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手帳で夢が現実になるのか問題

手帳術・ノート術の本によくある「夢が叶う手帳の使い方」という見出し。
つい惹かれてしまうキャッチコピーだけれど、私のように「人を見たら泥棒と思え」というひねくれた性格だと、なかなか信じられません。
夢が手帳で叶うって、あれは本当なんでしょうか。

夢や目標を手帳に書くのは自己暗示の一種でしょう。
目立つところに書いておくのはある程度の効果はあるんだと思います。
受験生の部屋に「絶対合格」とか「1日8時間勉強!」なんて紙が貼られているイメージと同じようなものでしょう。
それでモチベーションの維持になるなら、こんなに便利なことはありません。ただ、手帳に書いたとしたらどうなのか。手帳をそんなにたびたび見返すものなんでしょうか。

スケジュール管理を手帳でやっているなら見返す頻度は多そうです。
でも高度に発達した情報社会(皮肉)に生きる私たちが、1日の中で手帳を見返す回数と、スマホを見る回数では、圧倒的にスマホの方が多いはず。
だったら手帳じゃなくて、スマホのロック画面にでも表示させた方が、ずっと効果は高いんじゃないかと思うわけです。

個人的なことを言えば、私のようにスケジュール管理=スマホの人間にとって、手帳・ノートは「過去」の記録保管庫なので、手帳を繰り返し見返すというのは、なんだか過去ばっかり振り返ってる気分になってしまって……
そんなわけで「手帳」に限定するのは非常に懐疑的なわけです。

極めて残念なことを言ってしまうと、スマホのロック画面だろうが、手帳だろうが、そこに書けば夢が叶うなんてのは幻想・妄想の類と似たり寄ったりなのが現実。
例えば「次のオリンピックのマラソンで金メダルを取る!」という夢を抱いた人が2人、同じように手帳に目標を書いて、日々見返したところで、金メダルは1つ。
「オリンピックに出場する」という夢なら二人以上でも実現する可能性があるけれど、夢がより具体的になればなるほど、夢が現実にならない可能性が増えるという矛盾が起きてしまいます。

もちろん全然練習しなければオリンピックに出ることすらできないでしょうから、目標に直結するようなことを習慣づけるには、自己暗示は有効なんだと思います。手帳であろうが、スマホであろうが。
目にする頻度で言えばスマホの方が良いような気がしますが。

スマホと書くと「手書きする良さがわかってない!」と頭から湯気を出す人がいそうです。
そういう方は、筆を手に気合い入れて書いた目標をカメラで撮って、ロック画面の待ち受けにしたらいいかもしれないですね(と書いて、書家の友達に書いてもらうのも良いなあと思いつきました)。

手帳が万能じゃないのは残念ですが、自己暗示は重要ですし、何より夢は抱かなければ現実にはならないですから、抱いた夢のためには手帳だろうがスマホだろうが手段は選ばずに使うのが良いんでしょうね。

とは言え、努力と継続がいちばんの近道なんですけどねー。

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