あおきはるうみ|手帳術アドバイザー

独自の手帳メソッドを確立すべく、関連書籍数十冊を読みまくった手帳アドバイザーのあおきは…

あおきはるうみ|手帳術アドバイザー

独自の手帳メソッドを確立すべく、関連書籍数十冊を読みまくった手帳アドバイザーのあおきはるうみです。 無理も努力もせず、気楽に効率よく手帳を使うためのノウハウ、メソッドなどを紹介しています。 私自身はトラベラーズノートユーザーです(使っているのは本体だけですが)

最近の記事

【ノート術】コーネル・メソッドの話

「コーネル大式ノート術」というのを聞いたことがあるでしょうか。 アメリカのコーネル大の先生が学生のために考えたノートの使い方。 ノートを3分割して、講義のメモのスペース、復習時に講義を思い出すヒントになるキーワード、復習の最後のまとめを書くスペースとして使うというものです。 最初に知った時には、「見返した時に分かりやすそうだ」と感じたものですが、よくよく考えると図の通り、左のページが空白になっちゃいます。 どうしてそんな使い方を考えたんだろうと不思議に思いましたが、これは多

    • 手帳で夢が現実になるのか問題

      手帳術・ノート術の本によくある「夢が叶う手帳の使い方」という見出し。 つい惹かれてしまうキャッチコピーだけれど、私のように「人を見たら泥棒と思え」というひねくれた性格だと、なかなか信じられません。 夢が手帳で叶うって、あれは本当なんでしょうか。 夢や目標を手帳に書くのは自己暗示の一種でしょう。 目立つところに書いておくのはある程度の効果はあるんだと思います。 受験生の部屋に「絶対合格」とか「1日8時間勉強!」なんて紙が貼られているイメージと同じようなものでしょう。 それでモ

      • システム手帳の使い道を考えた

         かつてはよく使っていたシステム手帳。  要は小型のルーズリーフだから差し替えもできるし、追加もできるし、結構便利に使ってましたが、最終的にはあの厚みに嫌気がさして脱落(卒業?)してしまいました。  上の世代の人たちがシステム手帳の厚さを競っているように思えたり、「いや、そもそもこれのどこがシステムなんだ?」という根本全否定みたいな考えに取り憑かれてしまって、放り出したような気もします。  それに、なんと言ってもあのリング。  描くときのあのリングが邪魔になる具合と言った

        • 高級手帳とは反りが合わない

           ほぼ日かクオバディスか、それともロディアかロルバーンか。誰にも定番の手帳はきっとあるはず。  「絶対これ!」と決まっていればともかく、相変わらず手帳探しの迷宮をさまよっている人にとっては、来年1年を気分良く過ごす相棒選びは砂金探しのような難しさがあるんじゃないかと思います。  手帳の仕様——記入するスペースや日付のフォントや印刷の濃さなど、ものすごく微妙なところで気にいるかどうかは分かれもしますし、紙質やサイズ、愛用している筆記用具との相性、書き心地など、ベストの手帳まで

        【ノート術】コーネル・メソッドの話

          ノート/手帳には意識して人生を詰め込む

          「手帳を振り返ると、人生が詰まっている」みたいなことが手帳術の本に書いてあった。 要は「日々の積み重ねが大切」ってことを言いたいんだろうと思ったし、もちろんその通りで反論の余地は皆無なのだけれど、なんだか結果論みたいな感じが今ひとつ腑に落ちない。 なんでなんだろうと考えてみると、やっぱり結果論って「散歩してて気づいたら富士山のてっぺんにいました」みたいな違和感があるんですね。 手帳に人生が詰まっているのは、自分で詰め込んでるから詰まってるわけで。 手帳やノートが綺麗である必

          ノート/手帳には意識して人生を詰め込む

          【手帳術】 ガントチャートって何に使えばいいの?

          手帳使いがそもそも苦手な私ですが、それに輪をかけて苦手なのが「ガントチャート」。 どの手帳術・ノート術の本でも、「プロジェクトマネージメントならとにかくガントチャート一択」とかと、プロジェクト管理の絶対王者みたいな扱いですが、でもこれまでにガントチャートで進捗管理してうまくいった経験は皆無なのであります(やや胸張り気味に)。 プロマネを専門にしている友達に聞いてみても、「あれはだいたい破綻するよ」と平気で笑われる始末で、本当のところはどうなんだろうと、ずっと謎のままでいま

          【手帳術】 ガントチャートって何に使えばいいの?

          【手帳術】 手帳の使い方を過去・現在・未来で切り分けた(現在編)

          スケジュール管理と手帳についての『未来編』、我流ライフログを紹介した『過去編』に続いて、リアルタイムに記録していくメモやアイデアについての「現在編」です。 メモとアイデアは速さがイノチ 手帳術やノート術の書籍で必ず紹介されるのがメモをどう取るかの方法。 ノートを3分割したり、マッキンゼーではこう使われている、ハーヴァードの学生はこう使っている等々、百花繚乱といった感じすらします。 たくさんの見本があるということは、結局、メモやアイデアを書き留める方法の王道はまだ定まっていな

          【手帳術】 手帳の使い方を過去・現在・未来で切り分けた(現在編)

          【手帳術】 手帳の使い方を過去・現在・未来で切り分けた(過去編 その2)

          その1では日記を書くのに規制品のダイアリーより無地の方が好きという話を書きました。 その2では実際にやってみて何がどう便利だったかを私の手帳(ぼかし入り)を見せつつ、書いてみます。 日記はインデックスがあることがとても大事 その1でも触れたように、私は日記は気が済むまで書きたいタイプです。 おまけに「今日の証拠」になるものは何でも保存したい、記録しておきたいと思いがちなので、1日1ページという制約は窮屈です。 でも、書きたいだけ書くと、後になって振り返らなければならない時

          【手帳術】 手帳の使い方を過去・現在・未来で切り分けた(過去編 その2)

          【手帳術】 手帳の使い方を過去・現在・未来で切り分けた(過去編 その1)

          「過去編」と書いたけれど、過去を振り返る話ではなく。 1冊の手帳で過去・現在・未来のすべてに対応するのは無理があるんじゃないかと気づいて、使い方を変えてみたという話です。 「未来編」では「スケジュール管理=やがてくる未来」と捉えて、手帳ではなくてスマホで管理した方が便利で都合が良かったということを書きまして、この「過去編」では通り過ぎた過去に対して手帳でどう対応したか、その辺を書いてみました。 手帳の使い道をざっくり分けるとスケジュール管理(未来)と日記・日誌といった行動

          【手帳術】 手帳の使い方を過去・現在・未来で切り分けた(過去編 その1)

          【手帳術】 過去・現在・未来で切り分けたら、手帳使いが続くようになった(未来編)

          毎年、元旦には「今年こそ手帳を使い続けるぞ」と心に誓うわけですが、高いこころざしも堅い意志も2週間もすぎると水に浸かったティッシュペーパー並みにヘナヘナになってしまいます。 年の初めの2週間ほどで自分の持続力のなさに打ちのめされるのも、私の年中行事みたいになっていましたが、「どうしてなんでもかんでも1冊の手帳にまとめなきゃならないんだ?」という疑問が浮かんで、「なんでも手帳に記す」ことを諦めたら、それほどの労力も努力も必要なく、手帳を使い続けられるようになりました。 私が

          【手帳術】 過去・現在・未来で切り分けたら、手帳使いが続くようになった(未来編)

          手帳を見せるのはやっぱり恥ずかしい

          私はどんな手帳を使っているかを明かすのは、ちょっと恥ずかしい感じがします。 デコレーションなどをして「魅せる」ことが目的ならば「どんどん見て!」と思えるんでしょうが、私は自分のためだけに手帳を使っているので…… でも、手帳術と実際の手帳と、手帳の使い方や考え方は密接に繋がっていますのでねえ。 というわけで、なけなしの勇気をふり絞ってちょっとだけ公開します さすがに書いてあることまでお見せするのはちょっと抵抗がある(とても見せられない)ので、ぼかしを入れますが、どんな手帳であ

          手帳を見せるのはやっぱり恥ずかしい

          誰にでも通じる手帳術がないのはなぜなんだろう?

          これだけ長く人々に使われて、たくさんの手帳が毎年発売されているのに、私みたいに毎年、途中で使うのをやめてしまうのか、自分でも不思議です。 多くの人が続けられるのに私が続かないのは持久力が足りないのも原因ですが、続ける努力が必要というのもなんだか……。 こうして手帳術の王道を探し始めたわけですが、どうにも見つかりません。 「なんで誰にでも通じる手帳術がないんだ!」 どうやらその答えは「あなたと私は違う人だから」ということのようです。 手帳術に関する本はたくさんあります。

          誰にでも通じる手帳術がないのはなぜなんだろう?

          はじめに 〜 手帳術の本を片っ端から読んでみた理由

          10月に入り、本屋さんでも目立つところに来年の手帳のほとんどが出揃いました。 「来年はどの手帳を使えばいいか」とワクワクしたり、頭を抱えるのも恒例のこと。 それもこれも原因は毎年、途中で挫折してしまうから。 私もその一人。実は手帳を使い続けるのが苦手でした。 1年通して手帳を使い続けられないのは、持久力に劣る本来の性格だけが原因ではないように思います。 もっと別の理由があるんじゃないか。 使い方が間違っているのか、 手帳に向かないことをやろうとしているんじゃないか、 もしか

          はじめに 〜 手帳術の本を片っ端から読んでみた理由