど、

「長周新聞」かな、に「インボイス制度の問題点と、消費税の疑問」「嘘にまみれた消費税の闇」ってことで、
長い寄稿を書かれてて、これでもうほぼ ちょっと輸出管向けの部分はちょっとご本人も書かれてますけど、ちょっとページが 足りなくてかけられてないんだけど、
もう、ほぼ「消費税」とか「インボイボスの問題」っていうのは、ここで知ることができますけど、
ここでね、最近安藤先生が強調されているこの話をしたいのね。

高家氏
はい。 

三橋氏
実は我々の「ビジネス」って、「適正な経費や原価」に「適正な利潤を乗っけて」それで「適正な売価になってる」と、「売り値」ですね、と、みんな「誤解してる」んですよね。 

そんなことありえないですよ。

高家氏
はい。

三橋氏
あの、これ「力関係」です。

例えばじゃあ、「適正な売価」を決めてくれるのは、っていうか「売価」に対してパワー持ってるのは、まぁ「売り値」ね、
「販売価格」、要は。
「販売価格に対してパワーもってる」のは、誰〜だ? 

高家氏
「消費者」

三橋氏
お、すげぇな、その通りだよ。
あるいは「市場」だよね。

高家氏
はい。

三橋氏
そう、「消費者が納得しなかった」ら「買うわけない」ですよね。
そうなんです。
だから「企業」と「消費者」の「パワーゲーム」があるんですよ、そこに。
売価を決めるだけで。

高家氏
ふぅ〜ん。

「市場」は「パワーゲーム」で成り立つ構造


三橋氏

じゃあ、「上場企業」で、これ、大きなヒントだけど、「上場企業で、適正な利潤に対してパワーを持ってる人」は、
誰〜だ?

高家氏
え、誰ですか?

三橋氏
「株主」です。

高家氏
株主〜。

三橋氏
「株主」は「自分の利益を最大化したい」わけなので、「できるだけ配当金をよこせ」と、
そのためには、「利潤を拡大しろ」という形の圧力を、常にかけるんです。

高家氏
ふぅ〜ん。

三橋氏
じゃあ、「適正な経費、原価」
ここについての、その「企業」サイドと、その競争している、「パワーゲームやってる」のは誰でしょうね?

「適正な経費」は、わかるでしょ?

高家氏
「適正な経費」?
 
三橋氏
「従業員」ですよ、「人件費」ですよ。

高家氏
あぁ〜、人件費。なるほど。

三橋氏
あるいは「原価」ってのは、「仕入れ先」ですよ、「仕入れ先」。

ということはですね、私が企業だったとして、この「3つ」考えただけで、
まず。「市場」や「消費者」、さらには「株主」、あ、うち上場してないけど「株主」
そして「従業員」や「仕入れ先」って、この3者と、「パワー ゲーム」やってるわけです。

その結果、「数字」は全部、決まるの。

高家氏
はい。

三橋氏
どうですか、これ「現実のビジネス」だよ。

高家氏
確かに。

パワーゲームは、日常生活いろんなところにある、特に昨今


三橋氏

はい、だから高家さんが、ものすごく人気が出てですよ、それで「高家さんがいないと、この番組成り立たない」となったら、
高家さんは、私に対して「ちょっと、私の給料を倍にして」っていうようなことが、言えるわけですよ。

高家氏
あぁ〜、なるほど。

三橋氏
そこでパワーゲームがあるわけですよね、例えばですよ。ということです。

だから、こんなこと「起こり得ない」ですよね、絶対に。
その「適正なもの」は、「一つもないん」です、「パワーゲームで決まるだけ」なんです。

でも、これに基づいて「適正な売価が成立してるんでしょ」と。
そこで「10%の消費税」乗っけて、「適正な販売価格があるんじゃないですか?」という誤解をしているから、

だから「これが乗ったところで、何の問題もないでしょ?」という話を、みんな信じ込んでるわけなんです。

高家氏
ほぉ〜。

三橋氏
というのが、安藤先生が指摘されてるのね。

「でも、現実は違うじゃないか」ということで、で、つまり要は、簡単に言うとだから「パワーがない人が損するんですよ」。
 
高家氏
うんうんうん。

三橋氏

「パワーがない」人

この、例えば「人件費」、「人件費の買い叩き」
つまり、「給料を安くする」、それって「適正な給料なのかどうか」そもそも、わからないんだけども、
とりあえず、例えば、あの「失業者が多い時」ってのは、圧倒的に「企業側」がパワーを持ちます

高家氏
うぅ〜ん。

三橋氏
「買い叩ける」の、「労働者」を。

で、さらには「下請け叩き」ね、
もちろん、その「下請け」さんがですよ、オンリーワンで、「もう絶対、そこしか作れない」ような「製品」作ってて、
で、もう「好き勝手に、価格決めてくる」ってなると、こっち側が弱くなるんですよ。

高家氏
あぁ〜。

「買い叩く」なんて、昔の日本人は、やる人「下品」に感じてたもんね、ヤクザ以外


三橋氏

でも、こっち側が、ものすごいバイヤーでですよ、
それで「何、お前んとこその価格? じゃあ、あっちから調達するわ」って、できるんだったら、向こう側が弱くなっちゃう。

その時に、私たち、私がね、自分でも「適正な価格」で、「仕入れ先から物を買った」として、「向こう」にとって、「適正」なんですかね、それは。 

高家氏
分からないです。

三橋氏
分からないですよね。
「適正」かもしれないんだけど、めちゃめちゃ脅されて、「ちょっと、あっちに変えるから」って言われて、「分かりました」 「ちょっと待って、じゃあこんだけ値引きしますから」ってやってたとしたら、もう「適正じゃない」よ。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
あるいは、その「利潤」ですよ。

高家氏
はい。

三橋氏
だって「適正な利潤」が、「常に成立する」んだったら、「若手企業なんか存在しねぇ」じゃねえか、って話です。

だから「現実のビジネス」っていうのは、そのまあ「仕入先」、あるいは「従業員」とか、あるいはその「株主」のケースも あるし、
あと「一番大きい」の、やっぱ「消費者」だと思うんだけどね、「市場」っていう。
そういう様々な、その「ステークホルダー」との間の「パワー ゲーム」で成り立ってるんですよ。

「〜と、予定されています」の文章(法律には書いていない)を、ガイドブックに入れるために開いた委員会の意図


だから、だから、その例えば「消費税を上げました」って時に、それがちゃんと「販売価格」に、その、あの「適用できるかどうか」、まあ要は「値上げできるか、どうか」です。

そんなもん、わかんないんです。

高家氏
うん。

三橋氏
だから「財務省」も「値上げをすることになってます」とか、書けないわけ。

だから、さっきのようにね、この「負担することが「予定」されています」と書かざるを得ないんだけど、
「予定」ってことは、だから別に「あ、切り捨ててもいいんだよね」と(理解してないといけない)。

つまり、「うちは、あげられないんですけど大変ですね」、「もっと競争力をつけたらいかがですか」、
「えっ、できない? それはあなたの会社の自己責任でしょ」って話になっちゃう、
だって、そうとしか解釈できない。

これ、本当に守る気だったら、「価格」を全て「統制」しなくちゃいけないんです。
(でも、それはしない、というか独裁国家でないとできない)

高家氏
はい

三橋氏
で、「消費税が上がりました」って言ったら、「全員して、あげなさい」と。
そこで、あの、何でしょう、「俺、値下げした上に、消費税乗っけてるから、安くなりますよ」と(は)「やっちゃダメですよ〜」って言ったって、
「できるわけねぇだろ、ソ連じゃねぇんだから」、ということなんです。

ホモサピエンスと消費税


で、この「消費税の問題」を見るとね、いろいろ分かってきたんだけど、これはね、「7月4日」のブログ「ホモサピエンスと消費税」でございますね。
 

あの、そもそも我々って、「人間一人」だと、その「何の権利も持ってません」からね、「無人島」にいる時は何の権利もなかったですからね。

高家氏
はい。

三橋氏
それ、「共同体があるから」、だから「権利を認めてもらってる」んですよね。

ただこれ ちょっと余談なんだけど、だから「人間は、生まれながらにして、何の権利も持ってないんです」っていうのが、私の意見、というか、これ「事実」だと思う、「普遍性」があると思うんだけど。

高家氏
はい。

三橋氏
それに反発したのが、「欧州」の「啓蒙家」達だったのね。

高家氏
あぁ。

三橋氏
彼らは、「そんなことはない」と。
「人間は、生まれながらに」、例えば「生存権」とかね、そういう「自然権を持ってるんだ」とね、
あの「自然の権利」、「ネイチャーライト」ですね、
「自然の権利、持ってるんだ」と、言ったわけですね。

高家氏
はい。

三橋氏
で、その時にみんな「疑問」に思ったわけ。
「その権利って、誰が認めてくれるの?」と。

高家氏
はい。

三橋氏
だから、「誰が認めた」と思います?

高家氏
「神」

三橋氏
そう。「創造主(神)が認めてくれた権利を、持ってるんだよ」と。

高家氏
はぁぁ〜。

三橋氏
でも 我々って「キリスト教徒」じゃないんで、「日本人」って。

高家氏
だから、「ピンとこない」んですか?

三橋氏
「ピンとこない」っていうか、おかしいでしょ、「創造主」ってなんだよ。
お前ら、知ってるかも れないけど、俺ら(日本)いないんだよ、そんなものは。

ということで、だから、「普遍的じゃない」のね、「自然権」ってのは。

高家氏
はい。

三橋氏
まあ、なんか日本人「自然権」とか、「基本的人権」とか、大好きだけどね。
「大好き」ですよ。

高家氏
どうしてですか?

三橋氏
知らない。こういうこと考えないからじゃない?
そんなものないよ、私に言わせれば。

で、たまたま、日本って「国家がまとまった」から、「権利を認める」というぐらいのレベルには。
(今は)相当まともじゃなくなってきてるけど、
だから我々は、「生存権」とか「認めてもらってると」いうにすぎない、ですよね。

日本の御先祖様は、共同体を守るため、皆が貨幣空間的なイメージでの利益を考えて、動いて、奉仕していた。


これ、なんか「反発」する? みんな。
「反発してる人」結構いる?
これ、「事実」だと思うよ。

高家氏
はい。 

三橋氏
で、さらには、「生産性高く、豊かに暮らす」ためには、その「共同体」ないと、話にならない
特に、「言語が同じ、共同体」。 

あの「バベルの塔」じゃないんだけど、「言語」バラバラだったら、「共同体」があっても「生産性」なんか「上がらない」。 
ちなみに、あの「バベルの塔」ってのは、「神」に近づこうとしたね、「メソポタミアの方々」が、
その時に「神」が怒って、それで「雷」を落として、それで 「塔を壊した」上に、「言葉が通じなくさせた」、そういう物語なんです。

高家氏
はぁ〜。

三橋氏
それ(言語がバラバラになっちゃうと)、「連携できない」し、「生産性」、「高い生産もできなくなっちゃう」ということですね。

「共同体」があると「連携」できるので、「高い生産性」と「安全保障」が作れる


あとは「安全保障」ね。
ということで、「権利の認定」「生産性の向上」と、これは「豊かに暮らす」ってことです、
イコール、そして「安全保障」のために、今、「共同体」っていうのが必要ですし、

それは、最初は、なかったですよね。 
「旧石器時代」とかは、多分、数人とか、精精「10人ぐらいのグループ」で、「マンモス」とか狩ってたんだけど、それがまあ、だんだん、こうなんですよね、「定着する」ようになってって
で、なんか「農耕」始めて、と、「農耕」始めて、ちなみに「農耕を始めた」ことについて、「サピエンス全史」を書いた、ちょっと名前忘れましたけど、あの方はですね、

高家氏
あ、ノア・ハラリ(ユヴァル・ノア・ハラリ)さん?

三橋氏
あ、すげぇ、良く知ってるね。

高家氏
昔、よく見ました。

三橋氏
ノア・ハラリさんは、「人間は、小麦の家畜になった」って表現したのね。

高家氏
あぁ〜、読みました。

三橋氏
読みましたでしょ?
「日本人」だと「稲の家畜になった」みたいな感じですよ、いい事かどうか、ちょっと置いてですよ、
てか、すごいですね、「サピエンス全史」とか読んでるんだね。

高家氏
昔ですよ。でももう、すっかり忘れちゃいました。

三橋氏
ああ、家にあるから持ってきてあげるよ。

高家氏
あぁ、ありがとうございます。

「農耕時代」「農村社会」にも「共同体」の力は不可欠だった


三橋氏

それで、「農耕共同体」で、「農村社会」っての作ってって、それがだんだん大きくなってて、
やっぱり「農耕」をやると、考え「灌漑(かんがい)設備」とかね、あの「水路」とか、「貯水池」とか作んなくちゃ、
要は「大規模工事」が、必要になってくるから、
だから「国」っていうものになっていった、という話ですよね。

高家氏
はい。

三橋氏
で、これがね、「進歩なのか、退化なのか」、言う気はありません。 
ありませんが、とりあえず「ホモサピエンス」というのは、「賢い人」っていう意味なんですよ。

高家氏
ふ〜ん。「賢い人」?

三橋氏
多分その、歴史的に「ホモサピエンス」について、その多くの人間ってのはですね、「進化してきたんだろう」っていう風に認識してると思いますね。

高家氏
はい。

三橋氏
ちょっと私、あのいろんなところで「否定したい」ところあるんだけど、そんな話すると長くなるし、絶対あの結論出ないからやらないんだけど、

で、一応「進化」してきて、その「国家」っていう「共同体」ってのが、まあ一番「バランスいいんじゃないの」ぐらいで、我々、ここで生きてるわけです。

高家氏
はい。

三橋氏
その「共同体を、破壊する」っていうのはですね、これは「簡単」ですよね。
だから「共同体の力を、否定」して、あるいは、その「属してる人たちを、戦わせる」、前回の話じゃないんだけど。

高家氏
うんうんうん。

三橋氏
そして、それで「バラバラにしていく」と、「バラバラにしていく」、
できれば「言葉が通じなくしてあげる」と、一番いいですね。

高家氏
すごそうですね。

今、私たちの無意識での「共同体」、「守るべき範囲」は、政治、日本蔑視教育の影響で、どこまで縮小されているのだろう


三橋氏

「バベルの塔」じゃないですけど。
そうするとですね、「国家」が維持できなくなるから、「権利」もないし、「生産性が低い経済」で「安全保障もない」っていうような国で、我々暮らすことになるんだけど、
少なくとも「消費税」っていう「税金」ってのは、それは「人々をバラバラにする方向に、働いてる」わけなんですよ。

だって、「税金(消費税)」の根本が「自己責任論」なんだもん。

高家氏
はい。

三橋氏
これは、結構、怖い話ですよね。

さっきも言いましたけど、「所得税」とか「法人税」「法人税下げてきた」けど、
一応この「2つ」っていうのは、「応能負担」だから、安い方は「まぁ頑張ってください」「仲間なんだから」、
「そんな税金取れませんから」という発想がそこにあるんだけど、 「消費税」ないんだよね。

一応「免税事業者」それだったけど、その「最後の」その「壁」も「ぶち壊そうとしてる」と思うんですよ。 

高家氏
ふぅ〜ん。

三橋氏
つまり、もう「消費税って、何なのですか?」
つまり、我々は「ホモサピエンス」からですね、ほんまに「落ち込んでいく」「賢い人じゃなくなってくる」、
「ただの人になってく」っていう、そういうぐらいのインパクトがある、ぐらいの 「税金なんだなー」ってのが最近思うようになってきた。
どうです?

高家氏
でも、なんで、そうまでして「取ろうとするのかな?」って思うんですけど、壊してまで。

「財務省の文化」自体が、国民を苦しめる構造


三橋氏

壊してまで?
「財務省」「財務省の文化」があるわけですよ。
あれですよ、この間「中村裕之さん」が話してましたけど、その「95年」「武村正義」が、「財政危機宣言」やった時に、で、それをやらせたのは、そのもう、「あの方」ですよね。

高家氏
あの方?

三橋氏
最近話題の「斎藤次郎さん」です、斎藤次郎。「元 大蔵事務次官」ですけどね、
彼が「次官」だった時に、「吹き込んだ」という説が、ものすごく、こうやっぱり「信憑性が高い」よね。

「なんでそんなことやったか」というと、それはだから先輩から「財政は黒字でなければならない」「財政赤字は絶対に出しちゃいけない」って、こう教えられて、そのまま財務省の中で「出世」してって、「事務次官」になって、
で、その「竹村」に、ああいう発言とかされて、で、もう、その後「退任」したんだけど、
それでも「OB」として、「財務省」の中で「圧倒的な権力を奮い続けている」という話が、それが「財務省の文化」なんですよ。

高家氏
うぅ〜ん。

三橋氏
当然、「出世する」ためには、その「齋藤」、あるいはその先輩ですね、「脈々と受け継がれてきた、緊縮財政」、あるいは「財政近郊論の思想」に基づいて働かなくちゃいけないんです。
そしてそれを全部、書いといて「査定」の時に出すわけです。

高家氏
はい。

三橋氏
「私は消費税増税のために、何人の政治家のところに参りました」と、「誰々」と、本当そうよ。

「じゃあ、お前出世させてやるか」というように、出世した人がですね、それは同じことやりますよね。
別にここに「思想はない」と思うんだよね。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
だから、なんで「財務省」はその「日本国家を壊して」ね、我々は「ホモサピエンス」から、「賢い人」から「ただの人」に「それを落とし込むような、税金を推薦するんですか?」
(財務省には)そんな「思想」、何もないんだよ、「構造」があるだけです。

これが怖いよね、逆に。 

今でも「斎藤事務次官」はですね、あのなんか、こう上から「財務官僚たちを、監視」しておりますからね、マジで。 

「お前何やってんだ〜」って感じで、やります。
怒られちゃうんですよ、現役の「官僚」の人たちが。

高家氏
あぁ〜、それは怖くて頑張っちゃいますよね。

三橋氏
しかも、頑張らないと「出世」しないから、家族に迷惑かけるからね、彼ら。
だからね、「後ろに中国共産党がいる」とかさ、「アメリカがバックにいる」とかさ、違うの、そんな「立派な組織じゃない」の、「財務省」は。 
ただの、「そういう構造の組織」なんですよ。 

高家氏
あぁ〜、なるほど。
違った構造の中で、みんな「正義でやってる」みたいな?

三橋氏
みんな、(そういう構造の中で)精一杯、働いてます

私たちがこの流れを変えることはできる

これ「変える」のはできるからね、「政治」で。

高家氏
政治で?

三橋氏
ただその「そうさせないための仕掛け」が、様々なところにあって、その一つが「消費税」ですよ。

高家氏
うん。

三橋氏
「消費税は、みんなで平等に負担する税金なんです」と。
で、「これは社会保障のために使われてます」
(という、嘘。)

今、全部そうだよ、全部そうなんだけど、こういう「レトリック」で向こうは「武装」してるわけですよ。

高家氏
うん、うん。

三橋氏
本当に、例えば、「財務省」「財務官僚」だって、その例えば「こういうことが、全部国民にバレちゃったらできない」とわかってますよ、「消費税の増税」なんて。

すると、「出世できなくなっちゃう」ね。
「お前、消費税潰しやがったな」とか、齋藤が、「雷」落とすわけ。

それを避けるためには、そのなんか「嘘のレトリックで、自分たちを守らなくちゃいけない」それが「消費税」なんです。

高家氏
うん。

三橋氏
ということでですね、ちょっと今日は「消費税の思想」、「財務省の思想」じゃないよ、「財務省に思想なんかない」よ。

「消費税の思想」についてですね、ちょっとお話してきましたけどもね、
要は「自己責任論」と、あとは「最終的に、共同体を壊して、我々を賢い人間じゃない、ただの人間に落とし込んでしまう」というぐらいに、やばい話なんですよ。
それをやってる「財務省」には、逆に「思想がないんですよ」っていうちょっと「真実」をね、お話したんですがいかがでしたでしょうか?

続きはYouTubeで確認 🐾

https://youtu.be/vpIldy5FkFU


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