新型コロナウィルスの陽性反応が出て、自宅療養していたが、その期間が終わった。
私は手洗いは徹底して、マスクもつけて、かなり気を遣っていたが、それでも感染してしまった。どこかで油断もあったのだと思う。

会社内で陽性者がポツポツ出始めていたため、恐らく社内感染だと思われる。

DAY1

まず、初日に喉の違和感があり、何らかの風邪的なナニカが来そうな予覚があった。飴ちゃんでごまかそうとしたが、いくら舐めても違和感は消えず、その晩は36.8度である。社内に陽性者が出たため、前日に抗原検査をしてその際は陰性で、自宅でも舐めたらすぐに分かるキット（これが不良品も不良品のひどいアイテムだった。買わない方がいいし、買ってもあんまり当てにならないですよ）を使用したら陰性だった。

然し、社内の陽性者の存在が、これはコロナではないかという不安を駆り立てた。

DAY.2

翌日は喉が明確に痛くなり、熱は37.2℃、そこから37.4℃、37.8℃とだんだん上がるので、近くの病院でPCR検査を受ける。御医者様は、「抗原検査はかかった時点ではすぐに判明しないことが多いから、はっきり言って無駄だよ。せめて発熱してから数日経ってから使用してくださいね。」とバッサリと切り捨てながら、優しい表情で御薬をくれる。カロナールとその他である。これがかのカロナール。

カロナールは私的には効きが良くないので、バファリンとかイヴAとかロキソニンとかをガンガン投与する。その様は『シン・シティ』におけるマーヴ（ミッキー・ローク）が精神安定剤を飲みまくる姿さながらである。

そして、熱は38.5℃まで上がり、寒さ、頭痛（これが一番しんどい）、身体中の節々の痛み、喉の痛み、咳とあらゆる猛攻が始まる。
とにかくこの日は覚醒と睡眠を繰り返した。

DAY.3

翌日は37℃台を推移し、頭痛を和らげるため薬を投入しまくる。本当はよくないことだが、知ったことか。そして、起きている時間がだんだん長くなる。そうすると暇になるので、何か漫画を一気読みしようかなと思い、山本直樹の『レッド』を読む。『レッド』は連合赤軍の山岳ベース事件を淡々と、リアルに描いた漫画で、前々から読みたかったのだが、コミックシーモアで2巻まで無料だったので読む。で、運の尽きでどんどん課金して結局全13巻を読破する。時間間隔が無くなっていく。山岳ベース事件は何度調べていても興味の尽きない事件である。『レッド』は大変に濃厚で面白く、これは、翌日も読んだ。
『レッド』は作中で死んでしまう人物に番号が①とか⑥とか付けられていて、それが死ぬ順番になっている。
やたら文字数が多く、恐らく『デスノート』も軽く超えているだろう。

病院からの電話で、PCR検査陽性だったことを告げられる。

DAY.4

微熱がまだある。37℃付近をウロウロしている。然し、頭痛がほぼ無くなり、身体が快復に向かっているのが感じられる。
薬の投与を減ってきた。
翌日から仕事だったが、テレワーク対応できそうだったので、翌日の仕事内容を確認する。風邪の際、解放に向かっている感覚、そして御薬の力でハイになっている時、その2つは妙にテンションが上がる。

DAY.5

このあたりになると、咳と、若干の節々の痛みがあるだけで、ほぼ本調子に近くなる。私はワクチンを3回摂取していて、毎回副反応が出た。副反応の辛さとコロナの辛さならば、ほぼ同等、というのが今回罹患して受けた印象である。無論、ワクチンのお陰で重症化（それが、オミクロンにどれほど効力があるのか不明だが）しなかったのかもしれないから、ワクチンはやはり受けておいて良かったのかもしれないが、4回目はないな、というのが正直な感想である。

DAY.6〜DAY.10

最早咳を少し残す以外は完全回復し、仕事もテレワーク環境下で出来たこと、お盆の閑散期であったことで、大きなトラブルに見舞われることもなかった。
然し、コロナの一番恐ろしいところは、『ハンターハンター』で言うところの強制絶というか、10日間の隔離だろうか。これが一番痛い。やはり社会人は仕事をしているため、多くの人に迷惑をかけるし、テレワーク環境のある人はいいが、そうでない人は収入にも直結する。
有給などがない人は、やはり生活のために自分が治れば仕事に行くだろう。それは当然そうするだろうと思う。
私はお家で自主隔離していたが、家族は皆無事に10日間乗り切り、糞効果の抗原検査キットと別の種類のもので3度試して3度陰性だった。
家の中では子供以外はマスクをつけて、障子一枚を隔てた上で和室で私は寝ていたが、部屋は窓を開け扇風機をガンガン回し、クーラーの冷風にあやかることはできなかったが、然し感染拡大を抑えられたのなら満足である。

社内でも私以外に罹っている人はいないようで、条件的に私よりもヤバい人もいたと思われるが、結局罹らない人は罹らないのかもしれないし、私が別の場所でもらったのかもしれない。

とにかく、運が悪ければ罹る可能性もあるので、まだの方はご注意されながら生活を送っていただきたい。
私の体感では、しんどさに関しては、インフルエンザ>>コロナ>>>>普通の風邪、みたいな感じである。ただ、罹った時の大変さがコロナ>>>インフルエンザ>>>>普通の風邪、みたいな感じであり、行動制限が課せられるのが一番つらい。

コロナはただの風邪、という意見も頷かれるが、様々な症状の人がいるため、やはり他人には移したくないのが本当のところである。
おそらく、このまま弱毒化が進んだりしたら、来年は行動制限なども撤廃、乃至はより短くなりそうな感じでもある。
何れにせよ、インフルエンザの流行る季節もまた来るし、気をつけていきたいものである。