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2023 Xデザイン学校マスターコース#04(8/19) ふりかえり

こんにちは。UX3年目の永井です。
この記事では、Xデザイン学校マスターコース#04ユーザー調査とインタビューの気づきを書いていく。

ブランド体験はビジネスの視点。ユーザー体験はヒトの視点。

ブランド体験は企業側がお客様に提供したい体験。
ユーザー体験はお客様の実際の体験。

自社では「UX」をブランド体験として使うことが多い。UXが大事と言いつつ、お客様の体験を調査したことがなく、また「自分がユーザーだったら」と自分都合の考え方がよくある。

このような考え方に陥る原因は、実際にお客様に対面する機会がなく、機会があっても製品を中心に観察するためだと思う。現場報告書にお客様の観察項目を追加するアイデアをいただいたので早速試す。

ブランド体験とユーザー体験の事例として、パナソニックの電動自転車(ママチャリ)が思いついた。

ブランド体験:ママが快適に乗れるママチャリ。
ビジネスの常識:20インチの自転車は売れない。
ユーザー体験:ママさんは子どもを乗せて自転車を使う。子どもを乗せた自転車は立てることが大変。子どもの乗り降りが重労働。転倒しないように安定性がほしい。
結果:26インチと20インチの自転車を市場投入し、20インチがバカ売れ。

【がっちりマンデー自転車】ママチャリ「パナソニック ギュット」タイヤを変えたらバカ売れ:日本のガラパゴス商品 (gr8lodges.com)

ありのままの事実を観察して、分析で自分なりの解釈を加える。

以前参加した自画像を描くワークショップで「観察」を体験したことがある。
手順①鏡を見ながら自分の顔を描く。

観察不足(自分の思い込みがある)

手順②メガネの屈折率や髭など細部まで観察して描くよう指導される。

観察(ありのままの事実)

絵が不得手は重要ではなく、細部まで観察するマインドが大事。

分析(自分なりの解釈、概念化、パターン化)

※自画像ワークショップでは「分析」のフェーズがなかったので追加。パターン化という視点で特徴的な要素をシンプルに抜き出してみた。

調査前にUXマップのフレームを設計する。

調査結果を分析したら情報が足りないことは数知れず。調査前のUXマップの設計が甘かったと腑に落ちた。とはいえUXマップのフレーム作りに時間を費やすのももったいないので、チーム6は週1ペースでユーザーインタビューを行い、インタビュー項目を都度見直しながらUXマップの完成度を高めていく方針でまとまった。

ビジョンが曖昧だとインタビュー項目が設計しにくい。

ビジョンやブランド体験の解像度が甘いチームほどインタビュー項目の設計に苦労していた気がする。項目が絞れないなら仮説探索に割り切ってインタビューを進めてもいいのかもしれない。

今後のワークショップを進める上では、チーム内での曖昧さを小さくするために繰り返し対話することが重要だと感じた。マスターコースではチームミーティングを活発に行い実のあるビジネスを提案したい。

最後に

最近、点での理解を深める業務から、前後のつながりや全体像を線や面で捉えて可視化する業務にシフトしている。UXデザインの考え方が身についてきた証拠だと思う。


蛇足1:放課後の時間はボードゲーム「コードネーム」

出題者のヒント:「フライ 3」
正解ワード:「つり」「飛行機」「ベーコン」

相手チームの優秀なヒント。

放課後、受講生とボードゲーム「コードネーム」を遊んだ。出題者がヒントをだし、協力者が25個のワードから8つの正解ワードを見つけるゲーム。出題者のアナロジー思考が試される。

私は出題者となり、「アポロ」「ドロップ」「チーズ」「リンク」「レベル」「宝石商」「コロンブス」「バイキング」の正解ワードからヒントを出すのだが、なかなか難しい。

はじめに「航海 2」とヒントをだし「コロンブス」「バイキング」を射抜けたが、その後が続かない。「ハイパー 1」「アップ 2」「計画 1」「滴る 2」「飴 1」と短絡的なヒントしか出せなかった。相手チームのように3枚抜きしたい!悔しい!もう一回やりたい!

蛇足2:ベーシックコースとマスターコースの違い。

8/12のリアル講義の後、チーム2のメンバと居酒屋で飲んだ話。ベーシックコース経験者の私に、マスターコースとの違いについて質問があった。

自分を鍛えるという共通性からジムに例えると、ベーシックコースはライザップ。トレーナーの指導を受けて脳みその体質改善を進めるイメージ。マスターコースはゴールドジム。体質改善した脳みそを大きくするためにトレーナーの指導を受けるイメージ。

ライザップに通う人でも、実際は厳しいトレーニングや食事制限にドロップアウトする人もいる。すべての人が体質改善につながるわけでもないが、私はベーシックコース受講前後で見える世界が大きく変わった。マスターコースはまだ半分も走っていないが、すでに見える世界が変容してきているのでとても楽しい。

蛇足3:総合的な探求の時間:高校講座が面白い

Eテレの総合的な探究の時間 | 高校講座 (nhk.or.jp)が面白い。今進めている仮説探索の手法と親和性があり勉強になった。総合的な探求の時間ではプロトタイプを作るプロセスがないので惜しいと感じた。

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