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重症の顔面神経麻痺になった(4):半年後かなりマシに

重度のハント症候群という顔面神経麻痺になり、半年。
これまでのお話は以下で読めるよ。

重症のハント麻痺になった話(1):発症から20日目まで
重症のハント麻痺になった話(2):顔面神経原価術をした
重症のハント麻痺になった話(3):退院後少しだけマシに

さて、この顔とおつきあいし始めてはや半年と少し。

私は先生も驚くほどのかなり重症の麻痺だったので、すごく時間がかかっております。麻痺が始まって1日気付かず、風邪だと思って寝込んでしまったのがダメだったのかも。

同じ病院に入院していた軽度の人々は、3ヶ月くらいでかなり治ったと言ってたので、ほとんどの人は早い段階で治療さえしてればそんなに心配しなくてもいいんじゃないかな。

ウィンクができるようになったよ!

そんな私も、半年後には喋らず真顔でいるとそこまで違和感がないようになってきました。

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やっほーい!

麻痺してた側の目がずっと半開きで、自力で閉じれないので眼帯をしたり、目薬が欠かせなかったんですが、半年でやっとウィンクができるまでになりました。

口はまだうまく動かないけど、水を飲んだ時あまりこぼさずに済むようになりました。

でも喋る時は3ヶ月目みたいな見た目に戻ってしまいます。

病的共同運動はあるけど、いまのところあまり大した事ない

顔面神経麻痺は、最初は麻痺側に力が入らないため、麻痺と反対側に顔が歪んでしまします。治り始めてくると、今度は麻痺側に力が入り始めて、どうしても麻痺側に少し歪んでしまいます。

それを軽減するためにマッサージを一生懸命する訳ですが、やっぱりどうしてもちょっとそっち側に法令線が入りがち。

また、治り始めると、病的共同運動、顔面痙攣、ワニの涙現象と言われる現象が起こりがちです。どういうことかというと、神経が再生する時に混線してしまって、まばたきをすると口元が動いちゃったり、その逆で食事時に目が閉じたり涙が出たりする現象。

私は半年経ってやっと共同運動が出始め、いま喋ると目も一緒に動く感じ。
いまのところ不便は感じてないけど、これについてはまたどうなったかレポートしますです。

マッサージがとても良い気がする

病的共同運動を軽減するために、麻痺で固まった筋肉や、使いすぎている側の筋肉を温めて、それからほぐすマッサージが勧められます。

私はそのマッサージの他に独自のマッサージをやってました。
昔の記事で書いたように、顔はいろんな骨といろんな筋肉が繋がってできてます。

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顔面神経麻痺は余計筋肉が凝り固まって、血流も悪くなってる可能性があるので、いろんな筋肉を緩める事で血流が良くなって、神経にも栄養が行き渡るかな、なんて。

※これは素人の個人的な体験に基づいた意見なので、参考程度にしてください。くれぐれも、やりすぎたり力を入れすぎたりしないように!

マッサージを続けることで、顔面神経麻痺が良くなったかどうかは分からないけど、顔面神経麻痺のせいで歪んでいた顔がかなりマシになったのはマッサージのおかげが大きいと思います。

手術ってやってよかった?

うーん、これについてはよく分かりません。手術のおかげで今マシになったのか、それとも手術しなくても治りは同じだったのか、科学的な証拠がないです。

手術してくれた先生に悪いとは思うけど。
いや、先生には感謝してるし、私の場合は満足してます。でも他の人に勧めるかと言われると根拠がないから自信を持って言えません。

正直、先生も手術したからと言って100%治るとは言えず、治りが良くなるんじゃないかなとしか言えないと仰ってました。不安や痛みの少ない手術だったけど、かなりお金も掛かるし耳の中を切る訳なので、確かに違和感もあります。

ネットを探すと手術してよかったという意見や、手術のデメリットや手術しなくてもいいという意見もあるし、くれぐれもよく調べてから決めてくださいね。

人ってあんまり他人の顔気にしてないことに慰められた

いくら私とはいえやはり女性のはしくれですから、ちょっと人前に出ることに戸惑ったりもしました。
この病気になってよかったことは、結構みんな優しいじゃん。って気づけた事です。

私の行った2つの病院はどちらも、まず看護士さんが超優しかった。
次に、高額医療費の申請に行った役所の人、その時は目が閉じれず口も動かなかったのでマスクに眼帯でうろうろしてたんですがとても親切にしてくれました。仕事で会う人、その他で会う人、最初はびっくりしたりもするけど、特に気にすることもなく普通に接してくれたり、親切にしてくれました。

という訳で、今もし悩んでる人が居たら、もちろんしんどいかもしれないけど、いい面もあるよというお話でした。

あとは、大きな口を開けてカラオケが歌いたいのと、この顔で婚活市場に売り込んでいけるのか、またトライしてみたいと思います。

以上、半年後のレポートでした。

Main photo by jcomp - www.freepik.com

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